ドイツで出会った日本人~子どもたちのロボット競技会その9~
現地のガイドさんたち
国際大会に出場する子どもたちにとって一番重要なのは、現地で体調を整え、実力を存分に発揮すること。同行する家族や応援団、ツアーを催行する旅行社はそのためにたくさんのサポートをします。
その中で、ツアーのために尽力してくださる方々、現地のガイドさんがいます。2022年ドイツ国際大会ツアーに現地で合流していただいたのは、3名の日本人女性の方、いずれも長年ドイツに住んでいらっしゃる方々でした。
コロナの間は介護のお仕事をしていたの
私たちは、空港からホテル、ホテルから大会会場などへの移動は3台のバスを利用したため、ガイドさんたちはそれぞれのバスに一人ずつ乗車して、ドイツの文化や日常生活の様子の説明や、お買物情報を提供して下さったり、ホテルや大会会場で何かあった際にはドイツ語で交渉して下さったり、とにかく大変お世話になりました。
ある時、一人のガイドさんに、「コロナの間はどうしていたんですか?」と聞いてみました。普段は旅行社からの依頼を受けて日本人の観光客や出張者のガイドをお仕事にしているそうですが、2020年以降、2022年まで依頼はほぼゼロ。生活が成り立たないので、その方は介護職をしていたそうです。「本来はたくさん話したり、走り回ったりするのが仕事だから、お年寄りの話を座って聞いてあげるのが、けっこうストレスでー」と笑っていました。私たちのツアーが2年ぶりのお仕事ということで、「リハビリのようなものよ~。」「リハビリが100名ツアーとは大変でしたよね~」と笑い合いました。
2022年11月時点でも、日本からの観光客はまだまだ戻ってきておらず、介護職もしばらく続けるとのことでした。
ガイドという仕事
私は、十代の頃に出会った、カナダで日本人観光客向けにガイド業務をする日本人女性にあこがれ、「私は海外の方に大好きな日本を案内したい」と思い、その後何十年もたってやっと通訳案内士の国家資格をとりました。
依頼を受けて仕事をする、受け身の不安定な要素もありますが、こうやって海外で頑張っている方々の姿を見て、私もせっかく十代の頃のあこがれを資格取得でかなえたのだから、さらにそれを形にすべく日々流されないように頑張ろうと思いました。
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