1920-1940
みなさんは前世について考えた
ことはあるだろうか。
唐突な質問ですなー
私自身、全くなかったし
そんなもん知らんし
考えとか、話題が苦手とも
思っていた。
しかし、突然
友人から
『あなたの前世はきっと1920-1940に生きていた中国人なんじゃないかな』と
大真面目な顔でまじまじと言われたら
そりゃびっくり。
というのも、
5月上旬、私は3年ぶりにパスポートを持ち
日本国から出てみたのだ。
つまりは旅行です。
友人が澳門に住んでいるので
会いに行った。
澳門に行く前に香港にも行き旅をした。
そのことについても書きたいが
それは次回にする。
香港や澳門は港街であり、かつては
貿易で栄えた街、そして
香港はイギリス領、澳門はポルトガル領であったことから西洋文化、東洋文化が
混ざっていて、街並みが中華だけでない。
不思議なような、艶やかな。
とても居心地が良くて、
でもなんだか儚くも感じた。
というのも、私は1920-1940の
上海、香港、日本が舞台の映画に
なぜかとても惹かれる。
惹かれるという言葉は相応しくはないか。
だが、なぜか観ている。
そういった私が創り出したイメージからなのか
なぜか儚く感じるのか。
まあ、それは置いておこう。
本題に戻る。
友人は続けてこういった。
『チーパオ(チャイナ服)がとっても似合っていたの。あなたが好きなチーパオの形は全て1920年代以降のものだった。あと博物館に行ったときに
あなたが興味を持ったものがなんだかその時代ばかりのものとか文化で、見ていて私が面白かったよ』
なんだかそれを聞いて
ぞくっとした。
そして何とも言えない気持ちになった。
哀しいのか嬉しいのか。
どちらとも言える感情というのか。
映画に感化されているとも言えるが
前世としてとらえるのも悪くはないか。
あまり見えないものを信じないタイプの
私だから全て受け入れるのは難しい
けれども、受け入れてもいいのではないか。
そんな気持ちになった。
その後に私は自分の
心揺さぶられるものについて
思いついたものを記録するようにした。
なんだか
昔の自分に触れられるような気がした。
私として今生きてる前の自分は
きっと未練を残して死んでいったはず。
でなければ、こんな貪欲な私になっていないはずだ。(ここは笑っていただきたい)
少し自分の生きた痕跡を知り
今を前よりも余すとこなく生きていく。
きっと、そんな気持ちが
昔の自分を弔う方法なのかと
思って。