燭台が上へ置かれている

『燭台が上へ置かれていて』

灯火は
暖かな日よりに
再び上に置かれ

三本か七本か

ロウソクに火は点されて
夕刻の祈りを飾った

灯火を見詰めて
その光 ゆっくり ゆっくりと
飲み込むことで
炎の残像の魂の宿りは成就し

見詰めてた炎の映し
いくばくか細胞に沁みると
身体が発光した

夕暮れの部屋は
明るくなっていった

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