8/5搬入予定『二月二十六日のサクリファイス』(PHP研究所)のゲラを読んでくださる書店員さんを募集しています
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PHP研究所さんのアカウントより募集しております
本日、PHP研究所さんのXアカウントより、こんなポストが発表されました。
はい、何を隠そう、拙作のゲラ読み募集でございます。
八月刊行の『二月二十六日のサクリファイス』のゲラを読んでくださる書店員さんを募集いたしております!
どんなコンセプトの話なの?
話せる範囲で作品内容を紹介したいと思います。ご興味ある書店員の方は、ぜひご参考にしていただけましたら!
①二・二六事件をモチーフにしています
戦前最大のクーデター事件、二・二六事件をモチーフにした小説です。もっと詳細に説明すると、二・二六事件での青年将校たちの天皇工作を描いております(実は、編集者さんから「青年将校の天皇工作を描いてほしい」とオーダーがあったんですよね)。とはいえ、わたしの中でこねくりまわすうちに瓢箪から駒、だいぶ広がりをもった話になりました。
本作、実在の人物がバンバン登場します。なので、広義の歴史小説的な色合いがあります。
②憲兵と石原莞爾のバディものです
本作は、二・二六事件が終結した後、ある憲兵軍曹がある将校の身辺調査を任されるところから始まります。その際、なぜか戒厳司令部の参謀である石原莞爾大佐が、この捜査に協力(正確には、協力したり妨害したりする)のです。個人的には、広義のバディものと考えております。
③ミステリ・サスペンスです
これ、言い切るのが大変恐ろしいのですけど(なにせミステリ作家の知り合いが多いので)、ミステリ・サスペンス的な内容でございます。憲兵軍曹がある将校の思想調査に当たるうちに隠された真実が明らかになっていき……という構造を有しておりますので。
あらすじ
二・二六事件の終結後、陸軍の憲兵軍曹である林逸平は、陸軍大尉の山口一太郎の思想調査を命じられる。しかし、この山口一太郎という男が難物だった。「差し入れをしないことには何も話さない」とうそぶき、憲兵を小馬鹿にしたような態度を取る。そこで逸平は山口の周辺調査を行なうことにしたのだが、戒厳司令部の参謀である石原莞爾が首を突っ込み、事態は混迷を深めていく。
暗中模索の捜査の中、逸平は、やがて軍全体を覆う大いなる欺瞞に直面するのだが……?
個人的に、本作は「正義」を巡る物語だと思っています。
死語になって久しい「正義」について考え、実在する事件からその答えを見出そうとした……というのが、著者としてのわたしの本作への思い入れなのですが、それはさておき。
書店員の皆様、少しでもご興味がございましたらPHP研究所さんへご照会の程、なにとぞよろしくお願いいたします!
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