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本の棚 #90 『払ってはいけない』
『払ってはいけない』
〜資産を減らす50の悪習慣〜
荻原博子
プラスを生み出す活動にパワーを費やすより
まずは現状の無駄を削ることに注力したほうが
実はその後に大きなパワーで活動できたりする。
脂肪だらけの身体で一生懸命頑張っても
燃費が悪いのはわかっているのに
やっている行動に目を向けて自分の身体を見ない。
これは家庭のお金のやりくりでも同じではないか。
どれだけ稼いでも、それと同様に支出が増えては
健全な状態とは言えない。
ましてや、自分の支出すら把握していない
そんな人も多いかもしれない。
何を隠そうぼくがそうだったのだ。(数年前ね)
そんな悪い習慣について本書では「バッサリ」
切り捨ててくれる。
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子供が生まれたら「学資保険」というのは、おじいちゃん、おばあちゃん世代の常識。
これにはまんまとやられた。
自分たちの親世代と同じことをしていたら
それは「時代にあっていますか?」と問いかけなければならない。
この20~30年で新たなサービスが生まれたり、法律が変わったりして昔の正解は現代の不正解になりうる。
これは保険に限ったことではない。就職に関しても大企業と呼ばれる企業であっても何があるかわからないし、聞いたことがない会社でも急速に成長してしまうようなこともあるのだ。
しっかりと「今」を勉強して「少し先の未来」を自ら考えていく姿勢が大切だ。
子育て世代の専業主婦にも遺族年金が出る
これは知らなかった。夫が亡くなった場合だけでなく、妻が亡くなった場合にも遺族年金は出るのでそれほど多くの生命保険は必要ない、というのが著者の主張だ。
年金を、早めにもらい始めてはいけない
60歳からもらい始めると
65歳や70歳からもらい始めるよりも
もらえる額が目減りするということだが…
これはそのときの状況によるだろうな。
すぐにもらえるならもらないたくなるだろうし
いつ死ぬかなんてわからないから。
とはいえ、長生きするリスクを考えるとできる限りもらう時期を遅らせるほうが得策だ。
それくらい長生きする可能性は高い。
それに関する様々な本が出ているし
今後も医療は発展していくだろうから
寿命が短くなっていくという未来は
現段階では想像しにくい。
これをやったほうがいい、よりもこれはやらないほうがいいのほうが親切かと思ったが…
なんだかスッキリ納得いくような話は少なかった、というのが正直な感想だ。
それはここ数ヶ月の勉強によって少しずつ知識が蓄えられているからかもしれない。
それに気づかせてくれたという点では、良い本に出会えたとも考えられる。感謝する。
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