平和の祭典が終わったことで。。。
東京オリンピック2020が無事終了し、平和の祭典?も終わったことで、日本ではホッとしている方もいらっしゃるでしょうが、正直平和の祭典が、という場合でないという地域もあり、そのことについて書いてみようと思います。
上記記事のように平時でも起きているサイバー攻撃のみならず、足元ではアメリカ軍が撤退を予定しているアフガニスタンで、反政府勢力と呼ばれるタリバンが攻勢を強めており、米軍撤退後にはタリバンが武力行使を通じてでも、同国をコントロールするのでは、と見られています。
米政権はこれまで米軍撤収予定の8月末から6カ月以内にカブールが陥落する可能性があると分析していた。最近のタリバンの攻勢を踏まえ、陥落が早まる恐れがあると判断したとみられる。CNNテレビは、タリバンが今後30~60日でカブールを包囲するとの分析もあると報じた。
また足元懸念材料となっているのが、歴史的にもタリバンの後ろ盾と見られているロシアが中国の定期軍事演習に参加しているとのこと。
米軍のアフガニスタンからの撤収が続き、中ロ両政府がアフガニスタンの反政府武装勢力タリバンと接触した後だけに、軍事演習では中ロ両軍が任務を統合し、共同作戦を実施する方法を習得した形跡がないかどうかが注視される。「中国が自国の軍事演習にロシア軍を参加させるのは今回が初めてだ」。…「両国がよく実施する二国間の合同軍事演習は、実際の戦闘能力ではなく関係の構築を目指している」
ご承知の通り、アメリカと中国は現在台湾問題や南シナ海問題など、香港やウイグル自治区の人権問題に加えて、領土領海の面で対立構造がかなり鮮明になってきています。
もう一方で中東で米国との対立が続いている、イランにおいて新大統領が今月になって就任し、反米路線とも見られているため、こちらでも懸念レベルが上がっているようにも見えます。
大統領は最高指導者に次ぐ国家のナンバー2に当たり、行政の長という立場にある。長年、司法畑を歩んだイスラム法学者(聖職者)のライシ師は、最高指導者ハメネイ師(82)の「愛弟子」とされる。検事総長などを歴任して汚職摘発に手腕を発揮したが、政治経験はない。強硬派主導の国会や、最高指導者直属の精鋭軍事組織・革命防衛隊の支持を得ており、強硬派の意向を色濃く反映した政策展開が予想される。外交上の最大の課題は、核合意の正常化交渉だ。トランプ前米政権による2018年の合意離脱を受け、イランは対抗措置として19年から合意の制限を超える核開発を加速してきた。今年4月には「ほぼ核兵器級」(グロッシ国際原子力機関事務局長)の濃縮度60%に上るウラン濃縮にも成功している。米国の合意復帰を巡って4月に始まった間接交渉は6月に休止しており、ライシ新政権の対応が注目される。ライシ師は3日、「我々は米国の非道な制裁の解除を追求する」と強調。バイデン米政権が求める弾道ミサイル開発の制限などには応じない構えだ。欧米との関係がさらに悪化した場合、中国やロシアとの連携強化がイランにとって「保険」になるとの計算もあるようだ。
平和の祭典後もちゃんと平和が続くと良いな、とシンプルながら思った次第です。