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『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)が週刊ポスト8/13号にて紹介されました&本作、歴史小説夜明け前を書いた小説だわ
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ありがたや。
というわけでお知らせです。
拙作『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)が週刊ポスト8/13号にて紹介されました。
おおー、拙作『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)、週刊ポスト8/13号に書評が載っていたのですね……! ありがとうございます。夏にぴったりの怖い話です。 pic.twitter.com/uZMVZBIQIN
— 谷津矢車(戯作者/小説家) (@yatsuyaguruma) August 3, 2021
主に表題作の紹介です。記事をお読みの皆様、もしビビビと来ましたら御手にとって頂けますと幸いです。
さて、本作について色々思いをいたしてゆくうちに、本作、歴史小説の夜明け前を描いた小説なのだなーと気付きました。
これくらいはネタバレにならないと思うのですが、本作は五つの短編を挟むように「幕間」が挿入され、明治23年の出版状況が描かれる形になっています。江戸の戯作と近代の価値観の衝突が幕間のテーマの一つだったりしたわけですが、本作で描かれる江戸の戯作というのは、まさしく坪内逍遙が『小説神髄』の中で否定したものであったりするのです。
ところが、現代の歴史小説は、江戸の戯作(広くは江戸の芸)から影響を色濃く残していて……。
待てよ、この話、デジタル・ケイブさんで話そうと思っていることと関係するじゃんか。
というわけで、デジタル・ケイブさんのイベントに参加予定(特に後半)の方は、目を通しておいて頂けると幸いです。わたしの話がさらに面白くなるんじゃないかと思います。