【#4】初級編:”配信者が”人気者になる方法考察してみた
前回(コレ)では
友達作り作戦の具体的な3ステップについて書いてきました。
しかし、これで口コミが発生するかといえば微妙な所。
ということで、今回は
・口コミが発生する確率を高める方法
・口コミの効果を倍増させる考え方
について考えていこうと思います。
・口コミが発生する確率を高める方法
人が他人にものを勧めたいと思う原因って2つあると思うんです。
動機が心の中から生まれたか外から与えられたか。
もっと具体的に言うと
・勧めたくなるようなコンテンツだから(内から生まれた動機)
・お返ししてあげたいから(外から与えられた動機)
そこで、これらを深堀していこうと思います。
勧めたくなるコンテンツの公式
コンテンツの質 × オンリーワン
人からおススメされにくいコンテンツの特徴を考えれば、おススメされるために最低限必要な要素は分かりそう。
ということで、出てきたのが
・コンテンツの質
・オンリーワン
この二つです。
具体的に見ていきましょう。
(ここ、もっと深堀できそうな分野なので、他にもこんな要素ありそう!だったり、こんな論文見つけたよ!という情報募集してます)
まず、コンテンツの質。
どんなに珍しくて役に立つ情報でも質が悪ければ視聴者の心は動きにくいでしょう。
「めっっっちゃ分かりにくいんやけど、これマジおすすめ!」
とかあんまり想像つかないっすよね。
やっぱり人が誰かにモノを勧めるときのセリフって
「これめっちゃおもしろい!」
「これめっちゃ便利!」
がほとんどなんです。
やっぱりコンテンツの質は切っても切り離せないでしょう。
次に、オンリーワン。
どんなに質が高くて役立つ情報でもありふれてれば、
「・・・いやみんな知ってるやろうしなぁ」
と勧めにくいのは明らかですね。
勧めたくなるコンテンツの作り方
・コンテンツの質
この話は以前書いた記事⇩を参照してください。
コチラの記事で得られた結論から、具体的に配信の企画を考えていきましょう。
例えば最近流行っているOnly Up!
というゲーム知ってますか?
このゲームは簡単にいうと頂上目指してひたすら登っていくゲーム。
ゲーム性はシンプルなのに「めっちゃ難しい!」ということで流行ったわけですが、ただただこれをやるだけだと人は見てくれません。
なぜならあなたを見るより視聴者が好きな推しがやっている姿を見たいからです。
そんなゲームを用いて、視聴者が勧めたくなる(=面白い)コンテンツを考えてみましょう。
面白いコンテンツって何?を振り返ると、
感情の浮き沈みの頻度と量
OnlyUp!のゲーム自体が面白いのもコツコツと積み上げてきた努力が
一気に0に戻される仕組みが沢山あるからこそ見てて面白いんです。
つまり、ゲームの中にすでに感情をガンガンに動かす仕組みはありますね。
それなら、企画で足すべきは
感情の浮き沈みをもっと大きくする仕組み
ここだと思いました。
というわけで、
・落ちたら悲惨なことになる罰ゲームを作ろう!
・登り切ったら念願の報酬を設定しよう!
ってなノリで考えたのが⇩の企画。
・落ちるたびにテキーラショットを飲まないといけないOnlyUp!実況(登頂できたら叙々苑の焼肉Get)
なんとなくそれっぽい企画が出来てきました。
いま配信者がやっている企画も同じように分析してみるとかなり面白いし企画作りの参考になるのでやってみてください。
他にもこんなの考えた!って企画があればコメント待ってます。
一緒に勉強していきましょう。
・オンリーワンの公式
これはホリエモンの考え方が非常に参考になるのでパクります。
要は、1コの特徴で100万分の1の人物になるには果てしない時間がかかるし、才能も必要。
でも
100分の1レベルのスキルを3つかけ合わせるだけで100万分の一の存在にはなれるよね!
とのこと。なるほど、確かにそうかもしれないっすね。
実際、それでバズった配信の例がありまして
◆ 企画 ◆
・ポケモンハートゴールド初見プレイ
・初めて出会ったポケモンは名前と図鑑情報だけでお絵描き
・本物そっくりかどうかを視聴者さんに採点してもらいます
・7点以上ならポケモンゲット!
・毎週土曜日昼の13時から配信
ポケモンのハートゴールドなんて10年以上前の作品ですよ。
今更やっても見てくれないんです。
ではなぜバズったのか。
ポケモン×お絵描き×VTuber
という掛け算でオンリーワンを勝ち取ったからこそ
「なんだこの配信は!?」
と数年前の実況されつくしたゲームでも見たくなるし、面白いから人に勧めやすいわけです。
ただ、ここで重要なのは
誰に対してのオンリーワンかは口コミしてほしい対象によって変わってくる。
つまり、口コミしてほしい友達にとってのオンリーワンであればいいんです。
それならもう10人に1人の要素を組み合わせて1000人に1人の人になるだけでも良さそうじゃないですか?
私たちは初級の配信者なので失うものはありません。
難しく考えるより、アイデアをポンポン出してみて「これ当たらんかなぁ」と試すのがいいかと。
ポイントは人に勧めるときに紹介しやすい
「○○の人ですよね!」
と言われることです。
・雑談
・歌
・ゲーム
・企画
・見た目
自分が配信において組み合わせられそうなこと探してみてください。
自力じゃ思いつかん!という人は他の配信者からアイデアを探るのもおススメ。
ここまでのまとめ
・口コミが発生する確率を高めるためには、勧めたくなるコンテンツ作成と、お返ししたい欲が大事!
⇩
・口コミされやすいコンテンツは、コンテンツの質×オンリーワン
⇩
・コンテンツの質を上げるには感情の浮き沈みの頻度と量が大事!
・オンリーワン要素は組み合わせで作れ!
では次からお返ししたい欲について深堀していきます。
・お返ししたいから
人がコンテンツを勧めたくなる動機のもう一つがこれ。
というのも、人ってお返し依存症なんですよ。
だからこそバレンタインデーのチョコとか職場内でもらうお土産なんかをもらったときは嬉しいけどお返しの事を考えるとちょっとしんどいかも…ってなるわけです。
しかし、しんどくてもお返しせざるを得ない。
これは人間の本能として影響力の武器で紹介されています。
つまり、具体的に何をするかというと、
面白い!友達になりたい!っと思った配信者はバンバン紹介して回っちゃいましょう。ってことです。
ただし注意点があります。それは、
見返りを求めるな!
要は「自分が紹介すれば確実に紹介してもらえる!」と思って紹介するのはナンセンスだぜ!ってこと。
なぜかというと、
「こっちは口コミ散々してるのに全然配信内で名前すら出してくれない…」
⇩
「あの…自分の配信でめちゃくちゃ宣伝してるんで良ければあなたの配信でも自分を宣伝してくれませんか?」
で得られた口コミって果たして本音の口コミでしょうか?
そうじゃない場合、口コミの注意点である、
☆口コミは自然体で本音を言わないと効果が薄れるぞ!
でアウトになってしまいます。詳しくは⇩
ここでの友達作りでは
配信者の友達を10~20人くらい作って、
3人に一人くらい口コミで増えるとしたら
13~26人のアクティブ視聴者が増える…という方針です。
そして、なんとか同接10人を超させておススメに乗る程度まで頑張っていけばいい。
つまり、全員が全員上手く動いてくれると思ってないし、動かないのが当たり前ですのでそれは頭に入れておいてください。
こちらばかり口コミして見返りがなくても仲が深められているならコラボをすることも出来ます。
コラボは配信自体が口コミみたいなもんですしね。
あくまで確率を上げる方法なので、これで配信上で話題に出してもらえたらラッキー!と思うぐらいに思っておくのがいいでしょう。
口コミの効果を倍増させる考え方
・視聴者の”不信感”を払拭する
Aさん「RAIDが無いと確実に知名度を獲得できない反面
RAID自体の威力はそうでもないっていう難しいところです
コラボ配信をするとか、コラボ配信で爪痕を残す といった方向性の方がどちらかというと伸びがいいです。
人となりを分かってもらえるので。」
RAIDというのはTwitchやKickの配信終わりに今いる視聴者と一緒に他の配信枠に移動する機能のことです。
これをしてもらえると一時的にではありますが、同接がガッと伸びます。
なんですが、そのRAIDの威力自体はそうでもないってのはどういうことでしょうか。
Aさん「僕のチャンネルから300人RAIDを飛ばしても相手先をフォローする人は6人程度ですね」
つまり、1.7%しかフォローしてもらえないわけです。
この理由についてAさんはすでに解答してまして、
コラボ配信をするとか、コラボ配信で爪痕を残す といった方向性の方がどちらかというと伸びがいいです。
人となりを分かってもらえるので。
つまり、RAIDの効果が低すぎる理由は、
視聴者にとって自分が「はじめまして」の人だから
なんです。
このことから、配信者の枠にコメントをしにいったりコラボをする目的は配信者と仲を深めるだけでなく
視聴者に自分の人となりを知ってもらう
ここにもあるわけですな。
なので、コメントをして好感度を高めて配信者とお友達になりたいわけですが、その時の理想としては、
あ、○○さんが来た!
と視聴者さんに言われるようになるとベスト。ここを目指していきましょう。
・口コミで視聴者が定着するか、離れていくかの違い
こちらはAさんから分析した情報を頂きました。ただ、配信者の名前については出せないので要点だけお伝えします。
口コミの効果が出なかった事例
この方は、とあるジャンルの配信を主にしていて当時の同接人数は250~400人でした。
そこから、Twitterで配信の切り抜きがバズり、同接が1000人まで増えたのですが、
そこから縮小し、別のジャンルの配信が増え最終的に別ジャンルの配信では同接100人程度に落ちついているそうです。
250人~400人
⇩ バズり
1000人
⇩ 縮小、ジャンル変更
100人
口コミの効果が出た例
この方は、配信上でハンドメイド制作をしているVTuberの方で、出来たものをオンラインストアで売っているそうです。
そこからTwitterでバズり、結果的にTwitchのパートナーを獲得しています。
ですので成功例と言えるでしょう。
この2つの事例の違いはどこにあったかと言うと
バズった場所の人々の需要を理解していたかどうか
というところにあるわけです。
具体的に解説すると、
口コミの効果が出なかった事例
バズる前の配信のターゲット:最初にしていたジャンルが好きな人、英語が分かる人
バズった場所の需要:日本語で話す、別ジャンルの配信が主流
バズった後の配信:言語の違い、配信ジャンルが変わってしまったため視聴者数が激減
というルートをたどっていった訳です。
口コミの効果が出た例
この方は海外でバズったんですけど、そのバズり方が
「モノ作りとVTuberの組み合わせは珍しく、チルで良いストリームをしている」というバズり方でした。
そこから海外の視聴者が流入してきたので海外と日本の両方をターゲットにした配信をして、Twicthのパートナーを獲得しました。
需要をキャッチできた良い例ですよね。
ということで、このことから
定期的に視聴者に自分のどんな配信が見たいかということを聞くのは重要でしょうな。
ここまでをまとめると、
・口コミが発生する確率を高める方法
・面白いコンテンツを作ろう
→感情の浮き沈みの頻度と量が大事
・オンリーワンの要素を目指そう
→100人に1人のスキルを3つかけ合わせよう
・友達の口コミは先手必勝
→ただし見返りはもとめない
→口コミは自然体で本音を言わないと効果が薄れる
・口コミの効果を倍増させる考え方
・視聴者の”不信感”を払拭する
→知らない人の配信を見ようと思わない
→視聴者に自分の人となりを知ってもらおう
→そのためにコラボやコメントをする
・口コミで視聴者が定着するか、離れていくかの違い
→視聴者の需要を掴めていますか?
→定期的に需要の調査はやっていきましょ!
となりました。
次回からは上級編に移りたい…ところですがその前にトラブルシューティングしましょう。
ここまでの方法をいくら試してもなかなか伸びない人は必ず出てくるでしょう。
そこで、そんな人の為のチェックリストのようなものを作りました。
行動する前の人も、自分の配信で出来ているところと出来ていないところを探すのにも役立つと思います。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました!