2020 出雲一人旅#9「温泉神社」
出雲一人旅2日目の午後
須佐神社参拝の第二の目的であった出雲そばを、今年も食べることができず、他のそば屋を探すか(出雲での食事は、ほぼ出雲そばなのです)、昼飯を抜いて神社巡りをするか、グーグルマップを見ながら悩んだ末に、限られた時間を有効活用すべく、行ったことが無い神社に行こうと決めました。
グーグルマップには、テレビで紹介されたり、雑誌で見かけた神社を登録しています。須佐神社の近くでマークしている神社を探すと、すぐ近くには興味のある神社は無かったので、少し距離はあるけれど、以前から気になっていた「温泉神社」に向かいました。
田舎での神社巡りは、車があればこそ楽しめます。電車やバスを利用して参拝するとなると、一日に参拝できる数が限られるだけでなく、スケジュールをしっかり組まないと、恐ろしいほどの待ち時間で途方に暮れることになります。
さて、須佐神社から山を越えて、田舎道をひた走り、車一台分の細い道を抜けて、温泉神社に到着しました。久々に初めて行く細い道に緊張しました。時々、細い山道でどえらい目に遭うことがあるので、のどかな山道でも油断はできません。
温泉神社は多くの神様が合祀されているので、メインとなる神様がよく分からないのですが、稲田姫の父、足名椎さんと、母、手名椎さんの神陵が温泉神社境内に遷座されたとのことで、ヤマタノオロチ伝説の聖地ともいえます。
当然のことながら、市街地から離れた山中の神社であるため、頻繁に参拝者が訪れる神社ではありません。また、地元の方が管理されている神社で、常駐している神職さんもいません。そのため、管理が行き届いていなければ、よからぬものが居て、拾って帰ってしまう危険もあるので、そういう意味でも若干緊張していました。
境内に足を踏み入れると、良い意味で予想を裏切られて、スカッとしたさわやかな雰囲気に、思わず笑顔になりました。さびれた雰囲気はありますが、神様もちゃんといて、気持ちの良い空間でした。昼下がりの参拝にはちょうど良い、ほっこりする神社です。
神社巡りを始めた頃は、怖いもの知らずで、さびれた神社や、人が寄り付かない磐座や滝に平気で行っていましたが、今となっては、見えない危険を事前に回避するべく、なるべく知らない場所には近付かないようにしています。それでも、ついつい油断して、どえらい目に遭うことがあります。
場所とタイミングによって、危険な「魔」に遭遇してしまいますので、あなたも気を付けてください。
いつもありがとうございます。
見えない世界を伝える神社ナビゲーター
市口 哲也