フィルタリングを外して素直な気持ちで聞くことの大切さ
心のフィルタリングのせいで大切な情報を受け取れていないかも
好きな人や興味あることの会話ならとても楽しく弾むのに、苦手な人との会話はきつい。
誰にでもあることですね。
私自身その傾向が強く、後者の会話では後味が悪く感じることも。
でももし、その会話に大切な情報があったとしたら。
苦手というフィルターをかけることで、大切なことを聞き漏らしているのではないか。
今更ながらふと気づき、どうすれば良いのかまでを考えてみました。
情報を妨げるフィルターとは
情報を妨げる原因となっているフィルターとは、次のような心情です。
その話、もう知ってる(既視感)
私のほうが詳しい(マウント)
この人、ちょっと苦手(嫌悪)
話長いな・つまらない(退屈)
会話の最中に一度このようなフィルターを自分にかけてしまうと、相手の話をよく聞こうとする気持ちが薄れてしまいます。長引くとさらに早く終われ、と思うように。
マウントはさらに悪質で、自分の話にすり替えようと虎視眈々とその機会をうかがうだけの時間に。
こうなると相手の話はまったく聞こえてこなくなります。
フィルタリングが及ぼす3つの悪影響
そんなの当たり前のことじゃないか、相手の話が大したことないからそう感じるんだ。そのような声が聞こえてきそうです。
しかし、相手の話が大したことない、と決めてかかるのもまた問題です。
これらのフィルタリングが及ぼす悪影響をまとめました。
自分にとって大切な情報を聞き漏らしている
相手との関係性の悪化
フィルタリングがクセになり取り外しができなくなる
①の大切な情報とは、仕事での報連相・仕事や生活全般に役立つアドバイス・自分が成長するためのヒント など。
フィルタリングによって、相手からの情報を素直に受け取れず聞き漏らしたり、捻じ曲げて違う意味で受け止めてしまう可能性があります。
②は、フィルターをかけている時はその目線・表情・仕草で相手に伝わってしまうということ。当然、相手は嫌な気分になり、怒らせたり距離を置かれてしまうかもしれません。
③普段からフィルタリングを多用していると、本当に聞きたい話や好きな人との会話でも、フレーズや相手の表情の変化などで発動しやすくなります。
要するに、フィルターをかけることはデメリットが多いのです。
どんな会話にも自分にとって大切な情報がある
そもそも、会話とは必要に応じてするもの。
報連相はもとより、暇つぶしの会話にだって、相手との時間をそつなく平和に過ごしたいという目的が隠れています。
上司からのアドバイスには仕事を上達させるための情報が、ママ友との会話には子供に関することや円滑な人間関係のための情報が、セミナーでは自己啓発のための情報が・・・きりがありませんが、自分にとって大切な情報は必ずあるのです。
ここにフィルタリングを発動させてしまうと、そうでない人と比べて得られる情報が少なくなってしまうことに。
フィルタリングを発動させない方法を考えてみた
ではどうすればフィルタリングを発動させずに会話ができるようになるのでしょうか?
私が考えた方法は、「メタ認知を使う」ことです。
会話の最中に、既視感・マウント・嫌悪・退屈を感じたら、「あ、今フィルターかけようとしているな」ともう一人の自分がいるように声をかけてみるのです。
すると、本来の自分が無意識のうちにフィルターをかけようとしていることに気づきストップすることができます。
これは日々の会話の中でくりかえし行うことで、徐々に慣れてきます。
注意点
ただし注意点があります。
本来フィルタリングとは、自分の心を守るために働くもの。
ズカズカ土足で心に踏み込んでくる人、傷つける言動をすることは許されることではありません。
その場合はすぐに会話は中断してその場から離れるのが大事。
直ぐにできない場合は、「シャットアウト」の強力なフィルターを使うことも必要でしょう。
まとめ
以上、会話の中で大切な情報を聞き漏らさないための方法を私なりに考えて論じてみました。
実は私自身、夫との会話の際にフィルタリングが発動し、危うく夫婦の危機にまで及びそうなところで気がついたのです。
メタ認知による改善方法を試してからまだ日が浅いのですが、以前よりは心穏やかに夫婦の会話ができている気がします。
もし自分もそうかもしれない、と感じた場合はぜひ試してみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。