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本屋さんで平積みされている学習本

「今何を学ぶと将来役に立ちますか?」
「一番将来有望な仕事はなんですか?」
というような質問を進路指導の一環で受ける場合があります。

 そんなことは私には分からない。未来のことなど分からないからです。ただし、私自身が意識していることが1つあります。
 
それは、「本屋さんで目立つところに平積みされているような学習本の分野は、努力の天才と戦うことになる分野」ということです。
 
本屋さんで平積みされて誰もが知れるようになっている分野は、多くの人がそれに時間を費やし努力しているはずです。一番は、大学受験対策の勉強(つまり高校の学習内容)、他は例えばトーイック等の英語学習や、ワードやエクセルの使い方もそうかもしれません。
 
これらの分野は、徹底的に分かりやすく学びやすくした学習本が多数あります。もちろんもともとの個々人の素養はあるにせよ、努力した人、単純にかけた時間の勝負になってしまう可能性が高いです。
言い換えれば、勝つためには圧倒的な才能か、沢山時間をかけて努力できる努力の天才よりも、さらに自分が時間をかけて学ぶ努力をする必要があると言い換えられます。
 
もちろん、それだけ多くの人が努力して目指す分野、会計士や、医師、弁護士など難関な資格もそれにあたるかもしれないですが、このようにやり方(なり方、達成の仕方)が民主化されている分野、本屋さんにやり方が平積みされているような分野は、努力の天才が複数押し寄せてくるような分野と考えています。
  
そのため、学生にはぜひ、本屋にないような専門分野、もっといえばまだ専門書が存在しない(場合によっては日本語では)分野、もっといえば専門分野として名前すらついていないような内容を学生時代は学んでみてはどうかと進めています。それが何かを見つけるのが大学生、大学院生の学びだとも思うからです。


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