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【インターネットと政治】トランプ大統領の登場①そして「白人ナショナリズム」だけが残った?

やれやれ、大変な事になりました。

この投稿シリーズや以下の投稿シリーズ「米国の政治的分断」も視野に入れた展開なのですが、まさか本格的説明に入る前に現実にこんな事が起こってしまうとは…以降の投稿内容に調整を入れなくてはならなくなりました。

上掲【インターネットと政治】「コロナ禍が可視化した伝統主義者集団の復興?」

より具体的には、2010年代前半に全盛期を迎えたTumbrにおいて、2016年度米国大統領選挙以降は自らが「中道右派と中道左派の寄り合い世帯」である事を強く意識せざるを得なくなった事に触れざるを得なくなりました。「アメリカの政治的分裂」の巻き添えになる形での衰退の始まり…とてつもなく面倒なので、これまでずっと後回しにしてきた難問…

各女性の判断を最優先で尊重する第三世代フェミニズム、開拓地時代からアメリカに強く残存する家父長制的伝統について「あえて容認した上で、その枠組みの中で女性の立場を高める道を模索する立場」も「あえて黙殺から出発して現実への落とし所を探す立場」もどちらも戦略として認める中立的立場ゆえに、こういう形で世論が二分される状況下では、大変不利な立場に置かれていたりします。より具体的には、2010年代前半のTumbrではなんとか一体性を保てていたものの、トランプ大統領が誕生した2016年以降雲行きが怪しくなり、「2019年の大粛清」によってTumbrが大崩れを起こし、Twitter(現X)が疎開先となって以降は完全に分断が表面化してきました。「我々が個性や自由意志と信じているものは概ね、社会の同調圧力に型抜きされた量産品に過ぎない(カール・マルクス)」といいますが、特にマッチョ同調圧が強まり「銃とハーレーとマルボロと男の娘がこよなく好き」みたいな(2010年代tumbrには確実に存在した)グラデーション層の存続が困難になったのが大きなダメージとなった形です。

上掲【第三世代フェミニストの弾薬庫】「犬夜叉はアメリカ人?」

アメリカメディアによりますと、FBI=連邦捜査局は声明を出し、トランプ前大統領らを銃撃し、現場で射殺された男について、ペンシルベニア州に住む20歳のトーマス・マシュー・クルックス容疑者だと明らかにしました。

動機については明らかになっていません。この容疑者は、州の有権者登録の情報では、「共和党員として登録されている」と報じられています。

上掲Yahooニュース「トランプ氏の銃撃事件、射殺された男はトーマス・マシュー・クルックス容疑者(20) FBIが発表」

事件そのものの詳細については追加報道を待つしかないとして、「共和党員として登録されている」という話が出た時点で日本ではあまり知られてない「米国中道右派」なる存在が視野内に入ってきた訳です。今回の投稿ではその概要についてかいつまんで説明していきたいと思います。

複雑怪奇極まる「オルタナ右翼(Alt-Right)」概念の出自

本当に複雑怪奇極まる話題なのでサブテキストを導入します。

私がヒアリングした関係者の見解を総合すると、二〇〇五年頃には白人ナショナリストはリーダー不在の状態に陥っていたようだ。ピアースやリチャード・バトラーなど公民権運動に抗ったカリスマ的存在の他界後、白人ナショナリストの内紛や分裂が深刻化し、デュークが主導した「ニューオーリンズ議定書」の影響力も限定的だった。そうしたなか、一五年前後からリーダー不在の空白を埋めるがごとく擡頭したのが「オルトライト」というわけだ。とはいえ、「オルトライト」という特定の団体があるわけではない。あくまで白人の文化が「取って代わられること」(replacement)に抗う諸々の団体や個人の緩やかなネットワークに過ぎない。「ユナイト・ザ・ライト」の発起人を務めたスペンサーやマイク・エノック、ジェイソン・ケスラー、マシュー・ハインバックなどはメディアへの露出も多いが、オルトライトの「代弁者」や「世話役」ではあっても、「幹部」や「権力者」というわけではない。

加えて、そうした「代弁者」ら強硬派とは距離を置く「軽いオルト」(Alt-Lite。オルトライト=Alt-Rightの発音に引っ掛けた表現)と称される穏健派も少なくない。

上掲「白人ナショナリズム」

こう紹介されると確固たる政治的集団として颯爽と現れた様に見えますが、さにあらず。そもそもの大源流は「自らは決して動かない(煽動専門の)」ネット上における比較的小規模な不平不満層に過ぎなかったのです。

おそらく最も特徴的な点はオンライン・コミュニティの積極的な活用だろう。若い世代のインターネット依存度が高まっている点を考えれば当然だが、日本の「2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)」などに相当する匿名掲示板サイトの「4chan」や「レディット」(Reddit)、無検閲の投稿サービス「ギャブ」(Gab)などが広く利用されている。

上掲「白人ナショナリズム」

後世における分析ではそんな感じになるのでしょうが、そもそもかかる「自らは決して動かない(煽動専門の)不平不満層」はある意味、終始4chan上やReddit上にしか実在しなかったのです。この辺りの事情については。当時彼らの内幕に食い込む事に成功した映画評論家町山智浩がかなり貴重な証言を残しています。

(町山智浩)僕、インタビューしてますからね。直接ね。彼らに会って。

(荻上チキ)実際、ヘイトの空気みたいなものが拡大しているようなところも町山さん、感じたりはしているんでしょうかね?

(町山智浩)まあ、だからまずオルト右翼といわれている人たちは実際の行動をする人たちじゃないですから。

(荻上チキ)行動はしないと。

(町山智浩)ヘイト行動とかで落書きしたりとか、黒人を殴ったりするような行為をする人たちではないです。オルト右翼っていう人たちは。基本的にはもともと4chっていう2ちゃんねるのような掲示板サイトで差別的なジョークを言ってもりあがっていたりしていた人たちが、今回トランプが去年の7月に予備選に出てきた時に、一斉に旧・共和党の人たちを攻撃し始めたのが最初なんですよ。

(荻上チキ)はいはい。

(町山智浩)具体的には、7月29日のワシントンポスト紙が「こいつらはオルト右翼という、まったくかつてない新しい反共和党勢力だ」ということで記事にして、そこから一気に出てきたんです。

(荻上チキ)うん、なるほど。

(町山智浩)で、どういったことか?っていうと、具体的にはジェブ・ブッシュさんっていうブッシュさんの弟がいるんですけども。彼は予備選に出ていたんですが、彼の奥さんはメキシコ人なんですね。だから、「こいつはメキシコ人にアメリカ人をレイプさせようとしているんだ」というようなことを書いたコラージュ(画像)を作りまして、そのコラージュをネット上で、Twitterでバラまくんですよ。ものすごい勢いで拡散させるんです。

(荻上チキ)はい。

(町山智浩)それを共和党を支持している人やブッシュを支持している人たちにぶつけていくんですよ。ツイートで、ガンガン。あと、マイク・ハッカビーという議員がいまして。この人はキリスト教保守の人なんですね。自分自身も牧師で。で、その人に対して「Cuckabee」っていうんですけど。「そんなことをやっているうちに白人社会は有色人種に寝取られてしまうんだ」って言って、マイク・ハッカビーを徹底的にバカにするんですね。特に、オルト右翼(Alt Right)の人たちがいままでの保守と決定的に違うのは、反宗教なんですよ。

(荻上チキ)反宗教?

(町山智浩)はい。キリスト教を信じて一生懸命やっている保守的なアメリカ人の人たちを頭からバカにしています。はっきりと、「進化論を信じないで聖書とかを拝んでいるバカ」っていう言葉まで出てきています。

(荻上チキ)へー!

(町山智浩)あと、ゲイの人たちに対して反対しているわけですね。保守的な人たちは、宗教的立場とか伝統的な立場から。それも、バカにしています。

(荻上チキ)おおっ。

(町山智浩)だから、ゲイとかもOKです。オルト右翼の人たちは。ただ、彼らには集団としての組織化は全くされていないです。ネット上に存在するだけです。

(荻上チキ)なるほど。じゃあ、具体的な党とか、なにか組織が現実にあって、そこが集合場所だ、みたいなことではないわけですね?

(町山智浩)そんなもんは存在しないです。だから、(オルタナ右翼の大物の)リチャード・スペンサーに会った時も、彼は1人きりでした。

(荻上チキ)リチャード・スペンサーというのはオルタナ右翼の名付け親?

(町山智浩)オルト右翼の名付け親で提唱者なんですけども、彼自身が「ここにいるよ」ってネットで拡散させているにもかかわらず、クリーブランドで共和党大会やった時に近くの広場にいたんですね。彼は1人きりでした。

(荻上チキ)1人きり?

(町山智浩)そういったものなんですよ。実際に行動として集まって動かないんですよ。彼らは。ネット上にしか存在しないんですよ。

上掲「町山智浩と荻上チキ オルタナ右翼を語る」

ここで思い出したのが「マクスウェルの魔」の話。

  • 確かに永久機関は不可能だが、一見そう見える準安定状態なら構築可能。

  • その為に「マクスウェルの魔」は全体規模からすれば無視可能な微量の規模で観測し、判断を下し、動作する情報系を備えねばならない。

  • そう、鍵を握るのはホルモン、フェロモン、そして「(同様にそれ自体はほとんど実体を持たないが、時として絶大なる反応を引き出す)言葉」…

こうして町山智浩が見出したゲッベルス・タイプ、すなわち「絶え間なくJokeを連発し続ける事で自分を常にHighな状態に保ち続けようと努力し続けているが、その正体は自らは何も信じてないニヒリスト」は2010年代前半に遡っても存在していて、盛んにTumbrにオルグを仕掛けてきたのです。これがいわゆる「Tumbr-4chan war」…

当時流布していた「4chan Tumbr war」関連meme

この「Tumbr-4chan war」、後にTumbrが衰退した事からTumbr側の連戦連敗だった様に言い伝えられています。

  • まぁ「歴史書は生存者だけが書き残せる」というアレである。

しかし実際には当時Tumbrに陣取っていた以下の二大勢力の連戦連勝だったのです。

  • 第三世代フェミニズム集団…この頃ネット最恐集団を形成していた小娘集団を従え、彼女達が好んだVocaloid初音ミクを旗印に掲げる。

  • コスプレイヤー=トランスジェンダー連合…当時多くの女性コスプレイヤーに好まれていた「デュラララ!!」平和島静を旗印に掲げる。

それもそのはず、定期的に反ユダヤで反LGBTQAの宗教右派論客(全大文字のCHRISTIANs)の攻撃に曝され続ける関係から極めて戦闘的に組織されており「集団戦(という名のネットリンチ)を組織出来ない」4chan-Reddit側にまっったく勝ち目などなかったのです。

  • 実は4chan-Reddit連合側は最初から「会戦における敗北」など織り込み済みで、その後「あえて捕虜になり(会戦用に新設したアカウントで目覚ましい活躍をした敵アカウントをフォローする)」、日常的やりとりに突如割り込んで暴れるゲリラ戦術を本命としていた節も見受けられる。しかし「捕虜」の数に対して炸裂した「人間爆弾」の数は圧倒的に少なく、彼らの多くはそのまま定住してしまった様なのである。その意味合いにおいてこの作戦もまた失敗に終わったといってよかろう。

「ドリフターズ」4巻
  • さらにいうなら、本来4chan-Reddit連合が本来標的とすべきだったのは、同じTumbrに本拠地を構えBLM運動を暴動や略奪に発展させて喜んでいた「オルトライト」こと無政府主義者集団(全大文字のANAECHISTs)で、信条的にそれほど差のない第三世代フェミニスト集団やコスプレイヤー=トランスジェンダー連合を「主敵」に選んでしまったのは、ある種の誤爆だったという話もある。実際には4chan-Reddit連合と無政府主義者集団(および彼らと近い立場にあり、かつ第三世代フェミニスト集団と近親憎悪関係にあった第四世代フェミニスト集団)の直接の激突はついぞ発生しなかったのであった。今から思えばどちらもフェイク情報を大量に流して人を扇動する戦闘スタイルである為、衝突したら大混乱が生じる可能性がある為、迂闊な接近を避けていた可能性もある。

  • なお、ここでいう「集団戦(という名のネットリンチ)」は、同じくTumbr上に割拠していた似非リベラル集団に恐る恐るTwitter(現X)で模倣された可能性がある。第三世代フェミニズム集団やコスプレイヤー=トランスジェンダー連合にはその適用について厳格な運用基準があり、それを破って恣意的目的でこの戦法を用いる小集団は必ず逆包囲して殲滅してきた。状況によってはよっぽど冷酷無惨な使い捨て戦術を用いる第四世代フェミニスト集団の姉様達からすら「どうして身内をそこまで冷徹に粛清出来るのか」と恐れられていたが「コミュニティの治安を守る」とはそういう事である。似非リベラル集団がTumbr外でしかそれを遂行しなかったのも、その標的とされる事を恐れたからかもしれない(ただし2010年代後半には主力の小娘層がInstagramに流れ、第三世代フェミニスト集団そのものが事実上霧散)。

私は当時のTwitter(現X)は覗いてないが、Tumbrに流れてきたスクリーンショット投稿を見るにおそらく「ウォール街を占拠せよ」運動残党とおぼしきアカウントが「Tumbr流の残酷な手口」で「ハロウィンに際してインディアンのコスプレをしてしまった白人少女」や「クリスマスにメリークリスマスと挨拶してしまった少女」を狩っていた模様。現れる時は数人単位だったが、私が確認してるのは全部合わせても10アカウント未満(今思い出したが、当時運営側にクレームを入れたアカウントが逆に凍結されたという噂もあり「おそらく内部に協力者がいる」「動機は一緒に私達に酷い焼かれ方をした事への精神的仕返し」説も流布)。しかも2016年度大統領選挙でクリントン陣営が敗戦して以降、ぱったりと消息を絶っている。これに関連してTumbrだけでなくTwitterでも「Evil is Gone(悪は去った)」投稿があった模様。

民主党政権から共和党政権への推移によりポリコレ警察が勢いを失ったのを受けてか、2016年のクリスマスのネット上では、あえて「メリークリスマス!!」と記されたクリスマスカードの交換が大流行。急に決まった感じがあって足りない分を埋めるべく、いわゆる「日本の萌え絵」も出回った。

上掲「【影響工作の脅威2パス目】「猿だから木から落ちる摂理について」
当時で回った「萌え絵クリスマスカード」の一つ。とはいえ当然私は上掲の経緯から当時のTwitter(現X)がどうだったか確認してない。
  • この辺りの情報、ロシアにとって都合の良いトランプ候補を大統領選で勝たせようとする工作が及んでいた可能性があるので完全に鵜呑みには出来ない。「驕れる似非リベラルの振る舞いにも多少の行き過ぎはあった可能性がある」傍証くらいに考えておくべきであろう。

この様に、4chan-Reddit連合のTumbrへの「オルグ(スタート地点はあくまで「どれだけ強い反応を引き出せるか」を巡る興味本位のゲーム感覚)」はほとんど成功らしい成功を収めなかった訳ですが、「流行SNSの変遷についていけず取り残されたメディア・リテラシーの低い保守的な人々」が濃縮残留していたFacebookにおける「オルグ」は様相が全く異なりました。取り残された彼らのルサンチマン、すなわち白人ナショナリズムや「黄金の米国50年代」を理想視するペイリオコンを巡る扇動で大量のインプレッションを得たばかりか、その筋の人々からの資金援助まで引き出す事に成功したのです。

  • 以下の投稿において同時期「投稿者側視線におけるインプレッションのマネタイズ手段の確保」がSNSにとって重要課題となり、そのハンドリングの巧拙が以降のYoutubeの栄達とTumbrの没落を定めた事を指摘した。そう2010年代前半には単なる「どれだけ強い反応を引き出せるかを巡る興味本位のゲーム」に過ぎなかったネット上の営みが、2010年代中旬以降は次第に実益を兼ねたビジネスに進化したのである。

  • 2016年米国大統領戦当時における主要フェイクニュース発信先の一つだったマケドニアでは「騙されないSNS急進派は金にならない。狙うならメディアリテラシーの低いFacebook保守派」なるコンセンサスが存在したという。やがてマスコミがこの動きを感知して「オルタナ右翼」なる存在が世に知れる様になっていく。

そして…

Seattle Times は、"alt-right" という語の背景にある白人男性至上主義について解説する記事 に、同紙における "alt-right" の使用方針を掲載。「この用語そのもの、もしくは "alt-right" というムーブメント自体に関する記事のみで使用する」「それ以外の場合は、引用符で囲む」「使用する際は必ず用語について説明を加える」としている。

同紙がこの方針をニュース編集員に周知した後で、AP 通信が "alt-right" に関する執筆ガイダンスを公開。同紙は、両者の方針と結論は同一であるとしている。

シアトル地域では今月23日、公共ラジオ局 NPR の提携局 KUOW が「"alt-right" は、正常とはかけ離れた何かを正常に思わせてしまう表現だ」「KUOW は今後、"alt-right" という表現は使わず、白人至上主義者または白人ナショナリストと言い換える」と宣言している。

シアトル・タイムズ、”alt-right(オルタナ右翼)” の使用方針を明確化(2016年)
当時流行した風刺画「パッケージだけ新しくしただけだ!!」

こうやって「霞の様に輪郭の曖昧な欲望が思わぬ過程を経て白人ナショナリズムなる実態を得ていくプロセス」を図示化してみました。

マスコミが「オルタナ右翼」について封じるまでのプロセス
  • 選挙戦が一段落すると「オルタナ左翼=無政府主義者集団(ANACHISTs)」はいつもの様に特殊部隊によるミッションの如く跡形も残さず消え去った。ロシア工作も、それがどれだけの規模で存在したにせよ、同様に闇から闇へ…

  • 「マケドニアのプロパガンダ工場」は健康グッズ市場などに転線。

  • 4chan-Reddit陣営のうち、トランプ陣営や白人ナショナリズムに深く関わり過ぎた一部以外は普段のネット生活に回帰。

  • ユーザーをYoutubeやInstagramに奪われたTumbrは、小娘層や第三世代フェミニスト集団の消失、中道右派と中道左派のの分断などが重なって緩やかな衰退期に突入。2019年の大粛清でネットへの影響力を喪失。

それでは残されたFacebook保守層はどうなったのでしょう? もちろんトランプ支持層に合流した彼らは、ただでさえ不器用なので「いちご白書をもう一度(1975年)」に歌われた「学生運動が終わったから髪を切ってスーツを着て普通に就職する」的な「時宜を見計らっての器用な転身」は不可能だったという次第。

デジタルデバイドの影響: インターネットにアクセスできる人とできない人の間で情報格差が生じることがあります。特に高齢者や経済的に恵まれない層ではインターネットの利用が難しい場合があり、その結果、情報が届きにくくなることがあります。

ChatGPTに質問「インターネットの普及が選挙運動に与える悪い効果は?」デジタルデバイド問題の項目のみ抽出。こうして全体像を俯瞰すると、デジタルデバイドは「インターネットへの接続可否」を超えた測度で広がっている事が明らかに。

まるで聞こえてくる様ではありませんか。「魔法使いの弟子」のあのメロディーが…「ファンタジア」のあの映像が…

そして「白人ナショナリズム」だけが残った?

それにつけても…カール・マルクスは「我々が自由意志や個性と信じているものは、社会的圧力によって型抜きされた既製品に過ぎない」と述べていますが、それどころじゃない、ほとんど「使い捨て」としかいいようがない杜撰な運用。

散々金儲けに利用しておいて、ヤバくなった頃にはもうその場美にいない。暴走しても完全に他人面で一切責任を取ろうとしません。この辺りの無責任さは無政府主義者(ANARCHISTs)にも通じますが、それならそれで最初から「公共の敵(Pubric Enemy)」を自認し、忍者の様に陰に徹し、最初から救済の可能性自体を仄めかさない彼らと果たしてどちらがマシといえるのか…

「ブラックラグーン」4巻
「ブラックラグーン」4巻

そもそもトランプ政権下でも露骨なナチス礼賛者やKKK礼賛者や小児愛の容認者はたちまち追放に…

オルトライト自体、トランプ氏が二〇一六年の大統領選で擡頭するにつれ、オンラインから現実の世界へと活動の場を広げていった。そして、スティーブン・バノンがトランプ陣営の選対本部長に任命されるや、大いに活気付いた。右派系オンラインメディア「ブライトバート・ニュース・ネットワーク」(BNN)を引き継いだバノンは、デジタル・ネイティブの若い世代への支持拡大を企図し、イギリス出身の若手論客ヤノプルスらを重用し、リベラル派はもちろん、保守派や共和党の主流派をも挑発した。『マザー・ジョーンズ』誌(一六年八月二十二日付)のインタビューでバノンは「私たちはオルトライトのプラットフォームです」と明言している。

そして、大統領となったトランプ氏がバノンをホワイトハウスの首席戦略官に任命するや、デュークやテイラー、スペンサーなど著名な白人ナショナリストが次々と歓迎の意を表した。移民政策から通商政策、高官人事に至るまで、政権発足当初、バノンが「影の大統領」と称されるほど強大な力を有していたことは日本でも広く報じられた。

しかし、シャーロッツビルでの衝突事件をめぐる政権の対応をめぐりバノンの責任を問う声が強くなり、かつホワイトハウス内で対立と孤立を深めていた経緯もあり、事件から六日後、就任から約七ヵ月で辞任を余儀なくされた。直ちにブライトバート・ニュース・ネットワークの会長に復帰するも、トランプ政権の暴露本をきっかけに大統領との関係が悪化、二〇一八年一月に退任した。

上掲「白人ナショナリズム」

ところで、これまでの話には米国中道右派の話は一切出て来ませんでした。2010年代前半には未発見だった事もありますが、とりあえずこうした一連の流れとは全く関係ない存在だからです。それが証明出来た時点で以下続報…

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