キャラクターに飲まれる

こんにちは ヤヨイユウです。
今回は私がある意味で取り込み、ある意味で取り込まれているものを紹介し
その危険性とそこからどういい方向に繋げていくかをお話しします。

では、私がなににとらわれ続けてきたか?
それは”キャラクター”です。
私は生粋のオタクで、幼い頃から様々なキャラクターから学びを得てきました。
ですが同時に、あまりにも共感性の高いキャラクターに対して激重感情を向け続け
結果、私はまるでそのキャラクターになったかのように振る舞うことになります。

スマイルプリキュアの黄瀬やよい
五等分の花嫁の中野四葉
とらドラ!の櫛枝実乃梨
など、私のルーツや一部となっているキャラクターは何人かいるのですが

今回ピックアップするキャラクターは
ドキドキ文芸部!のサヨリ

私はある日を境に、明らかに彼女から悪い影響を受け続けてきました。
※以下のお話はドキドキ文芸部のネタバレを含みます。









初めは彼女の詩や言動に共感していただけでした。

最終結果として私がどうなったかまず言っておくと
うつ病になりました
サヨリと同じように

ええ、私は注意書きを読んだにも関わらず、浅はかな気持ちでこのゲームに手を出してしまったんですね。ただ、本当にまさか自分がうつになるなんて考えてもみませんでしたし
このゲームに触れる前から、私は既に心がズタボロだったんだと思います。
トドメを指したのは間違いなくサヨリ。

うつ病になってしばらくは、サヨリと同じようなことを考えて過ごしていました。
ずっと寝ていたかったのですが、私にもサヨリのように大切でとても好きな方がいて(以下Aさんと書きます)ギリギリ生きてて、ギリギリ起きて生活していました。
ですがやはりうつ病になると、死について考えることが日常になりますし
私がいないところで楽しく幸せそうにしているAさんをみて、自分の感情によってAさんや周りの人を振り回している私を感じて
「ああ、私はいなくなったほうがいいんだ」と思いました。

他人に原因がある、みたいな言い方はあまりしたくないですが
自分が共感するキャラクターと自身を重ねすぎる傾向は昔からありましたが、今回どうしてここまで酷い方向にいったか考えてみると、Aさんの発言によるものが大きかったです。
Aさんが私に言ったことなのですが
「サヨリの詩を見るとユウさんのことを思い出す」とかだったり
「ユウさんはきゅうくらりんのイメージがある」
そういうことを言われて

きゅうくらりんはいよわさんの楽曲。
もろにドキドキ文芸部のサヨリに影響を受けて創られています。

気持ち悪い話ですが、人の発言を間に受けてしまうのもあり、私はAさんから見てサヨリなんだと心の底から思いました。
そこからは地獄。
私は間違いなくうつ病と診断され、苦しみを抱えていたのに、私はサヨリと同じように人前で元気いっぱいに振る舞うことを意識しました。
相手の幸せばかり願って、自分の幸せを人にわけていたんです。
自分をぞんざいに扱っていて、あの時はどうかしていたと思います。

そして、本当に私やサヨリは他人の幸せだけを祈っていた?という話。
サヨリは作中、こう発言しています。

「わたし、すごく……嬉しいんだ……」
「主人公にいい友達ができて」
「それがわたしにとって唯一の大事なことだから」
「それが唯一大事なことなの……!」
「なのになんでわたしこんな気持ちなの、主人公?」
「なんで心臓が真っ二つに裂けそうな気持ちなの?」
「すごく痛い……」
「全部すごく痛い……」
「わたしなんか消えちゃえばいいのに!」

ドキドキ文芸部!より

この一連の台詞が表していること。
それは望みが大きく分けてふたつあって、サヨリ自身がそのふたつの望みを同時に叶えることができないと感じている、ということでしょう。
それは違うよ!論破
生きてさえいれば、実はその望みは同時に叶えられる日がきます(超高校級の希望並)

サヨリは一見、とても他人本位に見えますが、実は言葉や態度で取り繕っているだけです。自己犠牲をしているだけで、彼女は自分本位すぎるのです。
自分の人を好きという気持ちや大切にしたいという気持ちは本心であり、自分の気持ちを中心に考えているが故にそれが優しさや自己犠牲に繋がります。
そして彼女は周りの人がどう考えているかを勝手に解釈し、決めつけ、自決します。
あのゲームは特殊なので、真相はわかりませんが…
まるで自分の未来を見ている気分でした。

「なんで心臓が真っ二つに裂けそうな気持ちなの?」
サヨリ、あなた、本当は誰より自分が幸せになりたいのよ。

他人への優しさは時に自分を歪める、それがうつ病にも繋がるのでしょう。

自決という行為がどれだけ罪なことか、私はドキドキ文芸部を通して感じました。
私はサヨリを反面教師にして生きているのです。
それは間違いなく私にとっていい学びになりました。

他人の幸せだけを願っている人間なんて、この世には存在しません。
そして、自分だけの幸せだけを願っている人間もそう多くはないでしょう。
それがお互いにわかっていれば、支え合っていける心があれば
きっと見えぬ道も進めるでしょう。
お互いを知るために、小さなことを話しましょう。





投薬治療をして回復してきた今になって気づいたことですが
サヨリのとった行動は本当に間違っています。
サヨリの感情を否定する気持ちはありません、なにせ私も彼女と同じでしたから。
ただ、自分を大切にしないと、最悪の場合最後に待っているのは死です。
私は何故か今も無事に生きていますが(実は図太かったのかも)
本当に生きていてよかったなと毎日思っています。
Aさんともいい距離感を保って仲良くしていますし♩

私のように、サヨリのように、苦しんでいる方がもしこれを読んでいたら。
生きろ 私が言いたいのはそれだけです。
キャラクターへの想いが大きいのはいいことですが、フィクションは適度に楽しみましょう。キャラクターに飲まれるな。

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