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【妊夫日記0306】わたしの中に生まれた当時に気付いて、

突然の休校要請からバタバタとした数日も過ぎ、どことなく冷静に起こったことに社会は対処しようとし始めている。出勤停止のガイドラインが整ったり、無理なもんは無理と授業を再開したり、様々だ。朝の通勤電車は空いている。経済活動自体が縮小していくかもしれないが、本来の生きることから外れた、無駄な部分をなんとか維持しようと疲弊していたことに気付くだろう。その疲弊が、人との関わりの余裕をなくして、一人の方が楽だと思わせているのだと気がつく頃には、人生の大半が過ぎ去っている。(そういう意味では、東日本大震災がなければ、僕もまだ一人だったかもしれない)

明後日はペイペイの五歳の誕生日だが、そういえば3/8はミモザを贈る日だった。近所に大きなミモザの木が連なっている川縁があり、そこに公園がある。また今年も咲き始めてるのだろうか。季節の巡りが、いつの間にか、僕の中に何度となく過ごしてきた「当時」の存在に気が付かせる。その当時のほとんどに、カミさんが居ることにも、また気付く。

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