【二次創作】個人的に最近思ったこと3つ【2023年11月10日】
①二次創作はコソコソ活動すべきかオープンでいいのか
スタンスは人それぞれで良い
他者に活動方法の強要をすべきではない
先日X上で「オタクは検索除けすべきかどうか」「オタク活動は隠れるべきかどうか」が各所で議論になっているのを見かけた。
法律と公式が出しているルールに違反しない限りは、私YAYAはそれは自由でいいと考えている。
「あんたもう少し隠れなさいよ」だとか「陰気だな、もっとオープンにしなよ」だとか、自分ではない他者に強要することこそが悪だ。
Xで鍵垢、もしくは小説/絵の投稿のみの完全壁打ち垢(ポスト本文にも文字無し)にしない限り、検索除けは不可能だと考える。
なぜそう思ったかというと、先日同人とは全く関係ないとあるお菓子をXで検索した。
そうしたら出てきたのだ。
他ジャンルの二次創作の絵が。
「このお菓子、ABカプでAが好きそうだよね」とか、そういう他愛もない話題だった(フェイクを入れています)。
同人とは関係ない話題を検索した時や、トレンドに上がったワードを何気なくタップした時、二次創作絵や二次創作妄想ポストがいきなり出てくるという事案。
多くの人がこういった経験あるのではないだろうか。
さらに言えば、同人誌販売をしている書店等のアカウントも鍵垢ではない。
伏字をしている場合もあるが、普通に他の単語でこれらポストも引っかかってくる。(タイトルやサークル名の一部等が引っかかる)
数年前だが有名芸能人姉妹が同人誌書店のテレビCMをしてたことも記憶にある。
世間的にも「同人誌活動は隠れてやる活動です」とはもう言い切れないのが現状だろう。
「え、じゃあキャラの名前そのまま使って二次創作の妄想ポストしまくって本当にいいと思ってるの?」
と言われてしまいそうだ。
この問題は結局「誰が言っているのか」なんだと思う。
オタクっぽくない一般人アカウントがキャラの名前をそのままポストし「このキャラってゲイっぽいかも」と言ってもおそらく叩かれない。
もっと言えば「私このキャラと寝たい笑」「このキャラとこのキャラが寝てるところ見たいかも、やばいね」等の過激な妄想ポストをしても、過去オタク話題をほとんどしていない一般人アカウントでなら問題視される可能性はほぼゼロだ。
だが「この人は同人活動してるな」とプロフでわかるアカウントがこの様な内容をポストしたらどうだろうか。
同士から毒マロが来る、学級会が起こる未来が見える。
私YAYAは毒マロが来ること防止のために、同人女の村ルールを守り、作品以外では目立たず、どちらかと言えばコソコソと活動をしている。
でもだからといって検索除けなしで同人活動している人を疎ましくも思わない。
なぜならば何も悪いことはしていないからだ。
上にも書いたが、日本の法律と公式が出しているルールに違反しない限りは基本自由でいいと思う。
同人女の検索除けとは、所詮「村ルール」なのだ。
村ルールを守らない人を見かけたからといって、そこで過剰な批判をしたり叩いたり誹謗中傷をしたらそれこそ日本の法律違反になる。
もうひとつ、そう思ったきっかけが先日あった。
有名なyoutube配信者、コレコレ氏をご存じだろうか。
視聴者からの悩み相談や、時事ネタ、ゴシップネタを扱うyoutuberだ。
私YAYAは彼の切り抜き動画を作業中に聞いていたのだが、先日とあるオタク女子(夢女子の方だった)が「オタクルールを守らずオープンに活動してるやつがいるので許せない」という相談をコレコレ氏にしていた。
私YAYAも腐ではあるが年季の入ったオタク。
ドキドキしながらその動画を拝聴していたのだが、オタク女子がオタク界隈のルールを一生懸命コレコレ氏や他視聴者に説明しても、みんな「?」状態。
「隠れないでキャラのことをポストしてるんです!」「普通こういうのは隠れないといけないんです!」とどんなに説明しても理解されていなかった。
その上、視聴者側もオタクルールの話題はつまらなくなってきたのか、コレコレ氏と該当キャラのクソコラ画像まで動画の画面上に投稿され違う方向で盛り上がっていた。
(これこそ同人女やオタク女子がやったら大炎上であろう。だがコレコレ氏はオタクじゃないのでそれで叩かれるはずもない)
そして最終的にこの相談は「何が問題なのかわからん」「お前(相談者)が変」という結論で終幕していたはずだ。
結局はそういうことなのだ。
検索除け、オタク活動は隠れてやる、こういった「配慮」は本当は配慮なのではなく「同士からの村八分を避けるためだけ」にしているに過ぎない。
「公式に見つかったらどうするの!」という意見があるかもしれないが、公式側社員も20代~40代がメイン層の昨今、二次創作を知らないなんてネットが無かった昭和時代でもない限りありえない。
つまり「村民っぽいやつが村ルールを破っている時にだけ」学級会や袋叩きは発生する。
そう私YAYAは確信している。
私YAYAは村民である。
村ルールを守るだけで恙なく同人誌が売れ続けるのなら、これも仕事と思い遵守するというだけ。
村のみんなに自分の作った野菜がたくさん売れるのなら、村の定期掃除ルールは守っておくか、くらいのスタンスでいる。
正直そこに村ルールへの敬意は無いに等しい。
腐女子の信念だとか古の美徳だのといった感覚も正直無い。(古の腐女子ではあるが)
逆に村ルールを利用して「真面目で無害な同人サークル」演出してやれとすら思っている。
「検索除けしないことの何が悪いの」「オープンにしてもいいじゃん」派も、「隠れなさいよ、慎みなさいよ」「最近のオタクはオープンすぎて許せない」と言ってる派も、本当に趣味で同人を楽しんでる層なんだと思う。
そこには気持ちの計算がない。
どちらも純粋な「好き」だけから来ている意見だと感じる。
でもだからこそ法律でも公式ルールでもない「お気持ち」なのだから、他者に強要はすべきでない。
村ルールを破った村民がいても、傷害事件や名誉棄損をしていいことにはならいのだ。
また、検索除けとは別にR18絵をXやpixivに投稿する際はR18設定はしなくてはならない。(当たり前のことだが)
これは各SNSの「投稿ルール」に基づいているためだ。
配慮だとか村ルールとかとは全く質の異なる規約であり、これを破るとそのSNS運営側から追い出される。
今後もこの検索除けする/しない、隠れるべきかどうかの学級会は定期的に起こると予想される。
その時もその火の粉には触れず、心の中で「どっちでもいいじゃん」と思いながら執筆をしていこうと私YAYAは思っている。
②同人以外の活動のことを頻繁にポストすれば「〇〇の人」になっていく
争いごとや病気等ネガティブな話題を繰り返すのは注意
すればするほど「そのイメージ」のサークルになっていく
「サークル者の同人以外のプライベートな話はXで見たくない」という意見は昔からちらほらと見かける。
それは家のことだったり、おしゃれのことだったり、病気のことだったり、ペットのことだったり様々だ。
私YAYA個人は、そのサークル者の人となりを知るのが好きなので、プライベートな話は歓迎派である。
猫や犬のかわいい写真は推しジャンルの話題と同じくらい目に入れても痛くないものだ。
だが逆に「ネガティブさ」を含む話が多くなると、やはり気分の良いものではない。
いや、正確に言えば「とても気になるが読んだ後気分が沈む」という表現が正しいかもしれない。
「ちょっと今日お腹痛い」「車こすってしまった」「インスタントラーメンのお湯捨てようと思ったら中身も出た」等の体調不良や予期せぬトラブルはあることだと思うし、その位の軽いネガティブはコミカルさにも通ずるので問題はないと感じる。
問題となるのは、トレパク/ネタパクトラブルに巻き込まれた、他サークルとトラブルになっている、笑えない程の病気の話題等、ハードなネガティブ話題の時である。
これらの発言をする、もしくはリポストする時はかなりの注意が必要だ。
そのポストを見た多くの人の記憶に、ポストをした内容とアカウント/サークル者のイメージがイコールで定着してしまう。
同じようなトラブルになっている人達からも「相談にのってください」「あなたがトラブルに遭った時って〇〇でしたか?」等と過去のことを掘りかえされ、ネガティブ話題を続ける流れになってしまった人も目にしたことがある。
A×Bの人、ではなく○○話題の人、という印象になってしまうのだ。
○○話題の人として今後同人活動よりもそっちに重きを置きやっていくのならそれでも良いだろう。
だが、自分は本当にそれでいいのかと今一度考えてみてほしいのだ。
同人活動を継続的に続けていきたいのならば、ネガティブ話題からはさっさと離れるのが長い目で見て吉である。
どんなに萌えるA×Bの話を書いて/描いても、ネガティブ話題の印象が一度付いてしまうとその印象はあなたから離れてはくれない。
発行した同人誌の内容もネガティブ話題がチラつき読む人の頭に入っていかなくなる。
これこそが同人誌を出す者として一番恐ろしいことであると思う。
もちろん最近ニュースになったプロイラストレーターとプロ漫画家の裁判等、あそこまでの話題になってしまったら1度は説明文を出さざる得ない状況にはなると思う。
だが、何度も何度もその話題を長期間に渡って発信し続けてしまうと、作品や本の内容より「〇〇の人」イメージが上回ってしまう。
A×Bの人ではなく、完全に○○トラブルの人として定着してしまうのだ。
これは本当に気を付けるべきことだと思う。
私YAYAは例えどんな人間関係の大トラブルがあったとしても、Xでそれを公言したくはない、と考えている。
「○○トラブルの人」という印象を持つ者には絶対になりたくないからだ。
できる限り人目につかず、水面下で処理をする。
自分のサークルイメージが大事であり、平和に同人誌を書き、作り、配布したいからだ。
これについては過去記事でも似たような事柄に触れているので気になった方は参考にしてみてほしい。
【二次創作】炎上や学級会に巻き込まれたら【お悩み解決】
【二次創作】炎上から見えた女性向け同人界隈の新常識とメンタルの保ち方【考察】
【二次創作】同人関係の炎上ごとを回避するには?【考察】
過去記事内でも書いたことだが、「孫氏の兵法」からの一文「長引く戦争は、正義だったはずの側にも影をもたらす」は本当にその通りだと思っている。
「いや、それでも学級会とかあると見に行っちゃう…しばらくはそれ見るに夢中になって、気持ちが引っ張られちゃう、ご意見もしちゃう時あるんだよね」
と思ってしまった方がいたら、以下の言葉を贈ります。
「ネガティブ話題や学級会を見に行っても貯金は増えないけど、原稿やって同人誌を出せば貯金は増えるよ」
私YAYAもXで学級会があれば確かに1度は見に行ってしまう。
だが、何度も何度も日をまたいで見に行ったり、意見をポストしたり、他人の意見のリポストも絶対にしない。
それは性格がどうたらとか、気分が落ちるとか、そっちの理由よりも「ネガティブイメージを自分にくっつけたくない」「その行動しても貯金は増えない」と思うからだ。
守銭奴ゆえにドライなところでもあると思っている。
ネガティブイメージからは一刻も早く遠ざかった方が、今後無用なトラブルからも身を守り、平穏に同人誌を出し貯金をするることに繋がるのではないか、と昨今改めてそう考えていた。
③王道ネタでも読者を引き込むための極意とは
王道ネタの方が広い範囲に好かれる
ネタはシンプル、心理描写の部分を大切に
当noteでは、一番人気の過去記事がある。
【二次創作】ネタが出ないなんて言わせない!ネタの出し方について【お悩み解決】
ネタの出し方について3年前に出した記事だ。
この記事は未だにたまに買われていて(本当に本当にありがとうございます)他記事よりも群を抜いて読まれている。
ネタ出しと少し絡む話なのだが、先日「漫画の上手い描き方」が趣旨のポストをXで目にした。
同じ起承転結でも、その流れの間にキャラクターの心理描写を含む動作/情景を入れるとぐっと作品が良くなるという内容であった。
例えば、攻が女の子と街を二人で歩いていて受がショックを受けるというシーンがあったとする。
それをただ
「攻めと女の子」
「ショックを受ける受けの顔」
「逃げる受け」
と簡素にシーンを運ぶだけでは読者を引き込めるストーリーにはならない。
例えばだが
「ショックでスマホを地面に落とす」
「物陰に隠れ、その時に落ち葉をざっくりと踏む」
「攻と女の子が通り過ぎた後に雨が降る」
等、ショックを受けたことを表現する行動、情景描写を加えていく。
これらを入れることによって、ぐっと読者を引き込めるストーリーになるという趣旨の解説だった。(例に挙げた描写は私YAYAが今適当に考えたものなのでXでポストをしていた方とは無関係です)
これには、なるほどと深く頷いた。
確かに、同じネタだったとしてもこの心理描写を含む動作/情景によってサークルの個性が出るし、同じネタだったとしても全く違う話に描かれていく。
これは小説でも漫画でもそうだと感じる。
また、よく「結局は変わり種なネタよりも王道ネタのが同人誌では好まれる」という説も聞く。
これは真実だと個人的にも過去売れた既刊部数から感じている。
もちろん、たまには変わった設定の話を好んで読む時もあると思う。
〇〇パロだとか、原作にはない異世界転生させるだとか、他のサークルと被りにくいネタのことである。
だが結局は攻と受の原作に沿った王道ネタをたくさん読みたい、という人が多いのではないだろうか。とくにサークルではない読み手側にはそう希望している人が多い。
王道ネタは古から数えきれない先輩/先人たちがこすりまくってるネタであるし、テンプレを化してるネタもあることだろう。
ここに上記でいう「心理描写を含む動作/情景」を加えたとしたら。
同じ王道ネタであったとしても十人十色の違う内容になると確信している。
攻と受がドキドキ初体験をする話でも、
「相手の部屋に行く」
「緊張のせいで無言」
「手と手が触れる」
「始まる」
この流れは誰もが思いつく王道の流れだ。
そこに、
「部屋に行くってことは、そういうこと?と受が一週間悩む」
「意識しすぎてお尻の毛を剃ろうとする受、もしくは攻」
「下着を新調した方が良いかもと通販でボクサーブリーフをポチる攻/受」
「だがその通販の下着は当日までには届かない」
「相手の部屋に行く前夜、眠れない」
「相手が部屋に来る前夜、大掃除をする」
「大掃除をしていたら千円出てきた」
「待ち合わせの際いつもより攻が真顔、緊張している」
「部屋に行くまでに緊張して脚が絡まる、そして転ぶ」
「コンビニに立ち寄るがゴムを買う/買わないで悩む」
「緊張しすぎで部屋の鍵を側溝に落とす」
「緊張から早口になりいきなり無言になってから顔が真っ赤になる」
「ジュースを出そうと思った攻が誤って受にジュースをぶっかけてしまう」
「ウーバーイーツを頼んだらなんと知り合いが届けに来た」
「手と手が触れたと思ったら照れ隠しのためか受が攻の手をつねった」
「とりあえずゲームする?という流れになり、そういう雰囲気がいったん無くなる」
「ゲームに熱くなりすぎ深夜になる」
「ゲームオーバーになった攻/受が寝転がりそこからまた良いムードに」
「始まる…と思ったら明かり消して!と受が怒鳴る」
「始まる…と思ったらせっかくだから明かり付けていい?と攻が言う」
等々、付け加えられる要素は盛りだくさんのはずだ。
このような小さな描写を複数間に入れていくと、王道の流れの中にも個性が出てくる。
描写を入れれば入れるほど他人と全部が被ることもほぼ無くなり、ネタ被り等とも言われ難くなるはずだ。
「いや、その細かい描写が浮かばないんですけど…」
といった人には上記であげた過去記事も参考にしてほしい。
無料部分でネタ出しのヒントを書いている。
そして何より「もし自分自身がその行動したらどういうミスをしそうか」という視点もネタ出しには大いに活躍をする。
家族や友人からの話でもいい。
「こないだこんなミスしちゃってさ~」という笑い話や失敗談等はよく耳にするのではないだろうか。
それらを覚えておこう。そして原稿に活かすのだ。
私YAYAもどちらかと言えば王道ネタを多く本にしているのだが、今回Xで目にした「キャラクターの心理描写を含む動作/情景を入れるとぐっと作品が良くなる」という話には改めて「確かにそうだ」と思った。
これからの執筆に活かせる有益なポストを見られて良かったな、と感じている。
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