『八本脚の蝶』をゆっくり読む - 1

2001年6月13日

奥歯さんが本の取り置きを頼んでいたアルバンというお店は現在は無いらしい。「軍事系洋書および軍装品専門店」すごい世界だ。

アルバン - かつて東京都渋谷区に存在した軍事系洋書および軍装品専門店。洋書、実物軍装品の他レプリカ軍装品の製作販売も手掛けた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%B3


以下のリンクは適当にみつけた海外のオークションサイトだが、言及されている『Foemina』(Milo Manara) という本に掲載されている絵の一部が見れる。残念ながらこの日の日記の最後の一文で言及されている、泉に沈んだ女性の絵は見つけることができなかった。(言われている通りエロティックアートであるので、note にリンクを貼るのはマズかったりするかもしれない。問題あれば消します。)


言及しているエロティックタロットカードについても、一部は Google 画像検索で簡単に見ることができる。


「耽美」という単語を知ったのはこの日記が初めてだったと思う。耽美なものというのが、その頃から全くイメージできていなかった。10年経ってようやく、奥歯さんが耽美なものへの志向を感じると評する絵のひとつを見ることができた。

改めて読んでみると、日記の始まりは唐突に感じる。この日記のサイト以外に別な日記を書いていたのだろうか。個人的には日記のようなものを始める時は、今日から日記を書きはじめるというような宣誓に近い言葉をつい書いてしまう。だが、この日記にはそのようなものがない。当然のように奥歯さんの一日が書かれていることで、彼女の日常にすぐにに入り込める。また、この日記が始まる以前にも、彼女のこのような日常が存在していたことも想像できる。




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