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太宰府で嘘つきの懺悔をしてきた ➖ 鷽かえ神事

今日は福岡に来ています。
年始にいるなら!ということで少し足を伸ばし太宰府に行って来ました。
と、今日は実は「鷽かえ神事」があるとのこと。

太宰府天満宮

鷽かえ神事とは,
前の年に知らず知らずのうちについた嘘を
天神さまの誠心に取り替えるという神事。
16時から,神事に用いる「木鷽」を購入。
数は1500体しかありません。
そして、その後18時から
「鷽かえ神事」が行われるのです。
私が太宰府に着いたのは、15時半頃。
すでに長ーい列ができていました。

仕組みがわかっていない私でしたが、
まず列に並び、係の方に話を聞きます。
「この木鷽は来年返さないといけないのですか?」
「はい、この鷽かえ神事に来年お納めください。」
「来年来れないんですけど。。。。」
「お近くの神社にお納め下さられば大丈夫ですよ」

ということで列に並び、
木鷽をお納めする順番を待ちます。
その間、去年の木嘘を収める神棚みたいな箇所もあり

地元の方々が去年の木鷽を納めていました。
並んでいる鷽を見るだけでも可愛い!

手作りなので、一つ一日の顔や背丈が違います。
目の大きさも違っていて、なんだかとても愛くるしい。

私の順番が廻って来て、
1500円を収めて木鷽を頂きました。
買う時に、選んでくださいと言われ
鷽の顔を選んで選んで。
巫女さんに
「木鷽かえ神事にもされますか?」と聞かれ
あまり意味がわかっていないのに
「はい」と答えました。
すると、小さな札のようなものを渡され、
「18時から神事が始まります」

私の選んだ木鷽さん、梅の蕾が見えます
広場には大きな鷽さんが

17時半頃になると、広場に人々が集まって来ました。
皆さん手には先ほど
お納めした木鷽を手にしています。

巫女さんの説明によると
18時から浄闇の中、
巫女さんが「かえましょ、かえましょ」
と声を出すので、
我々も一緒に声を出して、
周りの方々と木鷽を交換するんだそうです。
そして一定の「かえましょ」が終わったときに、
かえましょおわりーとなるのですが、
そのタイミングで手元に来た木鷽の裏側のシールで、
特別に金製の鷽が当たるというものらしいです。
この儀式を6回行うそう。
私はここでダブル驚き。

驚き① え?あんなに選んだのに、これ誰かの元に行っちゃうの?
驚き② え?神事なのにそんな宝くじみたいなものがあるの?

最初の木鷽には素兄とありました

郷に入れば剛に従え
ということで、よく理解していませんでしたが、
「かえましょ」の掛け声で、
私の木鷽は手元を離れたのでした。
しかし!!
この「かえましょ」
には不思議なパワーがありました。
皆さんとかえましょ、かえましょしているうちに
だんだん楽しくなってくる。
そして自分が去年ついた嘘
例えば行きたくなかったイベントに、
調子が悪いと嘘をついていかなかったことや
母親から「元気なの?」と聞かれて元気じゃないのに元気だと言ったり
そんな数々の嘘が、
どんどん「かえましょ、かえましょ」で
浄化されていくのでした。

そして、かえましょがストップしたときに、
自分の手元に来た木鷽の底面シールを覗きます。
私は2回目に手元に来たのは、
「桜」と書かれたものでした。
巫女さんが、最初の特別な鷽のお話をなさいます。
最初の話は「昨年は将棋の世界で。。。。藤井聡太八冠が…
ということで、将棋の木鷽をお持ちの方、おめでとうございます!金の鷽を差し上げます!」
というシステムなわけです。

かえましょ、かえましょ

これはかなり面白い神事でございます。
これを5回繰り返します。
「かえましょ、かえましょ」
老若男女構わず、
中には外国人の方もいらっしゃいました。
気付くと場所も相当移動してます。
どんどんかえて、嘘を懺悔する。
かえられて、手元にくる木鷽は太いものだったり
羽根?とさか?(というのでしょうか)が
大きいものだったり
小さいものだったり
目が大きかったり、小さかったり。

最後私の手元に届いた木鷽はこちら。
裏には「千早」とありました。

私の手元にきた木鷽くん

千早は調べてみると
「日本において古くから神事の際に用いられた衣装で、主に女性が着た。」
今日はたくさん巫女さんにお会いしたので
その縁もあったのでしょうか。

太宰府で体験した、鷽かえ神事。
去年の嘘も誠心に代えられて、
そしてなんだか楽しみもあり、親しみも感じた
そんな神事でした。
この鷽くんと一年、楽しく過ごしたいと思います。

皆様にも幸せが訪れますように。

大きな木鷽くん、神事はこの周りで行われました。

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