本の棚 #175 『PICK THREE』
2022年の1冊目は
完璧なアンバランスのすすめ、という
バランスをとろうとしてきたぼくにとって
衝撃的なタイトルを持つこの本にした。
しかし実は選んだ理由はタイトルだけでなく
表紙のカラーがきれいだったから、
というビジュアル面が大きい。
直感的に「あっ、いいな」と思うものを
大切にしていきたい。
そんな2022年である。
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アンバランスときくと
どこか良くない、こけてしまいそうで
頼りない印象だけれども
バランスをとることにばかり気を取られ
全部が中途半端になるくらいなら
「選択的アンバランス」をすすめる。
一時的にはアンバランスであるが
少し長いスパンで見ると
実はバランスしている、そんな感じ。
そしてそのアンバランスを意図的に選ぶ。
食事はバランスよくとりましょう、と
先生には言われてきたけれど…
何も一食のなかでバランスをとることはない。
一日のなか、いや次の日も考えるなら
一食はアンバランスでもいいじゃないか。
肉を食べたい、そんな気分なのに
キャベツ、玉ねぎ、ピーマンを
網の上にどかどか置かれたら
肉を食べる気も失せてしまうではないか。
今日やることをその日の朝に考えるのではなく
前日に考えておくことはできないだろうか。
それも夜眠る前ではなく
仕事の時間のなかでいいじゃないか。
ぼくは仕事が終わる最後の15分は
明日、来週の計画について考える。
なんとなく明日を迎えることになると
頭のどこかに「仕事」が住みついて
すっきり眠ったり、家族と心のこもった対話ができないからだ。
「心ここにあらず」というのは
客観的に見たらすぐにわかるものだ。
「パパ、きいてるの!?」と子どもに
言われたときは要注意。
次にやることを考えておけば
今を楽しむことができるようになる。
生活から一時的にテクノロジーを排除する試み。
携帯電話のおかげで、ぼくらの生活は
本当に便利になったけれど
常にテクノロジーがそばにいるという状況も
ハッピーセットのおもちゃのように
愉快な表情でやってくる。
試しに一日携帯電話を見ない日をつくってみる。
ぼくは友だちが少ないこともあり
わりと問題なくいけるが
仕事の連絡がきていないかは
結構気になってしまうほうだ。
(とはいえそんなに緊急の連絡はない)
一日とは言わないが、夕方以降、数時間など
アンプラグの時間をつくってみるといい。
著者が考えるカテゴリーは下記のとおり。
仕事
睡眠
家族
運動
友人
ぼくも概ね賛成のカテゴリーだ。
この中でなくても自分で大切だと考えるものを並べてみよう。
【手順】
①本日の3つを選ぶ
②明日は別の3つを選べる
③選ばなかったものへの罪悪感はなし
④ちゃんとやる
⑤記録をつける
あなたのピックスリーは?
これを毎日続けて、週間、月間と測ってみる。
自分がどこにアンバランスになっているか
客観視してみるのだ。
ぼくは仕事、家族、睡眠において
かなり集中して選択していて
運動はほぼなし(たまに筋トレ)
友人は少ないから大丈夫、という具合。
間違っても一日の間に4つ、5つと
欲張らないことだ。
例え達成できたとしても、長くは続かない。
3つ選んで、それをやりきるのだ。
さぁ、今日の3つはなんにしよう。
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