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嵐のシグネチャーストーリーテリング~嵐⑩


こんばんは、チーママやよいです!東京も最低気温が低くなってきましたね。やっと紅葉も色づいて紅葉狩り本番でしょうか。みなさまはこの週末紅葉狩りなどにお出かけされたのかしら?チーママやよいは今日は久しぶりに引きこもって、金魚ちゃんの水槽洗いなどをしていました。年末に向けて掃除強化していきたいと思います。さて、引き続き嵐に学ぶブランディングをお届けしています。今日もよろしくお願いいたします。

東京の書道教室 書道のはな*みち 主宰 スパルタ書道家 高宮華子先生の双子の姉、はな子ママのラジオ番組「はな子ママのお部屋」を聞いて、学んだこと、気づいたこと、感じたことなどを愛弟子兼チーママやよいの独自の視点も加えて書き連ねていきます。はな子ママのお部屋のnote支店としてもご活用ください。

はな子ママ、華子先生のことをもっとお知りになりたい方はこちらにアクセスしてみてくださいね。

なぜそのグループがその商品やサービスを作ったのか

完成品の話ではなく、そこに至るまでの歴史を伝えることなど

人の心を動かす上で非常に有効だと言われている

ストーリーテリングのマーケティングのお話です。

その中でも、シグネチャーストーリーというアイコン的(象徴的)なものを入れ込む。

シグネチャーとはサインのこと。

ストーリーテリングは物語を語って伝えること。その物語もただの歴史ではなく、そこに必ず大きなアイコン(象徴)となるようなテーマを一つ入れ込む。一つでなくてもいいが、メインの話は必ず置くことが大切です。

そうすることで、シグネチャーストーリーは、ブランドとお客さまとの関係、組織の価値観、事業戦略などを明確化して強いメッセージを与えます。

人を引き込んだり、長期に渡ってブランドに活力をもたらす上にも大切な要素です。

普通、そのブランドについての歴史を語ると、聞いた人は一回聞いて知ることで、同じ歴史を再び耳にすると、あー聞いたことあるなあと思ってしまいます。

嵐もことあるごとにシグネチャーストーリーを語っています。

至るところでいろいろな形でそのシグネチャーストーリーを語ってファンに認識させています。

飽きることなく。それが嵐のすごいところです。

嵐のシグネチャーは5人で嵐。

5人でいなければ嵐ではない。

6人目の嵐がスタッフやファンの皆さま。

これがグループコンセプトのコアとなるものです。

ファンと嵐との約束。これが重要なメッセージです。

このシグネチャーストーリーというものを嵐は展開しているのです。

この展開には大きく分けて4つのやり方があります。

①継続的に伝える

②時期や時間軸を変えて伝える

③語り手を変えて伝える

④五感にうったえて伝える

です。

それぞれについてもう少し詳しくお話していきたいと思います。

①継続的に伝える

2020年12月31日活動休止までデビューしてから20年間、一貫して伝えているのが、

初めてコンサートに参加した人も置いていかない

ということ。これを大切にしています。

今までの話を一回語ってもう語らないと、途中からファンになった人たちはついていけないこともあります。

でも、嵐の歴史を毎回いろいろな形で伝え続けることで、初めてライブに参加した人も、最近ファンになった人も置いて行かれることはありません。継続的にやることで、ファンの気持ちもまた同じ方向で揃っていきます。長期的なファンも初めましてのファンも同じメッセージ性のシグネチャーストーリーを聞くことでファン同士の方向性がぶれることはありません。

継続して伝えることでロイヤリティも高まります。

ファンを続けていると、このシグネチャーストーリーがいろいろな所で、ファンの頭と心の中にたまっていきます。

そして、好きという気持ち、熱量がより上がっていきます。

さらに、ロイヤリティが高いストーリーを積み重ねることで長期のファンが新しいファンの方にストーリーを語っていくことが自然にできるのです。

新しいストーリーも含めてこのシグネチャーストーリーがファンと嵐の間の成長物語になっています。ファンがシグネチャーストーリーと共に成長していき、嵐のグループの一部になっていきます。

ファンも嵐の一部なんだよ

これを継続して伝えていくことが大事なストーリーテリングです。


華子先生が主宰されている書道のはな*みちでも

新しい人が入ってきた時に、疎外感を感じさせないということに常に気を配っていらっしゃいます。

書道のはな*みちも19年目。最初からいらっしゃる方と途中から入ってきた人では歴史の重みが違います。最初はある程度仕方ありませんが、それがずっと続く、うちわ感がずっとあると、後から入った人は疎外感を感じてしまいます。

そうならないために、先生は、

知っている人しか笑えないことは、公の場では話さないようにしたり、やらないようにしています。もし、仕込むときには、これはうちわネタなのですが、と断りを入れています。外部の人と壁ができないように配慮しています。

こういった配慮は本当に大切ですね。

せっかく、きれいな字が書ければ人生が美しくなるということを謳っているはな*みちできれいな字を書きたいと入ってきた人に疎外感を感じさせてしまったら人は離れてしまいます。

一緒に理念を持って、書道を続けてもらえなくなってしまいます。

このようにどんな場所においても、新規参入の方に疎外感を感じさせない、ということはとても大事なことなんですね。


②時期や時間軸を変えて伝える

嵐は、時間軸をずらして過去に起きたいろいろなストーリーを語っています。

メディアを問わず、テレビや雑誌のインタビューで、また、バラエティ、ライブのMCなど様々な機会で、5人の関係性についてのストーリーを、そして、ファンとの関係性のストーリーについて語っています。

「5人で嵐」、「6人目の嵐」という言葉を使わなくても、同じメッセージを伝えるいろいろな時期に起こったエピソードのストーリーを語っています。

ジャニーズJr.の時、KinKi KidsやV6などのバックで踊っていた話、8時だJの話、1999年のデビューの話を聞かせれた焼肉店の話、嵐結成のハワイのクルーザーの記者会見の話、そこから10年たった10周年の話、15周年の話・・・過去と今を自在に行き来する話に最近の話を加える。○○の家に○○が行ったよ、とプライベートな話、最新のライブの話などなど。

最新の話を過去の歴史に混ぜ合わせて同じシグネチャーストーリーを語っているのです。

嵐のファンは5人の語りにより、嵐の歴史を体感して自分の中にいろいろな時期のストーリーを集めていきます。

長くファンを続けている人たちは、昔の繰り返されるストーリーを、あの話をしてくれているねぇ、と懐かしく聞いています。新しいファンにとっては過去のストーリーを初めて聞いて、嵐さんってそうだったんだあと歴史をたどることができます。このようにファンによって違う楽しさを経験することができます。

他の人が知っているのに自分だけが知らないと不満が生まれます。疎外感を感じます。そういうことがないように嵐はどんな時も、一緒に過去の時間を共有しているのです。

今までは~だったから、これからは~しようね、と。

③語り手を変えて伝える

5人いることで5人5様の伝え方があり、新鮮さがあります。

同じエピソードでもそれぞれ違う感じがするのです。

櫻井翔くんは、理路整然と語るし、

ニノは、愛情だだもれ、

松潤は、熱い言葉を選んで時々話が止まらなくなる

大野くんは、少ない言葉で自分の中の熱い想いを伝える

相葉くんは、気持ちや想いが直観的に前に出て伝えようとしてまとまらない時もある(笑)

このように、話し方もそれぞれ違い、同じストーリーを聞いても全く印象が変わってきます。

嵐5人それぞれの違う言葉の選び方、視点、また対話により、新しいにおいや色を感じることができるのです。これも楽しいことですね。

これが何回同じエピソードを語っても飽きられないポイントです。

④五感にうったえて伝える

映像や歌でストーリーをより鮮明に伝えることができます。

5人が心を交わして歩んできた5人で嵐という言葉を聞いた時にファンの頭の中には何らかのビジュアルが浮かんでいるはずです。

2007年のサマーツアーは「言葉の力」をテーマにしたライブを開催。

そこから2020年まで、コミュニケーションのかたちは一貫していて、伝えています。

僕ら嵐はこうして5人の絆を大切にファンの皆さまと一緒に成長してきたんだよという歴史を映像を使って見せ続けてくれています。

デビュー当時のまだ少年ぽい嵐から現在の嵐までを、会場のファンのみなさんと一緒に映像でたどっているのです。

この映像の見せ方は、毎年一緒ではなく、新しい技術が年々更新されています。

飛ばした気球に映像を映す、舞台全面を使ったウォータースクリーンに映し出す、いろいろな見せ方、映し方をしています。

ファンが見たい心を揺さぶる5人の絆と、ファンへの熱い思い、常に自分たちは6人目の嵐だということを感じられる、これらは変わらないが、見せ方、演出が変わっていくのです。

一貫していることを、いろいろな見せ方をしていくことで、ファンの心の中にはさらにストーリーが定着しやすいものになります。

戦略的かどうかはわかりませんが、決してやり過ぎてはいません。

自分たちのことを思ってやってくれている、こう思えます。

これがファンの心をつかんで離さない、マーケティング的にも優れた状態になっているのですね。

今日は嵐さんが過去を共有することを大切にしながら行っているシグネチャーストーリーテリングのお話をさせていただきました。

はな子ママの嵐の研究はさらに進みます!

明日は、嵐のデジタル活用についてのお話です。お楽しみに!

それでは最後に
今日の草書コーナーです。
こちら! 

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今回は珍しく行書と楷書で違う字に見えます。

まずは行書で

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部屋の乾燥で乾くのが早いです。

次は楷書で

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でした。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

おやすみなさい💤

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