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本の棚 #31 『未来の年表2』

『未来の年表2』
〜人口減少日本であなたに起きること〜
河合雅司

未来はどうなるかわからない

とはいえ、これまでの傾向から

予想できる未来もまた存在する。

最悪のシナリオを想定しておき

それに対して策を考えたり

できる限りの準備をしておくことは

賢いことだと思う。

最も賢くないやり方は…

「未来から目をそらす」

つまり見えないふりをしてしまうことだ。

時間は止まることなければ戻ることもない。

自分の身の周りに起きる具体的な事象が

わかるとしたら…あなたはどうするだろうか。

そしてぼくはどうするだろうかと

考えながら、真正面から迎え撃ってやる。

こい、未来の年表!

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「高齢化した高齢者」の増大は、大死亡時代につながる

大航海時代のような夢や野望は、

そこにはない。

あるのは人類には未知数の「人生100年時代」

都市部で広がるマンション空き家

①つくりすぎ問題
(「新築」への信仰が強い)

②修繕計画、建て替え問題
(所有者の合意形成が難しい)

ぼくらの親世代は現在の持ち家を

どうするつもりだろう。

子どもは独立して都会に住んでいる。

だから実家に戻る選択肢はほぼない。

親は「誰かに貸す」もしくは「誰かに売る」

というような選択をするのだろうか。

自分たちが亡くなったあとのことを

どう考えているのか。

このあたりはしっかりと話しておくべきだと

最近考えるようになった。

ぼくの両親は「子どもたちに迷惑がかからないようにしたい」と言っている。

でも具体的にどうするかは話し合ったことがない。

そんな30代〜40代の人は

案外多いのではないだろうか。

放置された空き家は家族だけでなく

まわりの人に迷惑がかかることを

買ってしまった人は自覚しなければならない。

後継者不足による「大廃業時代」

中小企業の後継者がいないため

黒字経営でも廃業を選択せざるをえない

そんな会社が多くなっていく。

うちの実家も建築業を営んでいるが

後継者はいない…

経営者がこのような事業継承問題にも

頭をかかえる時代に突入している。

この問題を解決するための

マッチングサービスを提供している企業を

あるTV番組で見たが、大きな成果は見られない。

恋愛のマッチングサービスはどんどん

成長しているのに………これは、

継承する側と受継ぐ側のバトンの受け渡しは

そんなに簡単なものではないのだろう。

ネット通販の普及→商品が届かなくなる?!

「買い物弱者」の増加により

商品を運ぶ人が足りなくなるという。

すでに年間の宅配量は40億個を超えており

それに加えて再配達問題…

現にシーズンによっては宅配便は

指定した時間を守れなくなってきている。

これは宅配をお願いするときも

受け取るときも感じることだ。

まったくもって働く人を責めるつもりはなく

むしろどんだけ効率よくやってくれてるんだと

感謝の念しかない。

技術開発(ドローン、無人運転など)は

日々開発が進んでいるが

家の前まで届けてくれるというレベルにおいては

まだ難しいだろう
(できてもコストが見合わない)

何気なくAmazonでポチる。

翌日、早ければ当日中にものが届く。

今野、そこに「愛」はあるんか?

じゃないけど、

そこに「人」がやっているという認識はあるのか。

便利になれば、それでいいのだろうか。

今からぼくらにできること

「戦略的に縮む」ほど、ポジティブな考えはない

まず大前提として人口が縮小していく日本

その事実を受け入れたうえで

「戦略的に縮む」

縮みながら豊かさを追求するスタイル。

具体的に著者は8つのメニューを用意している。

①働けるうちは働く+生産性向上を目指す

ぼくらの親世代でいく定年退職はもう古い。

働けるうちは働くこと、

起業するものひとつの手だと思う。

②1人で2つ以上の仕事をこなす

企業にこれを止めることはできない。
(著しく損害がある場合は除く)
兼業、副業をすることによるポジティブな側面は

これからもっと拡大していく。

③家の中をコンパクト化する

これはわかりにくいからパス。

④ライフプランを描く

人生100年時代はもう自分ごと。

だれかに頼るのではなく

自らが戦略的に臨む姿勢が求められる。

⑤年金受給開始年齢を繰り下げ、起業する

退職後の起業は増えていくだろう。

何歳でもいいんだと思う、起業するっていうのは。

ここからは企業ができること

⑥全国転勤をなくす

大阪、札幌、横浜と転勤している経験から

言わせてもらうと

転勤で得られる経験も大切だ。ということ。

ただ子育て世代にはかなり苦しいかも。

⑦テレワークを拡大する

これはコロナ禍で強制的に促進された

通勤時間問題も解消された人は多いだろう。

コロナが落ち着いて来ると同時に

もとに戻ろうとする企業、人もいるだろうが

あまり賛成はできない。

⑧商店街は時おり開く

これがおもしろい。

いつも開いている必要はない。

集まる場所としての商店街を提案してくれている。

課題はあるだろうがチャレンジする価値はある。

アクションプラン

両親と家業、家について話す

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#読書 #未来予想 #ビジネス #空き家問題
#生き方 #高齢化 #河合雅司




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