顎関節症
上肢が終わって次に下肢に移る前に顎関節のお話
これも元々、構造的におかしいものは整体の適用外です。
口を動かす=噛む という動きは解剖学&運動学でいうと
咬筋(こうきん)側頭筋 外側と内側の翼突筋
の4つの筋肉で動かします
かみ合わせが上手くいかない、と咀嚼できないだけでなく
酷い場合は顎関節症にまで至ります
これは病院にいくと口腔外科にまわされて、
場合によってはオペ=手術 適応となることも
では何故かみ合わせが上手くいかないのかというと、
途中で何らかの理由によって、動きが悪くなった訳です。
ならば、その理由をとりさる事は出来るはずです
ところが、この場合も今まで取りあげてきた多くの場合と一緒で
「筋肉が本来の動きをすることが出来なくなっている」
だけの場合
「骨に異常はないし、筋肉も靭帯も痛んでない」
つまり外科ではどうにも手の施しようがないわけです。
完全にダメになってからではなく、
早い段階で筋肉の競合運動を阻害している要因を突き止めて
とりさってあげれば、手術などいらない事も多々あるのです。
整体ではまずこれも徹底的に検査を行います。
といってもレントゲンもMRIも要りません
・どこまで動かすと痛みがでるのか&どこの部位が痛むのか
・動かせない部位はあるのかないのか
・噛んだ状態で力をいれると痛むのかどうか&どこが痛むのか
等をキチンと押さえていけば、顎関節のどこの部位に原因があるのか、
画像診断をしなくとも判断できるのです。
そしてそれが解れば、その筋肉をきちんと順にゆるめていけばいい訳です
ただ、この場合も上記の4つの筋肉だけが問題というのはほとんどなく
大抵の場合、項部(首の後ろ側です)の筋肉は硬直しているので、
肩や上部頸椎の方まで一緒にみていく事がほとんどです
また多くの場合は胸鎖乳突筋、斜角筋群等まで影響がでていますので
つまり全体としてのバランスを見ていくことが必要です。