見出し画像

社内コミュニティの力をビジネスに活かす「やわらかセッション」とは?

やわデザnote編集部のマサです。

本記事では、富士通グループ内横断Yammerコミュニティ「やわデザ」で、2020年12月からスタートした「やわらかセッション」についてご紹介します。

「やわらかセッション」とは?

「やわらかセッション」とは、悩みや課題を抱えた社員(や組織)のテーマについてみんなでディスカッションする2時間のオンラインイベントです。

「やわらかセッション」の仕組み

このセッションは、「やわデザ」コミュニティで生まれたつながりやカルチャーをビジネスに活かす「組織横断的・実験プロジェクト」でもあります。

様々な組織から集まった社員で構成されるコミュニティ型チームでの運営にもトライし、依頼者だけでなく、参加者や運営者もみんながハッピーになる世界を目指しています。

理想形は「Uber Eats(ウーバーイーツ)」

コロナ以前にも似たような共創の取り組みや仕組みが社内にありましたが、依頼を受けてからワークショップを開催するまでの期間は最低でも2ヶ月程度かかっていました。ワークショップはリアルな空間で行う対面スタイルです。

2020年にほぼ完全にテレワークに移行した当社の勤務形態と、当時、約1,000名が集まっていた「やわデザ」コミュニティを上手に活用すれば、効率的な「共創の仕組み」をつくれるのではと考えました。

「やわらかセッション」の理想形は、出前&宅配サービスの「Uber Eats」です。13万人の中から、立場や価値観が異なる社員をいつでも簡単に集めて相談やディスカッションができる。そんな仕組みが、企業カルチャーとなって広がっていけばいいなと考えています。

依頼から開催まで最短1時間を実現

「やわらかセッション」では、依頼を受けてから開催するまでの時間やコストを、ゼロに近づけることを目標にデザインしました。具体的には以下のようなことを行っています。

  • どんなテーマでも同じプログラムで対応

  • 開催当日まで依頼者と事前打合せは行わない

  • 参加者は申し込み不要で参加できる

  • (予算等を気にせず)無料で開催できる

  • 社員なら誰でも使えるサービス(Office 365)を徹底活用

結果的に、条件さえ揃えば、依頼から開催まで最短1時間程度でセッションを行うことが可能になりました。

実際には、

  • 当日の運営メンバーと依頼者との日程調整に時間がかかる

  • ある程度の人数を集めるため、集客に2週間くらい欲しい

ため、依頼から開催まで、約2~3週間かかるケースが大半です。

誰でもファシリテーションできる仕組みと環境

セッションの当日、ファシリテーションを行う人を「ガイド」と呼んでいます。一度でも「やわらかセッション」に参加した社員であれば、ファシリテーションの経験がなくてもガイドになれます。

実際、セッションに初めて参加した方が、その次の回のセッションでいきなりガイドを務めたケースもありました。

このようなことができるのは、どんなテーマでも対応できるよう、よく磨き上げたプログラムとマニュアルが用意されているからです。

また、「やわらかセッション」に参加する社員は、自ら手を挙げて参加する方ばかり。助け合いのカルチャーや挑戦者を応援するといったポジティブな雰囲気の中で気軽にガイドに挑戦できるというメリットも見逃せません。

「やわらかセッション」の流れ

「やわらかセッション」の流れは以下の通り。

セッションのポイントは以下の3つです。

  • 発散と収束を2回繰り返す

  • 最後はグループで意見をまとめない

  • 終了後に1時間の交流会(任意参加)を実施

このようなプログラムにすることで、どのようなテーマにも柔軟に対応でき、多様な意見を生み出す仕組みを実現しています。

セッション終了後の交流会でもテーマに関するディスカッションが続くことも多く、依頼者は自分たちでは思いつかなかった意見やアイデア、気づきをたくさん得ることができる仕組みとなっています。

やわらかセッションの開催実績

2020年12月~2022年3月までの間に、20回を超える「やわらかセッション」が開催されました。

テーマは、富士通グループ全体の課題に関するものが最も多く、新規事業、顧客課題、社会課題など幅広く、依頼部門も総務、営業、デザイン、情報システム部門など様々です。

各回の参加人数はテーマによってバラツキがありますが、平均で15~20名前後が参加しています。

本取り組みの様子は社内報を通じて情報発信するなど、プロモーションにも力を入れており、グループ会社を含む様々な組織から、これまでに延べ数百名の社員がセッションを体験しました。

「やわらかセッション」を体験した社員の反応

終了後に参加者にお願いしているアンケートに寄せられたコメントや感想を一部ご紹介します。

・リアルな現場の声が聴けてよかった
・自分にはない視点が得られたのがよかった
・みんなが知恵を出し合えば、なんとかなりそう……という気づきを得ることができた
・いろいろな人の意見や考え方を聞いて、自分も新しいアイデアを思いつくことができ。普段は使わない頭の領域が刺激されて楽しかった
・他の方とディスカッションしていく中で、アイデアが膨らんでいくことを感じました!
・人と話すことでどんどんアイデアが出てくるのがおもしろかったです!
・普段の業務と異なることを考えることで、頭がやわらかくなった
・みんなで議論できたことや、あえてグループで意見をまとめない点がよかった

このように、参加者にとっても学びや気づきの多いセッションとなっているため、参加者のセッションに対する満足度はとても高く(平均すると8.9/10点)、アンケート回答者のほぼ全員がリピート参加を希望するセッションとなっています。

この記事を読んでくださった方へ

デザイン思考の社内への浸透や、カルチャー変革、DX推進などで
お悩みの方は、ぜひつながりましょう!😀
まずは雑談からでもコラボしませんか?

本noteの活動に共感いただける方は、アカウントのフォローや
記事のシェア、スキのクリック(誰でもできます)を
ぜひお願いします!

嬉しくなって、継続するモチベーションが高まります!

いいなと思ったら応援しよう!