台所で炊事をすると腰痛/70代 女性 主婦
気になるところ
1)腰痛
左腰部からの臀部への痛みで歩行困難がある
2)腰椎椎間狭窄の既往があり、2年前にご来院歴があった
3)2年前に右THR(股関節置換術)既往
仮説と検証
先ずは急性腰痛と考え気になるところ2でもあるように前回アイシングを行い消炎、その後股関節と胸椎ROM(可動性)を上げた事で好転の歴がある。
今回もその傾向か?!
コンディショニング
1)アイシング20分での早期消炎を行う
2)湯船につからない様アドバイス
3回目気になるところ(2週間経過/週1回ご来院)
1)腰部の痛みはかなり消えたNRS8→4(痛みの10段階評価)、動作痛は有り歩行や炊事の際の立ちっぱなしに痛みが起こる。
2)1から左臀部痛を認め、圧迫を行うとかなり痛みがあり臀筋上部繊維と下部繊維の境目が特に痛みが酷い
コンディショニング
1)臀筋とハムストリングスハンズオン(手技)
2)胸椎、股関節以降のROM(可動域改善ストレッチ)
4回目気になるところ(約1か月経過後)
1)ほぼ痛みは無いほどまでに軽減NRS3、しかし動作の初めの痛みが残存している事なので、その起こす動作を探す。
2)1での問題動作は左SLR(下肢伸展挙上テスト)にあり、内転+挙上に(+)
3)2から梨状筋の過緊張と坐骨下神経経路の問題が伺える
コンディショニング
1)臀部ーハムストリングハンズオン(手技)で坐骨神経ー大腿神経経路の確保
2)エクササイズボールを使い梨状筋リリース指導(毎日行う)
備考
エクササイズも本来なら股関節内転ほか運動療法を盛り込みたい、しかしながら年齢的に(70代後半)メンタル維持が困難なので出来る事だけをお伝えした事が今回のポイントかもしれません。
以前も書きましたが既往に右THRを受けた既往もあり、どうしても健側左に荷重を依存する傾向があるのかも知れません。
いずれもハンズオンで股関節内転痛が消えた事からも、ホームエクササイズを行う事で更に好転へ向かうと思いますので経過観察を続けます。
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