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背後からの看護師さんの存在に救われたはじめての「口」から胃カメラ体験談。

10年前にやったことのある
胃カメラ

「鼻」からの胃カメラは
痛くなくてあっという間に終わった

そんな印象があったから
今回も迷わず
「鼻」を選択した。


今日わたしは
めちゃくちゃ久しぶりの
健康診断を受けてきた。

40歳
4人の子どもがおり

あらためて
自分のカラダの大切さを感じている。



パリッパリの検査着に身を包み

いろんな項目を順調に終えて
残すは内視鏡検査室。

ソファーに座って順番を待っていると
中から声が聞こえてきた。



「鼻から入りませんね・・・」
「反対側からもやってみますか?」
「口からになるかもしれませんね」

看護師さんとのやりとりで
「鼻」を選んでいたのに
「口」に変更になっている方が
何人かいた。

花粉症の症状があるようで
「鼻」がつまっているらしい。


幸いわたしは
花粉の症状もないので
「鼻」からできる

そう思っていた。



でも、

「わたしもそうなったら嫌だな~」

そんなことが
一瞬頭に浮かんだのだ。


4人くらい待った後
わたしの番がやってきた。



わたしが看護師として
初めて勤務したのが
大学病院の消化器内科病棟だった。
もう10年以上も前のことだ。



懐かしい
前処置のあれこれを聞いて

胃の泡を消すための薬を飲んだ。

「こんな味だったんだ〜」
味わう余裕さえあった。


次に
「鼻」にスプレーを噴霧され
ドロッとした液を鼻からすすった。

毎日やっている
「鼻うがい」で
鼻から何か入ることに
抵抗感がなかった。



よし、これで準備完了!

そう思ったら
「鼻」の穴が狭くて
カメラが入らないかもしれないと

予期せぬことが起きてしまったのだ。



検査台に横たわって
先生を待っていると

「鼻」からカメラをいれるも
やはり狭くて入りづらいとのこと。


左右の鼻に挑戦してみたが
先生からも

「これは入らないので口からいきましょう!」と。


「えっ・・・」
「そんなはずないよ〜」
「この前(もう10年も経つけど)は鼻だったのに~」
「怖いな~口・・・」

心のなかで
そんな言葉たちが次々と浮かんできた。

実際口から出たのは、

「できますかね??」という言葉だった。



先生は間髪入れずに
「できると思いますよ!」と
さわやかに答えてくれた。


もうこれは
断る場合じゃない

そんな雰囲気が流れていて

「お願いします」と
思わず言ってしまった。

言いながら後悔していた、

怖かったのだ。



検査台に横になったまま
「鼻」から「口」に変更したので

2人の看護師さんが手際よく
マウスピースをはめてくれたり
口からの麻酔をはじめてくれた。


そのテンポが
とっても早くて
ビビっているわたしに
恐怖を感じさせる隙すらない。

それはそれでよかったと感じている。



「口」からの胃カメラ

経験者たちからは
オエッとなる嘔吐反射のことを
何度も聞いていたし

看護師として
患者さんの介助についたことや
説明をしたこともあったので

想像は十分できていた。



でも、
実際に自分がやってみると
めちゃくちゃ緊張した。

帝王切開を3度しているが
その前のときの緊張感が走った。



スタートして感じたのは、

想像通りオエッとするし
身体にビックリする程力が入るし

呼吸がしづらくて
本当に驚いたのだ。


胃カメラをしている最中に
呼吸がしづらくなる

ここを一度も想像したことがなかったので
実際にそうなって
本当に本当にビックリしたのだ。



そんなとき
救われたのが

検査中にず~っとわたしの背後で
丁寧な口調で
検査の前・中の説明をしてくれたり

背中を大きく優しくさすってくれて
リラックスさせてくれた
看護師さんの存在だ。


さすってくれる手のスピードに合わせて
力を抜いたり
息を吸ったり

ペースメーカーの存在が
恐怖真っ只中から
ちょっと大丈夫かもに連れていかれて
ホッとしたのだ。

目から涙がポロポロでて
身体中が忙しかった。




次に胃カメラをするのは
いつかわからない。

「鼻」からできたらいいけれど
「口」からやったときは

今日のことを覚えておこう。


  • 力を抜いてリラックス

  • 苦しくなるけれど落ち着こう

  • ゆっくり息を吸おう

  • 看護師さんの声に耳を傾けよう


そして、
前回「口」からチャレンジしたとき
なかなか怖かったことを伝え 

「サポートお願いします」

ここも合わせて伝えていこう。



看護師として働く中で
見ると実際やるは
本当に「違う」ということを
何度も体験している。

今日の
「口」から胃カメラは
間違いなく自分の経験値があがった。

きっとこれにも
意味がある。

そう感じている。

今まで胃カメラの説明をして
ドキドキしていた患者さんたちの顔が
何人も浮かんだ。



「ホント頑張ったね~」
「よくやったよ!」
「急な変更で怖かったね」

自分への声掛けも忘れずに
ここに記しておこう。


▼看護師が伝えるセルフケア


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