#15 FPA『Princess Wiko』
こんにちは!
早いものでもう年末ですね!もうすでに発表されているところもありますが、各メディアの年間ベストも発表される時期で、それもこの時期の楽しみの一つですよね!そして、皆さんも各々で今年聴いた新作を振り返る時期なのかなとも思うのですが、私も今年を振り返ってよく聞いたFPAの『Princess Wiko』について書いていきたいと思います。しかし、書いているこのタイミングまで、気づきませんでしたが、なんと2年前の2021年リリース!ということで、大丈夫かな俺?と不安になりましたが、さておき…。
☆アーティストについて☆
FPAは、米ミネアポリス出身のFrances Priya Anczarskiという方のプロジェクトです。アーティストの情報については、そもそもネット上でもあまり記載されていませんでしたが、BandcampやメディアのBrooklyn Vegynの記事などに記載されていました。
今回取り上げる作品は、Bon IverとThe NationalのAaron Desnerが主宰するレーベル37d03dからのリリースになっています。私も偶然レーベルのリリース情報、興味本位で聞いてみたのですが、とても良くて、繰り返し聞いている作品です。
https://www.brooklynvegan.com/fpa-talks-influences-behind-new-album-princess-wiko-stream-new-last-to-bloom-video/
☆ この作品について ☆
Bandcamp上にアルバムについての解説も記載されていたので、DeepLを駆使して一部の訳をそのまま引用しますが…、「この作品は、高貴な生まれの若い女性が、自分の心を裏切り、ほとんど知らない男性と結婚することを余儀なくされ、その間にゆっくりと自分探しの道を歩んでいく物語」と、あるコンセプトを基にこの作品はできているようです。全8曲構成ですが、「Spring」という冒頭一曲目とインタールード的な役割で同じ構成の楽曲が入っていたり、音楽面でも流れを意識して作られているのがわかると思います。
歌詞に関しては、今回取り上げておきながらすべて読めてはいないので、内容についてまだ書けることはありませんが…。
音楽面では、R&B、フォーク、ラップ、スポークンワード等のみならず、アンビエント、打ち込みの要素、加工された声が入ったり、様々な音楽性を取り入れています。アルバムを通して全体的なトーンは通底したものがあり、とても静かで、パーソナルな、距離の近さを感じられる手触りの音色になっています。一つ一つの音色の響きも大事にしているようで、静かに鳴らされるピアノやギター等の楽器の音の広がりがとても良いです。