読書会でDXしませんか?ー大企業6社30名で、書籍「模倣と創造」を読むオンラインイベントを開催【前編】
こんにちは、やわデザnote編集部のマサです。
2022年3月24日、富士通グループの従業員を含む大企業6社約30名による、オンライン読書会が開催されました。前編では、開催に至るまでの経緯についてご紹介し、後編では、オンライン読書会の様子をレポートします。
企業間やわらかネットワークをつくる
今回のイベントは、富士通グループ横断Yammerコニュニティー「やわデザ」で何度か実施したオンライン読書会である「やわらか読書会」を拡大して、開催されました。
これまでも、他の企業から「何かコラボしたいですね」という話はいくつか頂いていました。しかし、その多くは具体的な話に進むこともなく、せっかくつながりができたのに、もったいないなぁと感じていたのです。
そんな時、2022年1月31日の日本経済新聞朝刊および同電子版に、「やわらか読書会」の取り組みが大きく取り上げられました。
実は、私は数年前から、活動に共感してくれた仲間と一緒に、読書会を中心とした越境学習の場「あすよみ」を提供しており、これまでに、1,000名以上のビジネスパーソンが参加してくれました。その当時、イベントを開催する場所として各企業(の大会議室など)を回りたい、と妄想していたことを、上記の記事がきっかけとなり思い出したのです。
新型コロナの影響で、対面でのイベントの開催継続は難しくなりましたが、代わりにオンラインイベントが当たり前となりました。そのおかげで、以下の事例のように、他の企業とのコラボレーションがとても簡単にできるようになったのです。
今こそ、オンラインで大企業(組織やコミュニティ)をつなぎ、「読書会」を行うタイミングなのかもしれない、そう思ったのです。
なぜみんなで本を読むのか?ー読書会とDXの関係
私はたくさんの読書会を開催するうちに、こう思うようになりました。
「みんなで本を読むワークショップ形式の読書会は、組織の課題を解決する、優れたアプローチの1つになりうるのでは」と。
みなさんは、「読書会」に対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
私がお勧めする読書会は、事前に本を読んでくる必要がなく、短時間で本からインプットできるというのが大きなポイントです。つまり、忙しいビジネスパーソンでも、他者の力を借りて、効率良く本から必要な情報を得ることができます。
今、多くの大企業は「デジタル・トランスフォーメーション」に取り組んでいるのではないでしょうか?富士通グループもその一つですが、大企業ゆえにその取り組みは一筋縄ではいきません。古い組織カルチャーをアップデートする必要があります。
もし、みなさんの職場におけるコミュニケーションの大半が「進捗管理」と「役割分担」だけで、何年も同じことを同じメンバーでやっているとしたら、それなりの危機感を持った方がよいでしょう
でも、もしチーム全員で、組織やビジネスの課題に関する本を読み、本やメンバーから得た学びをインプットにして、「自分たちの事業や組織はこれからどうあるべきか?」をテーマにみんなで対話することができれば、その先にどんな未来が待っているでしょう。ちょっとワクワクしませんか?
組織に足りないのは、未来についてワクワクできるコミュニケーションなのかもしれません。
後編では、実際に複数の企業が参加して実施された読書会「あすよみDXトライアル」の様子をお伝えします。