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「マルサスの法則」の絶望的ビジョンを覆したロジスティック方程式こそSDGs理念と人工知能概念の大源流という話。

ネットには「SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標,2015年~2030年)なんて言葉、欧米では誰も知らない」なる意見も散見されますが、種明かしするとまず欧米企業の間でSustainable(持続可能)概念が流行し、目標を達成出来なかったMDGs(Millennium Development Goals=新世紀開発目標,2000年~2015年)がそうした各企業の自助努力を巻き込む形で新目標が設定されたという顛末。

国連事務総長の発表にも「SDGs の 17 のゴールと 169 のターゲットの中で、デジタルテクノロジが示唆することやその可能性と切り離されているものはひとつもない」とあるそうですが、そうやって世界中の企業の自助努力を糾合する展開を迎えた結果、莫大なDX(Digital TRANSformation)需要が発生。それで活気付くIT企業とそうでもないIT企業の明暗が別れる展開に。

そもそもFA(Factory Automation)やOA(Office Automation)を前史とするDXの歴史はコンピューター普及史そのもの。その一方で「持続可能な開発目標」なる概念は、フランス革命戦争やナポレオン戦争のあった19世紀初頭前後に成立したマルサスの法則「人口は等比級数的に増加するが,それを支える食料の生産高は等差級数的にしか増加しない」が単独覇権を誇った時代には存在すらしてない未知の概念だったのです。

この式は本当に人類を混乱させました。早速「(主に貧民が)戦争や飢餓や飢餓によって適度に間引かれ続けなければ人類の文明はたちまち崩壊する」「それを防ぐ為に死亡率dを引き上げる/下げさせないのは正義」と茶化したサド侯爵(Marquis de Sade,1740年~1814年)こそ残りの生涯を精神病院で全うする羽目に陥りましたが、要するにNSDAPの「最後に生き残るべきは我々アーリア人である」理念も大日本帝国の大東亜共栄圏構想もこれから派生した生存戦略。そしてそうしたパニックを鎮圧したのが「生物の数は環境収容力に向けて収束する」としたロジスティック方程式だったという次第。

実は「深層学習概念の大源流」単層パーセプトロン概念もまたこの「持続可能な開発目標は設定可能である」と証した式から派生。まさしく人類の希望の出発点という次第…


ここまででとりあえず1000字弱。以下が「プロダクション・ノート的追記」となります。

そんな感じで以下続報…

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