谷津矢車

歴史、時代小説分野を専門にしている商業小説家。ゆるふわ系男子になりたい。

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谷津矢車刊行作品一覧

◆最新作 こちら。◆連載中小説 今のところ連載終了です。 ◆刊行予定 2019年11~12月「桔梗の人(仮)」(潮出版社)刊行予定 ◆狩野永徳シリーズ   → こちら◆戦国時代       → こちら◆江戸時代       → こちら◆幕末・近代      → こちら◆アンソロジー     → こちら◆文芸誌のみ掲載短編  → こちら

    • 『憧れ写楽』(文藝春秋)刊行に寄せてもう先に進めないよ、からの挑戦

      【PR】  こちらは、新刊『憧れ写楽』(文藝春秋)の刊行に寄せたエッセイです。文春さんが配信してくださっている以下のエッセイ の没ネタを再構成したものとなっております。 …………ーーーー。  以前、ある取材を受けた際、わたしが「次回作は写楽正体説ものになりそうです」と発言し、先方様がへっ? と声を上げた一幕がありました。 「えっ、今更写楽正体説ものですか?」、そんな本音が顔に書いてあります。「ええ、写楽正体説ものです」。わたしは満足げに頷いたものです。  いえ、別にそ

      • 『憧れ写楽』(文藝春秋)発売です

        【PR】  はい、タイトルからネタバレしておりますが、ついに発売しました。  谷津今年最後の(小説での)露出になると思います。  文藝春秋さんより、『憧れ写楽』が刊行となります。  美術史に詳しい方ならお気づきですね? そう。本作は東洲斎写楽を扱う時代ミステリ小説であり、写楽を売り出した蔦屋重三郎を扱う大河ドラマ便乗小説なのです……!  本作は、十年越しの宿題でした。  2014年に学研さんから刊行されて話題となり、先月文藝春秋さんから刊行された『蔦屋』 は、歴史小説

        • 2024年11月3日(日)夜九時より、Xスペースにて「歴史小説にいらっしゃい ゲスト:清水朔」を開催します

          【PR】  久々に、作家さんをゲストにしたXスペース企画を実施します!  今回のゲストは、民俗学×近代ミステリ『奇譚蒐集録』シリーズ(新潮nex)が好調で、このたび、『いくさじまた 臼杵戦役後始末』(光文社)を上梓した清水朔さんです。  本当は「新人さんいらっしゃい」の枠でお呼びしようかと思ったのですが、2003年デビューの大先輩(谷津が2013年デビューなので十年も先輩!)な上……。  ご本人がこう仰ってもいるし、というわけで、歴史小説にお越しになった記念ということで

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        谷津矢車刊行作品一覧

        • 『憧れ写楽』(文藝春秋)刊行に寄せてもう先に進めないよ、からの挑戦

        • 『憧れ写楽』(文藝春秋)発売です

        • 2024年11月3日(日)夜九時より、Xスペースにて「歴史小説にいらっしゃい ゲスト:清水朔」を開催します

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        記事

          『蔦屋』文庫版(文春文庫)発売です

          【PR】  色々と以前から騒いでおりましたが、ついに発売日です。  2014年に発売し、色々と物議を醸しつつもなんか世間に傷跡を残した感のある谷津矢車の代表作、『蔦屋』です。  ※註:明日 2024年10月9日  公式サイトはこちらです。    谷津矢車初期の代表作と謳われておりながら、十年余り、ずっと文庫化していなかった、正確には著者が文庫化を止めていた小説でした。学研さんではロングスパンに売れてくれ完売状態で絶版していた本作、文春文庫さんにお迎えいただき、発売と相成

          『蔦屋』文庫版(文春文庫)発売です

          『二月二十六日のサクリファイス』(PHP研究所)の時代考証の苦労話つぶやきまとめ

          【PR】 今更弱音を吐く谷津 本作の「昭和史時代ミステリ」呼称について 軍人口調について

          『二月二十六日のサクリファイス』(PHP研究所)の時代考証の苦労話つぶやきまとめ

          『二月二十六日のサクリファイス』(PHP研究所)登場人物一覧

          【PR】  こちらは好評発売中の『二月二十六日のサクリファイス』(PHP研究所)の登場人物一覧ページとなっております。読書の際のご参考にしていただけましたら幸いです。  なお、本作はこんな本です。  登場人物の肩書は二・二六事件発生当時のものです。 捜査陣 林逸平  憲兵軍曹  主人公。諸般の事情で休職していたが、二・二六事件を受けて呼び戻され、山口一太郎の思想調査を行なう。《忠犬》の異名を持つ。 大谷敬二郎 憲兵大尉  逸平の上司。山口一太郎の思想調査の責任者とな

          『二月二十六日のサクリファイス』(PHP研究所)登場人物一覧

          2024年8月7日頃、『二月二十六日のサクリファイス』PHP研究所 発売です

          【PR】  ついに本日発売です。  少し前から色々と騒ぎ立てまくっておりました、『二月二十六日のサクリファイス』(PHP研究所)本日発売です。  過去のエントリはこちら(過去エントリにあるゲラ募集は既に締め切っております)。  過去エントリにも書いておりますが、基本的には二・二六事件を追う歴史小説でありつつも、事件を追う憲兵たちを主人公にして視点のあり方を低く設定したので、警察小説、サスペンス、ミステリ的な雰囲気が色濃く出ております。  なので、歴史小説ファンや昭和ファ

          2024年8月7日頃、『二月二十六日のサクリファイス』PHP研究所 発売です

          『二月二十六日のサクリファイス』(PHP研究所)の焦点、山口一太郎大尉と、探偵役の林逸平憲兵軍曹について

          【PR】 ゲラを読んでくださる書店員様を募集しています   現在、書店員さん限定でゲラをお配りしている  8月刊『二月二十六日のサクリファイス』(PHP研究所)について、このお話の焦点である山口一太郎大尉と、彼の行動を追う探偵役、林逸平憲兵軍曹について紹介します。やっぱりミステリといえば、犯人と探偵役が大事ですからね!(なお、本作は誰が犯人か【フーダニット】が問題になるのではなく、なぜ犯人がこのような行動を行ったのか【ワイダニット】が問題になるので、犯人は最初から明らか

          『二月二十六日のサクリファイス』(PHP研究所)の焦点、山口一太郎大尉と、探偵役の林逸平憲兵軍曹について

          8/5搬入予定『二月二十六日のサクリファイス』(PHP研究所)のゲラを読んでくださる書店員さんを募集しています

          【PR】 PHP研究所さんのアカウントより募集しております  本日、PHP研究所さんのXアカウントより、こんなポストが発表されました。  はい、何を隠そう、拙作のゲラ読み募集でございます。  八月刊行の『二月二十六日のサクリファイス』のゲラを読んでくださる書店員さんを募集いたしております! どんなコンセプトの話なの?  話せる範囲で作品内容を紹介したいと思います。ご興味ある書店員の方は、ぜひご参考にしていただけましたら! ①二・二六事件をモチーフにしています  戦前

          8/5搬入予定『二月二十六日のサクリファイス』(PHP研究所)のゲラを読んでくださる書店員さんを募集しています

          2024年3月17日(日)夜九時よりXスペースにて「新人さんいらっしゃいvol2 ゲスト:筑前助広」を開催します

          【PR】  久々のスペースイベントのお知らせです。  上記の通り、2024年3月17日(日)夜九時より、X(旧Twitter)のスペースにて、WEBトークイベントを開催します。  今回のゲストは新刊『颯の太刀』(角川文庫)が話題の筑前助広さんです。  元々WEB小説の世界で歴史時代小説をお書きで(そのご活躍はWEB小説時代からわたしの耳に入っていた)、WEB小説勢時代小説家としてデビュー、歴史時代小説界隈に新風をもたらす一人です。歴史時代小説ジャンルという保守的にも見え

          2024年3月17日(日)夜九時よりXスペースにて「新人さんいらっしゃいvol2 ゲスト:筑前助広」を開催します

          日本における歴史小説史関連書籍紹介

          【PR】  本エントリにおいて、「歴史小説」の語を「歴史的事実、歴史上の人物の事績が深く物語の構造に関わる小説群」と定義する。各論者の用語を引く際にはその限りではない。 忙しい人のための日本歴史時代小説史概略  日本の歴史小説は大きく分けて ・西洋のnovelを咀嚼して誕生した「歴史文学」 ・落語、講談や戯作を淵源とする娯楽「大衆文芸」  二つの場で展開されてきた。  歴史文学は「novel(文学)のために」、大衆文芸は「読者のために」発展を遂げた経緯があり、発想の源に

          日本における歴史小説史関連書籍紹介

          2024年の谷津の仕事について

          【PR】  今回のトップ画像はいつぞや撮った三内丸山遺跡の画像です(ちなみにとんでもない雪の中でした)。  皆様、今年もよろしくお願いいたします。  年頭から色々ありました。災難に遭われた皆様に心からお見舞いを申し上げます。  さて、三が日も過ぎ、そろそろ日常がスタートし始めています。わたしとしてもそれは同様で(実は1/1から仕事はしていた)、そろそろSNSなども本格始動していこうかという感じでおります。  今日はリハビリも兼ね、2024年の谷津の仕事についてお話しできた

          2024年の谷津の仕事について

          12/10シンカムイさんイベント『シンカムイ文芸トークナイト②今読むべき歴史・時代小説を語る2023』でご紹介した作家、書籍一覧

          【PR】  秋葉原のカレー屋さん、シンカムイさんで昨日行なわれましたイベント、現地ご視聴の方、配信ご視聴の方、誠にありがとうございました。  「2023年の歴史時代小説」というかなり上段に構えた企画で、わたし自身アップアップしながらのご紹介となりましたが、皆様に楽しんでいただけたなら何よりでした。  しかし、多くの作品を列挙した側面もあり、メモが追いつかなかったという方もいらっしゃったと伺っております。そこで、この頁をお借りして、昨日わたしがお話しした作家や作品の一覧をこち

          12/10シンカムイさんイベント『シンカムイ文芸トークナイト②今読むべき歴史・時代小説を語る2023』でご紹介した作家、書籍一覧

          文庫版『北斗の邦へ翔べ』(ハルキ文庫)11/15発売です

          【PR】  さて、新刊情報です。  2011年に刊行されました『北斗の邦へ翔べ』(角川春樹事務所)が文庫化します。  例のごとくのご連絡ですが、「11/15発売」を謳っておりますが、こちらは版元さんの定める目安みたいなものなので、実際には早めに入荷していたり、逆に行き渡るのに時間がかかったりする可能性がございます。その点、お含みおきください。  本作は、幕末の最終局面、箱館戦争を舞台にした歴史小説で、土方歳三と松前藩の青年を主人公にしています。  箱館戦争は「徳川軍残党

          文庫版『北斗の邦へ翔べ』(ハルキ文庫)11/15発売です

          11/11(土)開催の文学フリマ東京37に谷津も出店します【第二展示場う-37 天七谷書店】

          【PR】  ぶっちゃけタイトルのママなんですが、11/11(土)、文学フリマ東京37に出店します。  会場は東京流通センターの第二展示場 Eホール。ブースは【うー37】。  ミステリ作家の天祢涼さんと『天七谷書店』という名前でブース展開しております。  わたしが当日頒布する書籍は、 『廉太郎ノオト』(中公文庫版) 『ぼっけもん 最後の軍師伊地知正治』(幻冬舎) 『ええじゃないか』(中央公論新社) 『しょったれ半蔵』(小学館文庫) 『刀と算盤』(光文社文庫)  この五種

          11/11(土)開催の文学フリマ東京37に谷津も出店します【第二展示場う-37 天七谷書店】