見出し画像

アートとはなにか。(2021年7月2日(金))


自分の身体(五感)を透過させながら、そのものをなぞる。そうやって、そのものを作った作者の「作った」体験を追体験した時に、なにか強い印象(よろこび)が自分に残る。それがアートだ。そんなことを、『ほぼ日の學校』アプリの三國万里子さんのコンテンツを見て、思ったのでした。

三國万里子さんは編み物作家で、私は今まさに三國さんの作品を編んでいるのですが、たしかに編んでいて「強いよろこび」を感じるのです。編みながら「リズム」を感じている。その「リズム」にあわせて指を動かし、ふと顔を上げると、目の前に「美しい模様」が広がっている。編み物ってすごいなぁと、つくづく思うのです。

三國さんは、10年間稼げないながらも止めることなく「編むという表現」を続けてきた、その体験が力になっているとおっしゃっています。イデア(そのものをそのものたらしめる本質)が形になることを、稼げる稼げないに左右されることなく、ひたすらよろこんできた結果、それを自分とともによろこんでくれる人が現れてくれた(そうやって世界とつながることができた)とお話しいただきました。

#エッセイ #日記 #memento

この記事が参加している募集