【開催報告】育休後カフェ® 「ハハリョク」を知り、発揮できる自分になろう!
先月に続き、日曜日は東京・中目黒で「育休後カフェ®」を開催しました。
「育休後カフェ®」って何? については、前回の開催報告に書きましたので、そちらをご覧ください。
「ハハリョク」とは
今回のテーマは「ハハリョク」です。
「ハハリョク」とは、妊娠・出産・育児の経験によって得られた、または強化された力 のこと。
たくさんの女性へのインタビューから「ハハリョク」を可視化し、それを活かす方法を探る鎮目彩子さん(NPO法人ミラツク主任研究員)に、「ハハリョク」とはなにかを語っていただきました。
ご自身が母になり、「子育て中の女性に向く働き方や、子育て経験が活きる仕事ってなんだろう?」ということに疑問を抱いたという調査のきっかけ、インタビューの中で語られた様々なエピソードなど、私も参加者の皆さんも、「分かる分かる!」と共感することがいっぱいでした。
そういった「あるある」な、でもひとりひとり異なるエピソードから、鎮目さんはたくさんの「ハハリョク」を抽出、整理しています。
例えばそれは「自分を整える力」。
私も以前は、自分の体調は二の次で仕事をがんばるのが当たり前になっていて、それが自分に求められていることなのだと勝手に信じ込んでいたような気がします。
子どもが生まれてからは、それは間違っていたな〜と思うのです。妊娠・出産、そしてなかなか十分な睡眠のとれない乳児育児の経験で「自分はそこまで頑丈じゃない」と思い知らされるし、(完璧にすることは難しいけれど、なるべく)心身ともに余裕がないと仕事も子育ても雑になる……そんなことを経験から学びますからね。
ハハリョクはバージョンアップの結果であり、その中身は人それぞれ
鎮目さんによると、ハハリョクは母になったら突然身につくというものではなく、もともとその人が持っていた資質が妊娠・出産・育児という経験を経ることで伸ばされるケースが多く、「バージョンアップする」という表現がしっくりくるとのこと。だから、多くの人に共通するハハリョクというものはあるものの、人によって持っているハハリョクもバージョンアップの幅も異なります。
短い時間だったので、ハハリョクをどのように仕事に活かせるのか、というところまで突っ込んで聞くことはできませんでしたが、誰にでも当てはまる「子育て中の女性にピッタリの仕事」みたいなものはなくて、それぞれにオリジナルのハハリョク(+それ以外の個性や志向)を活かす仕事や働き方があるのだと思います。
「ハハリョクカード」で自分のハハリョクに気づく
鎮目さんのお話のあとは、参加者の皆さんに「自分自身のハハリョク」について対話してもらいました。
まず、鎮目さんが用意してきてくださった150枚ほど(!)の「ハハリョク」の要素が書かれたカードを眺め、各自「自分に当てはまる」「共感できる」「可能性がある」と感じるカードを数枚選んでもらいます。
その後3人グループになり、ひとりずつ順番に「選んだカードとその理由」や「カードの力を発揮してどのようなことが実現可能か」といったことを話し、聞き手はその話から感じたことを話し手にフィードバックします。
皆さんとても熱心に話をされていて、「会社や社会にこんな貢献ができるかもしれない」、「自分が弱点だと思っていたことも、実はハハリョクと言えるのかもしれない」といった新たな発見もあったようです。
私も含め、みんなに自信や勇気を与えてくださった鎮目さん、ありがとうございます!
それから、会場はヒトカラメディアさんのオフィスをお借りしました。
休日にもかかわらず、快くご協力いただいたヒトカラメディアの皆さまにも、感謝いたします。