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「パラノイア(偏執症)のみが生き残る。自分がなれないならパラノイアに任せよ」と最前線指揮官は語った、という話。
ある大手企業本社の総務部はデータ計測に熱心で、事あるごとに百均に売ってる様なカウンターを駆使して通勤時間帯やランチタイムなどにおけるビル内要所の交通量を計測してExelに打ち込んでおりました。でも気になる点が一つ。「この社屋、あらゆる扉がカード認証だよね。そちらのデータを回してもらえばいいのでは?」そう尋ねたら、こんな自虐的な答えが返ってきたのです。「我が社はグローバルスタンダードたるERP環境に対応すべく、社内管理システムの全てを海外業者に一括して委託している。だからそうしたデータは一切取れない」「そうだ、我が社のERP(Enterprise Resource Planning)の最後のPはPlanned-use(計画的利用)ではなくPlanned-dispose(計画的投棄)なのだ」。大企業の闇を見た気持ちになりました。これだったら古くからある中小企業向け基幹システム・パッケージが提唱する「日本型ERP」の方が本来の特徴を抽出しているとさえいえましょう。
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それでは1992年に「ERPの基本形を固めた決定版」といわれるSAP R/3が出荷された時、SAP創業者の一人たるハッソ・プラットナー(Hasso Plattner)がその出来に満足したかというと全然そんな事はなかったのでした。「現状では経営者は直近の締め日まで遡った古い情報しか入手出来ない。たった今受注した製品の売り上げを含めた最新の状況を知る必要がある」「米インテル創業者のアンディ・グローブが「パラノイア(偏執症)のみが生き残る」と言っていたが、これは正しい」。ただしSAPは当時すでにそのアイディアを実践するには大きくなり過ぎていたので、ポツダム大学に研究機関を設置し、極秘裏にアイディア出しからプロトタイプ開発までを進めたのでした。こうして現行ラインアップ「HAsso's New Architecture(ハッソの新構造)」改め「High-performance ANalytic Appliance(高性能分析装置)」すなわちHANAは産声を上げたのでした。「新しいイノベーションを生むためには、パラノイアになるのは必要なことだ。もちろん、自分自身がパラノイアでいるのが理想だが、誰もがそうなれるわけではない。その場合は、パラノイアに任せるわけだ」。これも一応はSustainabilityの話ではあるという次第…
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ここまででとりあえず1000字弱。プロダクション・ノート的まとめは以下。
そんな感じで以下続報…