【自分を変えるなら、今!(「パーソナル・トランスフォーメーション」本田直之)】
「レバレッジ」シリーズの著者、本田直之さんの最新刊。アフターコロナで生き残る自分への変え方。自分メモも兼ねて。
(この投稿:5分で読める分量)
コロナは、人の意識を大きく変えた。二極化させた。「これぞチャンスと新しいことに踏み出していった人」「元の世界に戻ってくれるのをじっと待ち続けている人」
アフターコロナ時代にはまだ正解がない。最も危険なのは、じっとしていること。
自分がメンターと仰いでいる小阪裕司さんも仰っているけど、コロナは突然世界を変えたけど、それはコロナがなくても変わっていた世界の変化のスピードを早めただけ。
コロナがなくても、世界は変わっていた。その変化が一気に来ただけ。どちらにしても、世界は変わっていた。それであれば、その変化に対応しなければ、生き残れない。もう、世界は戻らない。
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き残るのでもない。唯一生き残るのことが出来るのは、変化できる者である。」
コロナで飲食店は壊滅的な打撃を受けたが、実は賑わっている店もある。住宅街の中にあったりして、コロナ前からわざわざ行かなければいけない店だった。積極的な理由で、お客さんは利用していたのだ。
わざわざ来てくれるファンをたくさん作らなければいけない。エンゲージメントの高いコミニティを作れないと、どのビジネスも生き残れない。
これも小阪さんが仰っているけど、「顧客は消えた…。しかしながら消えたのは一部の顧客だけである。顧客が消えていない店、それはファンのいる店である。」
キンコン西野も言っていますが、「品質の差がなくなってきている現代では、人は品質の差では店を選ばない。どの店に行っても、だいたい美味しい。そしたら何で選ぶか。「人」だ。これからは「人検索」の時代になる。」
「どこで買うか」「何を買うか」ではなく、「誰から買うか」。時代は一気にこの方向に動いている。ここが捉えられなければ、厳しい…。
「フロー」(入っては出て行くただの顧客)から、「ストック」(◯◯さん、と名前で呼べるような固定ファン)が重要な時代に。
ファンを作って行かなければ、これからは生き残っていけない。
そして、オンラインの世界では、新しい関係性が生まれる。
それまで私がやっていたのは、読者・来場者との「1対n」の関係だった.私が1人に対して、大人数のn。
ところがオンラインでは、1対n対nの関係が生まれる。集まっているメンバー同士がつながって、何かが生まれることがわかったのだ。
これは、本当にそう思う。意図しなかった繋がりが波状的に発生する。
足し算でしか増えず、中心となる存在の影響の及ぶ範囲でしか広がらなかった関係性が、その範囲外にも掛け算で増えていく。
限られた人的リソースの中では、この乗数的な広がりが本当に重要だと思う。
これからやってくるのは、スキルの物々交換の時代なのではないか。
どんなスキル、価値を提供できるのか、1人1人がその意識を持っていた方がいい
これ、田舎で暮らしていると本当に痛感する。お米をつくれる農家さんは取れたお米を提供する。そのお返しにWebデザイナーがHPを無償で作ってあげたりする。
これはクローズドのローカルコミニティでは昔からあったこと。ただそれが、インターネットの発展によりオープンな世界でも可能になった。
これって、「貨幣経済」の都会と、「信用経済」のローカルが、その境界線をなくし、全体的に「信用経済」へと向かっていく流れなのかと思う。
「信用」を介すことが難しいオープンコミニティで、「信用」の代わりに信用できる「貨幣」が繋いできた価値と価値の交換が、
オープンコミニティーでの「信用」がデジタルの力で信用できるようになってきた今、また昔のように「スキルの物々交換」がやってくる。
得意なことで誰かの役に立ち、その代わりに誰かの得意なことで助けてもらう。そんな社会に。
会社員でも“1人ビジネス”だと思って会社と仕事をしていくことだ。
外に出た時に、売る能力を持っていればいいのだ。オンラインでも信頼しあえて仕事ができる仲間をたくさん持っていればいい。
名刺で仕事ができていた雇われの立場から、自分の腕一本でやっていかなければいけない自営業的な働きを13年くらいしてみて、
「手に職をつける」的なことの重要性を本当に感じてる。確実に価値を提供できるスキルがある強さ、を心底感じてる。
これさえあれば、お金は稼げなくても、誰か他の人の役に立つことができて、
その誰か他の人のできることで自分に必要なことを補って貰えば、最低限は生きていける自信がある。
この変化の早い、混迷の時代、会社という大きな船一艘に乗っているだけだと、その船が沈没したときに大変なことになる。
この20年で、家電業界で嫌っていうほど見てきた。船と一緒に沈没していく人を。
これからの時代、もっと多くの船が沈んでいくかもしれない。
その時に、自ら自信を持ってその船から飛び降りて、それでも1人で泳ぎ切っていく力が必要だと思う。
これからの個人に求められるものの1つに、個人のブランドづくりがある。個人のブランドがしっかりあることは大きな魅力になる。
個人ブランドを意識すること。インターネットでの発信、自分のファンづくりに何ができるかを考えること。これも、アフターコロナの、新しい会社員のあり方になっていく。
ブランドづくりって、それこそ高級品のブランドだけの話でもなく、有名人にだけ関係する話でもなくなってきている。
いわゆる「普通の人」でも大きなお金を集め、事業を進められる時代。必要なのは、個人のブランド力。
SNSひとつとっても、この意識があるとないとでは、投稿の内容や頻度が変わってくる。取り組み姿勢も変わってくる。
単なる日記的なSNSでもなく、リア充披露のSNSでもなく、その人がその人であると、他と比べて明確に判別できること(ブランド)を明確にするためのSNS。
それって、一朝一夕にできることではなくて、大木の年輪みたいに少しずつ少しずつ刻まれていく。
とても地味な作業だけど、周りの多くの人が気が付かない作業だけど、気がつい時には相当大きな力になっている。
「ブランド」を確立し、「ファン」を生み出した人が、今まで以上に乗数的に増えていく「1対n対n」の関係を手にし、
その関係性の中で自らが提供できる「価値」を明確に提供していくことで、
変化が激しい、そしてもう元には戻らないアフターコロナの世界でも、生き残っていくのではないでしょうか?
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