本の棚 #56 『考え方』人生・仕事の結果が変わる
『考え方』
人生・仕事の結果が変わる
稲盛和夫
京セラの名誉会長であり、
第二電電(現KDDI)の設立、
さらには日本航空のV字回復の立役者。
もう経営の仏だ、と勝手に呼ばせてもらっている。
(顔が仏様みたいに優しい)
稲盛さんの経営哲学フィロソフィーは
あまりにも有名すぎる。
これを参考に企業理念や行動指針を定める会社は
世の中にほんとにたくさんある。
そういう意味では日本の経済界に大きな影響を
与えている人であるとも言える。
『生き方』『働き方』『人生と経営』など
多数の著書があるがどれも心にスーっと
入ってきてジーンとしみる…
まるでさっき食べた、うまい醤油らーめんの一口目みたい(失礼)
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人生・仕事の結果=考え方 ✕ 熱意 ✕ 能力
各要素の説明は思いっきり省く。
それ以外にこの方程式のポイントは?
①掛け算である
すべての要素に対して掛け算であること。
足し算ではないのだ。
それくらいこの3つを同時に高めることが
圧倒的な結果につながるということだ。
考え方✕熱意✕能力=5✕1✕5だと25
これが5✕10✕2だと100でしょ。
持って生まれた能力的な部分を憂いているのは
この方程式からするともったいない。
善い考え方と情熱さえあれば
能力では劣る人も大逆転が可能だ。
これはぼくらを勇気づける方程式とも言える。
②熱意・能力と考え方の違い
熱意と能力は点数をつけると0~100点なのに対して
考え方は−100~100点なのだ。
善い考え方もあれば悪い考え方もある。
だから例えやる気があってスペックが高い人も
悪い考え方をもって生きていくと
−10✕10✕10となり、その結果は−1000だ。
悪い考え方についても本書では丁寧に
説明されているが、ここでも大胆に省く。
簡単にまとめると
おじいちゃんやおばあちゃんに言われたこと
「うそついたらあかんよ」
「困ってる人がいたら助けてあげようね」
そういうことだ。
自燃性・可燃性・不燃性
人には3種類いるそうだ。
自分で高い志をもってすすんでいける
この人たちを「自燃性」という。
他人に火をつけられて頑張る人たち
この人たちは「可燃性」という。
斜に構えて我関せずというスタイル
この人たちを「不燃性」という。
自燃性が素晴らしい姿だと思うけど
全員自燃性ってのも暑苦しいよな。
けれどもそうやって高い志をもって行動し
同志を集めて革新を起こしてきた人たちが
こんな島国を豊かにしてくれたんだと思う。
これから先の日本は「未体験ゾーン」
新たなスタイルを確立するために
挑戦と革新は止められない。
不燃性なのに不燃性だという自覚がない
周囲に対する不平不満、愚痴ばっかり
そんな人たちが増えていけば
この島国は「あぁはなりたくない先進国」に
なってしまうだろう。
かくいう私も、まだまだ不完全な人間です。
この謙虚さなのだ。
年をとればとるほどに自分の未熟さを
認めることは難しくなっていくかと思いきや
それでもなおまだまだ不完全です、いう謙虚さ。
そしてこの心を持ってして自らを磨き続ける。
三毒とよばれる「欲望」「愚痴」「怒り」
それらに支配されないように
日々を一生懸命に生きる。
人は弱い、気を抜くと悪い考えに傾き
気がついたときには悪事に手を染めてしまう。
ほんの出来心で、という行動もSNSの前では
ボッコボコにされて世間に晒される。
浮気をしている芸能人をみても
ぼくは基本的に何も言わないようにしている。
それは盗難事件でも、さらには殺人事件も同じで
自分がそんなことは100%するはずがない
そう思っている人ほど「隙」があって
いっときの気の迷いで揺らいでしまう、
そう考えているからだ。
常に自分は不安定で不完全なんだという自覚
それが唯一のストッパーだ。
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