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「個展をやることは自分を終わらせること」 画家・笹田靖人

僕はなぜ作品の前で喋るのか、

個展に来ていただいた方はご存知だと思いますが、僕は自分の個展ではいつも作品のことを喋りまくります。

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芸術の教育の中では、絵について作家が喋るということはあまりよろしくないという暗黙のルールというか、そういったものがありました。

絵について喋るということは、”絵で表現できていない”
そういった考え方で見られてしまいます。

絵で伝わらないから言葉で言ってるんでしょ?と言われれば確かにそうです。
絵で全てを表現できているということがかっこいいことだと教えられましたが、本当に全ての作品がそう出来ているのかなんて誰にも分かりません。

僕は自分の思いで描いたことを見る人の誤解で理解して欲しくないので喋ります。


自分の思ったことは、自分で伝えなければ、人には伝わらないと思うのです。
僕が何回も個展をやってきてわかったことでもあります。

偉大な芸術家たちの本を読んで、実物の作品を見に行きたいと私たちが思うように、今を生きる若手作家も自分の事を語り興味を持ってもらわなければならないんです。

自分の事を大きく見せたり話したりする事には少し抵抗があるかもしれませんが興味を持ってもらうとはそういう事で、若手作家にこそ必要な事だと思います。


僕は学生の頃から今まで、何らかの形でも個展を年1回のペースでやってきています。

個展をやることは自分を終わらせることなんです。

自分から次々生まれてくるものを出さないといけない
体の中から出さないと病気になるのと同じように具合が悪くなるんです。

個展をやらずにアトリエの中だけで終わっていたら、自分の中から出てくるアイデアもその時のまま、何年も変化せずに同じアイデアのものを描いていると思います。

ずっと止まっている感じです。


僕は画家ですが、音楽や映像を作るレコード会社と一緒に活動させていただいています。ミュージシャンの方がアルバムをリリースすること、ライブツアーをすることが、

僕にとっては作品を描くこと、個展を開催することなんです。


世の中に作品を出すことによって、その作品を一旦終わらすことができるんです。このアイデアはひとまず出した。次いこう!という気持ちになれるんです。

一つ目の作品を出せなかったとしたら、ずっとそこで終わるんです。
自分のアイデアを出すことは恥ずかしいと思うこともあると思います。未熟だしと色んな理由をつけて出さない選択をすることもあると思います。

でも、未熟の作品でもとりあえず出す。一旦出したら次に行くしかないので、次はもっと違うもの、これはあの時やったから次はこういうものと続けていけば自然に進化していくのだと思っています。

新しい発想を出すためには個展をやらないとダメなんです。

コロナ禍で去年からは予定してきた個展が何度も中止になりました。
その中でもどうすれば人に伝えられるか、作品を見てもらうことができるのかと試行錯誤した時期でもありました。

そんな時期の中ですが、2020年に大切なお仕事をさせていただきました。

東方神起の日本デビュー15周年を記念した『TOHOSHINKI 15th ANNIVERSARY MUSEUM “XVision”』にてアートコラボレーションをさせていただきました。

そして、その時の作品を皆様へ発表できる個展がとうとう開催できます!!


『YASUTO SASADA Exhibition “MAKUAKE” in TOKYO』の開催が決定しました!!

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2020年、2021年に描き上げた新作とTOHOSHINKI 15th ANNIVERSARY MUSEUM “XVision”』でのアートコラボ作品22点全てを展示します。

僕のnoteを読んでいただいてる皆様へ感謝の気持ちを込めて、笹田靖人noteをフォローしてくださった方に特典を準備させていただきます。

ぜひ、『YASUTO SASADA Exhibition “MAKUAKE” in TOKYO』へお越しください!!

久しぶりの個展が本当に楽しみです!


笹田靖人


■個展:YASUTO SASADA Exhibition “MAKUAKE” in TOKYO
▶個展詳細
・日程:10月22(金)~10月24(日)
・場所:note place(渋谷区神宮前3-1-30 Daiwa青山ビル 2F)

【個展の参加方法や問い合わせ先など詳細はこちら】
 ↓ ↓ ↓
https://yasutosasada.jp/makuake.html



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