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「恋リアは、人を狂わせる。」
ご存じの通り。
万人に好かれるモノはいない。
そう。
私にも苦手なものがある。
恋リアが苦手だ!!(頑張って流行に乗ってるフリをするアラサー)
恋愛リアリティショーのことですね。
いかにも
ひねくれ者が言いそうな台詞で
非常に恥ずかしいのだが。
やはり恋リアが苦手だ。(アラサー無理しないで...)
というのも
最近
なんとなく見てみようと思ったのだ。
新しい気付きを得られるのでは、ないかと思ったのだ。
だがしかし
開始5分。
一旦止めて深呼吸
なんだこの背中が痒くなる感じ。
これがあれかアレルギー?ってやつか?
でもしかし
まだ序盤もはじまってないイントロ。
ここで判断するのは、早いと思い
満を持してまた再生ボタンをクリックする。
私は恋リアをなめていた。
開始10分。
クッションに口を押し当てて
あ゛ーーーーーーーと、発狂していた。
なーんっか恥ずかしい。
なんなんだこれ。
みんなどんな心境で、恋リアを楽しんでるの?!
解せぬ、解せぬ。と、無意味に歩き回る。
想像してみてくれたまへ。
夜更けにアラサーが、恋リアを見て発狂しながらくるくる歩き回る姿を。
滑稽とは、こういう事を言うのでは、ないか?!
恋リアを見て滑稽について思い馳せるとは、誰が予想しただろう。
恋リア...恐ろしい子…!
私はこの病の原因について考えた。
実は
とてもフランクでカジュアルなバーでの仕事がそれなりに長かった。(8年?くらいかな)
主にカウンターでお酒を作り、お客さんと話す、いわゆる接客をメインにやっていた。
人を紹介したり、人の間に入ってもめ事を止めたり、はたまたピエロになって、場を楽しい空気にしてみたり、悩み事を、聞いたり。
そんなことをしていると
人が今何を考えているのか、どんな事を話したいのか、何故この言葉を言ったのか、そういうものにとても繊細になる。
だから
なんとなく気付いてしまうのだ。
初対面の男女の、どちらがどんな風に気を遣いながら、この場が成り立っているのか。
どちらがどんな風にこの場を読めているのか。
それによって人生経験の差が明らかになる。
おいいい!なんでやねん!
今の質問、お前がお前の話をするためちゃうでぇぇぇ!
そして発展性ない話すんなやーーーー!!!(と、謎の関西人が私の中に現れる)
そういう風にして見ていると
やたらとそわそわする。
特に恋愛事って、人生経験の差が明らかに反映しませんか?(アラサー独身が語る恋愛論のチープさたるや)
端から見てると、あからさまに見えるからなんとなく恥ずかしい。
否
そもそも恋愛とは、恥ずかしいものだ。
つまり
人生とは、恥ずかしいものだ。
それを
恥ずかしがる奴が恥ずかしいのだ!!!
などと
頭の中が大忙しになるので
恋リアが苦手なのかもしれない。
「恋リアは、人を狂わせる。」
それが恋リアを30分観て得た知見だ!(頑張った)
恋リアについて語りながら
全くもって恋リアを恋リアとして楽しめていない事は、百も承知。
私の今年の目標が決まってしまった。
それは
恋リアを最後まで見届けること.…!!
恋リアを語れる紳士な大人に俺は、なる!
そんなことを言いながら
10分後には
発狂してるアラサーがこの世界の片隅にいるのであろう。
滑稽とは、まさにこのこと。
「恋リアは、人を狂わせる。」
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