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第四子妊夫日記

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2019年9月 第四子を妊娠しました。これは、「父親としての妊娠」がどんなものであるかの記録、のつもりです。
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2020年3月の記事一覧

【妊夫日記0306】わたしの中に生まれた当時に気付いて、

【妊夫日記0306】わたしの中に生まれた当時に気付いて、

突然の休校要請からバタバタとした数日も過ぎ、どことなく冷静に起こったことに社会は対処しようとし始めている。出勤停止のガイドラインが整ったり、無理なもんは無理と授業を再開したり、様々だ。朝の通勤電車は空いている。経済活動自体が縮小していくかもしれないが、本来の生きることから外れた、無駄な部分をなんとか維持しようと疲弊していたことに気付くだろう。その疲弊が、人との関わりの余裕をなくして、一人の方が楽だ

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【妊夫日記0319】没頭することでしか見られない世界にあるもの

【妊夫日記0319】没頭することでしか見られない世界にあるもの

ここにきてまた逆子である。そして逆子であることで、僕はこの妊娠期間で一番カミさんの腹を撫でて、羊水に漂う子の姿に触れている。もうはっきりとわかる頭のかたさや、蹴り返してくる足の裏と対話する。
最近になってラコはほんとうに「訳がわかって」きている様子があって、ある程度ひとり立ちすると次の子が生まれてくるというウチのペースみたいなものは一定である。そして一対一だと本当に穏やかなのだが、兄貴二人が一緒に

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【妊夫日記0330】自分が取り上げる可能性がほんの少しでも上がった事実

【妊夫日記0330】自分が取り上げる可能性がほんの少しでも上がった事実

花冷え、とは言うけれど、満開の桜におもたい牡丹雪が降りしきる様とゆうのは、この先何度も見られる景色ではないだろう。3月半ばにいくらかの降雪があった際も、異様な興奮と寒暖差アレルギーの非情な症状が襲ってきたものだから、今回は早朝に本格的に雨から雪に変わった空模様によって、もうコタツから出ないで暖まって過ごそうと、決めていた。が、しかし、そんな決意も儚く散り、外出自粛要請の中で欲求不満の子供たちと共に

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