本の棚 #241 『人材育成・人事の教科書』
ついにこの領域に関わるときがきた。
ついに、というのはどこかで
深層心理の何処かで
そうなるかもしれないなと感じていたから。
このチャレンジは短期間で終わるものではない。
人生をかけての挑戦になるだろう。
「才能の原石ども…」
ある漫画のワンフレーズに
ぼくは深く共感している。
−−−−−−−−−−−−−−−−
理想的な組織は「社員に最高の仕事をさせることで、自社の持てる力を最大限に発揮する」
「あなたの会社の社員は個々の才能を何%発揮していますか?」
と問われたときになんと答えるか。
100%です、こう答えることができるならば
素晴らしい組織であると言える。
しかし多くは答えに困るだろう。
そもそも最高の仕事をさせるということの
定義がズレているなら、なおさらだ。
ぼくは可能性の立場に立ちたい。
ゴールが決まりきった仕事に
人生の時間の多くを使うことは苦痛だ。
こんな人もいれば、明確なゴールがほしい
そこに向けて最高パフォーマンスを出すことで
活躍する人もいる。それは人それぞれだ。
下記のメモは著者が考える理想の組織像だ。
①個人個人のさまざまな違いを尊重して活用する
②情報を抑制したり、操作したりしない
③社員から価値を搾り取るだけでなく、会社側も社員の価値を高める
④何か有意義なことを支持している
⑤業務自体が本質的にやりがいのあるものである
⑥愚かしいルールがない
CHROは経営者たれ
人的資本を扱うことはもはや経営そのもの。
そう考えるとこの領域のトップは
経営者と同類だと言える。
どこまでいっても会社は「人」なのだ。
経営者たれ、という役割の他に
著者はこうも言っている。
熱意や活力を生み出す人材を社内で探し、育てるべきである
キングダムで主人公の信が
「人の本質は火である」と説いた。
思いの火と命の火であると。
この思いの火がどこにあるのか
組織内を探しだし(採用は組織外)
対話の中で極めて、さらに大きな炎にする。
そこに能力開発のおもしろさがある。
人事のセンスがない人は、経営上層部で長く成果を上げ続ける可能性は小さいだろう
配置、育成、評価など人事のセンスがないと
やがて組織は力を失い、弱体化する。
このセンスの重要性に気づいて
行動しているだろうか。
チーム、部下をもつ者ならば
常に自問自答することをすすめる。
−−−−−−−−−−−−−−−−
いいなと思ったら応援しよう!
![八次涼太郎/人事/ミドルマネジメント伴走コーチ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160076416/profile_623502ba445aa4b67f8568d784b113a9.png?width=600&crop=1:1,smart)