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読書会でDXしませんか?ー書籍「模倣と創造」を読むオンラインイベントを開催【後編】

こんにちは、やわデザnote編集部のマサです。

2022年3月24日、富士通グループの従業員を含む大企業6社約30名による、オンライン読書会が開催されました。前編では、開催に至る背景についてご紹介しました。後編では、オンライン読書会の様子をレポートします。

「あすよみDX」トライアル

今回のオンライン読書会は、4月から正式にスタートを予定している企業間やわらかネットワーク「あすよみDX」のトライアルとして実施。

「あすよみDX」は、大企業におけるデジタル・トランスフォーメーションなどの変革を応援する実験プロジェクトです。このプロジェクトは、本を通じて普段は出会わない企業のビジネスパーソンがともに学び、知識を創造したり、お互いに交流したりすることで、各社の変革に貢献することを狙っています。

今回のトライアルでは、「あすよみ」DXの活動に共感する以下の6社の方が参加しました(グループは1社としてカウント)。

エプソン販売株式会社
シミックグループ
GEヘルスケア・ジャパン株式会社
富士通グループ
株式会社村田製作所
株式会社リコー

「あすよみDX」は、新規事業創出や、人材育成、組織改革などを推進する大企業の担当者が窓口となり、各社で活動に共感するメンバーを募っています。

まずは月に1回、テーマを決めた「読書会」から取り組みをスタートします。

書籍「模倣と創造」からの学び

今回の読書会のテーマは「クリエイティブ」です。3月18日に出版されたばかりの書籍「模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書」を読みました。

読書会の中で、「書籍から学んだことで一番印象に残ったこと」を全員に聞きましたので、今回は、その一部をご紹介します。

・13歳からのクリエイティブの教科書の副題に13歳の理由(自我が生まれる時期)という解釈をしているのがおもしろかった
・「もやもや」の時間が大事らしいです
・妄想と感性のセンサーの研鑽との掛け算が想像力となり、具体化していく創造の力になる
・感情日記には、恨みつらみも含めて書く!なぜなら、そう思った背景が重要だから
・アイデアを考えるときは、面白いを企む。探すのではなく、「企む」
・「まねる」を通じて「感性のセンサー」が働く
・会社にいると、いろんな理由でもやもやが尊重できないケースが多い。これからは周りの人にもやもやを伝えて少しずつ理解者を増やして、もやもやを大切にできる環境を作りたい
・新しいアイデアは「リスクだらけ」にみえる。 善意なるアドバイスは避けて、自分の周りを応援者にするという環境づくりが重要です
・創造することは希望を作ることであるということ
・まねるときに大切なことは観察、小さな違いまで観察することで、それが自分のセンサーを働かせる
・ネガティブ感情も大切にする
・新しいアイディアは誰に伝えるかが大事!面白がる壁打ち相手を探せ!
・自分が自分で自分の生きていく意義を作り出すチカラ、これが創造である。
・形にしたいというモチベーションから多様な学びが生まれる.それが創造力の果たす役目である
・センスが発動する=自分の「好き」を感じる「感性のセンサー」が働いている
・曖昧さやもやもやを抱きしめる

書籍「模倣と創造」がどんな本か気になってきた方は、ぜひ手に取ってみてください。

「創造性」とは本来、誰もがもっているものだと思います。他人と自分を比較するようになってから、自ら「創造性」の扉を閉ざしてしまったのだとしたら、その扉を開くことができるのは「あなた」だけなのです。

自分の内なる創造性を、掘り起こしてみませんか?

DXはじめの一歩~学びを仕事に活かすには?

「あすよみDX」では、ただ本を読むだけでなく、日常の仕事や活動にフィードバックすることを狙いとしています。

著者、他者、他社から学んだことを各社の活動に活かすことができれば、停滞しがちな企業変革に一石を投じることができるのではないでしょうか。また、今回のような交流を通じて参加したメンバーの間に「共感」「信頼」が生まれれば、近い将来、何か一緒に「挑戦」できるかもしれません。

書籍からの学びをシェアした後に、「本からの学びを仕事にどう活かせるか?」というテーマで、グループディスカッションを行いました。そのアウトプットをご紹介します。

・もやもやを出す相手を作る
・職場で読書会をやってみる
・手で考える
・人を巻き込む
・もやもや鑑賞会をやる
・交流する場を作る
・読書会に誘う
・勇気をもって自分の気持ちに素直になる!(機会をふやす)
・会社外や独立した人同士だと雑談が多くてクリエイティブ。企業内でも雑談がたくさんできると良いなぁ
・良いと思った本は、どんどん紹介しつつ、読書会をやる
・アンケートばかりに頼らない(対話する)

いかがでしょうか?どれもすぐにやれるものばかりだと思います。できそうなことを職場の仲間と一緒にやってみる、「DXはじめの一歩」はそんなところから始まるのではないでしょうか?

何か1つでも新しいことを、新しいメンバーと一緒に始めてみませんか?

あすよみDXトライアルの満足度は?

イベントの最後にZoomの投票機能を使ったアンケートを実施しました。

あすよみDXトライアルはいかがでしたか?」という問いに対して、10段階中約74%の方が10点満点と高評価。

「初めて参加した読書会はとても刺激的だった」「ぜひ次回も参加したい」「同僚を誘いたい」「次回の案内をもらいたい」などという声も。トライアルとしては成功だったと言えるのではないでしょうか。

参加企業を募集しています

20220年3月末現在、「あすよみDX」には以下の8社が参加を表明しています。

エプソン販売株式会社
コニカミノルタ株式会社
シミックグループ
GEヘルスケア・ジャパン株式会社
パーソルテンプスタッフ株式会社
富士通グループ
株式会社村田製作所
株式会社リコー

「あすよみDX」の企業間やわらかネットワークを活用して、自社の変革に役立てたいとお考えの方は、以下の運営メンバーにぜひお声掛けください。

「あすよみDX」運営メンバー

「あすよみDX」は、読書会の実施や、開催テーマ(デザイン思考、新規事業創出、人材育成、組織開発)に知見や経験のある以下のメンバーで運営を行っていきます。

・富士通株式会社 デザインセンター マサ(加藤)※発起人
・シミック株式会社 未来開発本部 伸(山本)
・THdesign トム(三森)
・コニカミノルタ株式会社 ミッキー(宮木)

「あすよみDX」の詳細を知りたい方は、上記メンバーまでお問い合わせください。

大企業の変革は道なき道を進むようなものだと思います。しかもリソースは限られているのが実情ではないでしょうか。「あすよみDX」に参加するメンバーは、自ら手を挙げて書籍代を自腹で負担してまで参加したいという方ばかり。それだけ質の高い対話が期待できるでしょう。企業間コラボの新しいカタチとしてみんなで進化させていけたらと思います。

次回の開催テーマは「パーパス」

次回の開催テーマは「パーパス」です。次は複数の課題書籍をみんなで読んでいきます。

以下の記事のとおり、富士通グループもパーパス経営に舵を切り始めており、社内でも注目度が急上昇中です。

各企業で参加を希望される方は、各社の窓口担当の方からの案内をお待ちください。

おまけ

交流会まで残ったメンバーで最後にZoomの新機能を試しました(笑)。

この記事を読んでくださった方へ

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