見出し画像

現場の指導者が薦める👉あなた達に合った少年団とクラブチームの選び方

そろそろ春が来ますね、といってもまだまだ寒い日は続きそうですが。

そんな春が近づいてくると、子どもも大人も新しいことを始めたくなるものです。

今回はお子さんをもつ、そこのあなたがスポーツ少年団とクラブチーム、どちらを選ぶべきか、その判断の助けになればと思い、書き始めました。せっかく始めるものなのだから、お子さんにあったチーム選びを間違えたくないですよね。せっかく楽しめるはずが気付けば全く親も子も楽しめなかった、、、SNSではそんな言葉がたくさん並んでいるのです。そういったことを回避するために今回は作成しました。

ずばり、

子どもと親に合ったサッカー少年団とクラブチームの選び方

です。

僕自身、選手時代はサッカー少年団で過ごし、指導者としてはどちらも経験しました。そのうで感じている僕なりのそれぞれの強みをご紹介します。

今回の記事を読めば、春からの新しいチーム選びの助けになることは間違いないですし、もし仮に今 所属しているチームから移籍しよかな?と考えている人にも悩み解決の一助になると思います。

それではいきましょう、子どもと親に合ったサッカー少年団とクラブチームの選び方

はじまりはじまり。

サッカー少年団の強み

それではまず、サッカー少年団の強みから見ていきましょう。

サッカー以外の部分を学びやすい

これはサッカー少年団の特性上の話なのですが、サッカー少年団でのコーチはボランティアコーチが多いです。

つまり、普段の平日はサッカー以外の仕事をしている人が多いということです。元々、子どもがお世話になっていたから、そのお世話になった期間は恩返ししたいと考えて活動している人や、現在子どもが所属しているから活動している人。自分が所属していたチームだから学生のうちはコーチやってみたい人というような、さまざまな思いを持った人たちが指導をしている環境なのです。

そのため、僕自身お経験ではサッカー以外の部分を多く教えてもらった気がします。

挨拶の仕方・自分の持ち物の管理・礼儀礼節・時間を守ること・チームの備品を大切にすることなど本当に多くのことを学んだと思います。

このあたりはクラブチームでも教わることだと思いますが、より普段サラリーマンとして仕事をしている人たちから、ダイレクトに社会で必要なスキル(どれも当たり前ですが難しいこと)を学べるチャンスはここにあると考えています。

初めての親以外の大人との関わり

ひとつめと関連する部分ではありますが、初めての親以外の大人との関わりになると思います。そのなかで、誰かのお父さんそしてOBだからこそ、教えてもらえることも多いと感じているのです。

自分の子どものように、自分の弟(妹)のように、熱く深い関係が少年団にはあると感じています。なんせ、せっかくの休みである土日に時間を割いてくれて活動しているわけですから、そこには愛があると考えています。

だからこそ、褒められたり、叱られたときに、自分の親から言われる以上に深く心に刻まれる、思い出として残るんじゃないかと思います。

僕の家庭は母子家庭だったのもありますが、それを抜きにしてもコーチや友人の親は第2・第3の親だったなあと、今でも深い関係に感じています。

こうした経験を経ることによって、学校の先生たちのように大人との関わり方・話し方を学んでいったと考えています。

地域コミュニティへの参加

少年団は基本的に地域コミュニティのつながりを深くするものだと考えています。

僕が所属していたサッカー少年団は近隣の学校3つくらいから選手が集まっている状況でした、なので、普段のひとつの学校でしか得られなかったコミュニティを広げるきっかけになり、活動範囲が近いなかで広がった印象です。

これはクラブチームでも同じことは起きると思いますが、前述のような大人との関係性もあるなかでの広がりになるので、より深い関係になるんじゃないかなと考えています。

そして、少年団単位で地域貢献活動も行いますから、これも当然、自分が実際に住んでいるエリアのコミュニティとの関わりにも繋がってくると思います。自分が住んでいるエリアの清掃活動やイベントに参加することで、近年では希薄になっている帰属意識も高まっていくものだと思います。


クラブチームの強み

サッカーの専門スキルを学びやすい

これは間違いなくまず挙げるべき強みです。現在多くのクラブチームでは法人化が進み、そこに所属しているコーチは多くが職業としてコーチをしています。

そのため、専門的なスキルや指導方法に関しては間違いないものを提供してくれることが多いと思います。もちろんチームによって差はあります

これは、ピアノの先生やスイミングスクール、英会話教室などと同じようにそのスキルで実際に勝負をしている人たちから学べるものは多いです。

近年の親御さんのこどもに対する習い事に関して、専門的なスキル指導を早い段階からさせてあげたいという傾向は現場感覚であるので、そのため今では少年団よりもクラブチームに入れていくということに繋がっているのだと思います。

脱・地域コミュニティ

普段の生活では同じ学校内でのコミュニティでの生活ですが、クラブチームになるとより広い範囲から人が集まりますし、より広い範囲での活動が増えます。

これは実際、フウガドールすみだエッグス(Fリーグ下部組織)に所属していたときに経験ですが、元々のコミュニティとしては東京都墨田区にも関わらず、お台場のほうや、湘南、遠征は静岡、名古屋というような本当に広い範囲での活動に参加させてもらいました。

当然ながらこのような経験をすることで、自身の世界観を広げることにも繋がりますし、友人関係を広げる(物理的に)ことにも繋がると思います。

ただ、所属コミュニティをなおざりにしているのかといえば、そういうわけでもなく、地域貢献活動への積極的な参加はありますので、誤解のないように・・・

次のカテゴリーへ繋げやすい

スポーツを続けていくと自然と次の進路先・カテゴリーへの関心は向かっていきます。そうなったときに、所属チームにひとつ上のカテゴリーがあればそのまま昇格していくことも狙っていけますし、それがないとしてもカテゴリー違いでの指導者間の繋がりはクラブチーム所属のほうが強いので、チームの紹介や選択肢を広げていくこともし易いと考えます。

次のカテゴリーへの情報を持っているかどうかは結構子どもの進路選択に重要です。あのチームはこういうサッカーを目指す、こういうスキルが身につき易い、あそこのコーチは大事にしてくれる、試合に出れる、などそういった情報は子どもがそのスポーツをしていくうえで結構大事な要素なのです。

よくある疑問、親の負担問題は?

親御さんの負担問題でよく言われるのが、少年団は大変で、クラブチームは比較的楽だという話。

実際問題、僕は負担のベクトルの違いかなと考えています。

少年団では運営に関わる負担が求められます。校庭当番や大会運営等がそれにあたります。ただ、逆にいえばチームづくりに間接的に関わっていくことになるので、そのようなことが楽しいと思える親御さんであればいいのかなと思います。

クラブチームでは職業コーチを支えていくことになりますので、金銭的な負担は増加します。そして、活動範囲も前述のように広がりますので、そのようなシーンでの送迎やそれに関連した金銭的な負担も増えていきます。しかしながらこれも、色んなところに連れて行ってくれる経験を自分も出来て楽しいと思えればいいのかなと思います。

いずれにせよ、子どもが何かスポーツをするうえで親の負担は間違いなく存在するのですが、それをどのように楽しんで受け入れていけるかは重要な要素のひとつなのです。

結論:こどもと親にあった選択を

小学生での習い事は子どもだけの問題でもなく、親だけの問題でもありません。そのどちらも重要なのです。

子どもがそのスポーツを楽しんでいなければ、その活動をしている意味がありません。

支える親がそのスポーツを楽しんでいなければ、その活動は続けられません。

ハッキリ言って正解はないです。だからこそ、親子でしっかりと話し合ってもらいたいのです。

僕は1000人近くの選手をチーム活動だけでなく、スクール事業もやったりするなかで見てきて、自分が楽しんで活動している選手もいれば、本当に通わされているんだろうなと感じられる選手もいます。

だからこそ、選んで欲しいのです。親も子も楽しめれるスポーツ活動。得られるものはたくさんあります。

  • 体力・運動の向上

  • チームワーク

  • 友達が増える

  • 競争心・向上心が養われる

  • 成功と挫折の経験

ざっと考えただけで、これだけ多く得られるのです。だとしたら絶対に親子で楽しみたいですよね。

今回の記事があなたの悩みの一助になったのなら幸いです。

楽しいスポーツライフを歩みましょう!

いいなと思ったら応援しよう!

ばこち
いただいたサポートはフットボール界の未来に繋げます😄

この記事が参加している募集