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男として死んだ話

まず書き始めに。
別に取ったとか、無くなったとかいう話ではないですよ?

ちゃんと付いてます。
なにがって?
それは……。

まぁ、置いといて。

みなさんは失恋したことはありますよね?

恋が実ったあとも、実る前も起こりうる失恋。
誰しもが体験したことあると思います。

したことが無い人は、とても幸運だと思います。羨ましいです。

僕はもちろんあります。ありまくりですよ。
付き合ってる人に別れるときに
『あなたのことよくわからなくなった』と言われるのナンバーワンですよ。
付き合う時は『あなたのことわかるのわたしだけだから』とか言うのにね…。

あっ、思い出して涙が…。
と茶番も置いといて。

僕が男として死んだ話をしましょうか。

事の発端としましては。22歳のときに付き合った人との関係の話になります。

その人は2個上の女性の方でした。

当時の惚気け話をしますと。
まぁ、綺麗な方でしたよ。性格は割とキツイんですが、綺麗でした。

ソファに座ってるときに、よく膝枕してもらってましたし下から見上げながら「顔がよく見えるなあ」って呟いて、よく拳を食らってました。
※胸が小さかったんで、それを気にしててつい…

あとは頭が良い人だったんで色々な話をよくしてくれましたね。
医大生だったんで人体のあれやこれやら教えてもらいました。

行きたい場所があれば、たとえ引きずってでも僕を連れて行こうとしますし。

僕の細かい表情の変化を察してくれるいい方でした。
もったいないくらいに。

まぁ、幸せと言える生活にはいつだって急に終わりが来るものでして…。
今や僕のトラウマにもなってはいます。

その人とは割と順調に進んでまして。
親と公認の中でしたし、同棲も途中からしていて「2人でちゃんと住むとこ探そうか」なんて話もしてたくらいでした。

いうなれば結婚の話も出てたくらいです。
僕もちゃんと働いて、それなりの地位や収入もありましたし。
医大生とはいえ卒業もすぐってとこだったので、自然な流れだったと思います。

お互いに頭を使う人間だったのでノリとかはなかったです。

そんなとき。

「子供がほしい」
そう彼女が言いました。

その言葉が嬉しくはありましたが、ちゃんと話しました。
まだお互いに若いですし、25歳の女性だってまだ遊びたいときだと思いましたし。色々と問題はあると思ったからです。

「じゃあ、あなたの言ういいタイミングっていつなの?」

という一言で全て返されましたがね。
未だにあのとき、その言葉に返せる言葉があったらと考えるときがありますね。

結果的に言いますとやることはやりました。
で、子供が出来たとも言われました。

僕は普通に嬉しかったです。
仕事にも身が入りましたし、明るい未来もあると思ってました。

結果から先にお話しますと。
子供が出来たという話は嘘でした。

悲しいことに。
とはいっても僕は恨みや怒りはありません。

やはり、そこは男女の考え方といいますか。
嘘をついたことは悪いことではありますが、わからなくもなかったからです。

彼女が嘘をついたのは『恐かったから』でした。

よくある話で。
子供が出来てから男の態度が変わった。とかあるでしょ?

それがとても恐かったそうです。
彼女の恋愛歴的に男に騙されることが多かったので仕方がなかったでしょう。

それに僕も悪いとこがあったんで。

つまりは彼女の考え方としましては。

子供が出来たという→僕のその後の態度をみる→問題なければもう一度…

という考え方だったのでしたが。
夜の営みを僕があまりしない性格だったので。

誘われても「子供になにかあったら…」と諭してましたし。
元々、夜の営みをあまりしないからと曜日指定されてましたし…。

たまに煽られたりしましたし…(煽られてると乗りやすい性格だったので、よくハメられました。いや、ハメたといいますか…)

まぁ、そんなこんなで追い詰めてしまったんですよね。
言い出すタイミングをなくしてしまったんですよ。僕が。

それで「子供をおろしたい」なんて一言を出させてしまったんです。

実際には出来てませんから、そう言うしかなかったんですよね。
時間が経てば経つほどバレますからね。

僕はそれに対して「そっか」としか言えませんでした。
そこでちゃんと話をすれば、もっと違う結果があったかもしれませんが。

『女の子には女の子の考えがあるんだ』と変に割り切ってしまった。

そこからギクシャクしてしまって別れました。
ちなみに嘘だって知ったのは別れて1年経ってからです。

元々、僕が根無し草みたいな性格でして。
別れてからすぐに仕事も辞めましたし。

ちょうど携帯を壊してしまったこともあり、連絡先吹っ飛んで、話せる機会がなかったんですよ。

そんないつも通りに過ごしてたある日。
その子の友達にたまたま会ったんです。

そして、それが嘘だったということ聞きましたし。
後悔しててかなり大変そうだ。っていうこと。
また会いたがってる。
ってことを知りましたが。

僕は会いませんでした。

会ってもどうしようもないですし。
謝ってそれを許して、何も無かったかのようにするのが面倒だったんですよ。

別れて1年間。
僕だって悩まなかったわけではないです。

罪悪感は色々とありましたし。
それ以来、性欲というものがさらに減少しましたし。

あまり女性的な方と、2人だけで話すのが苦手になりましたし。

だから、なにを話したとこで僕のトラウマが消えるわけないな。と
話したところで僕の1年間をなかったことにはできないな。と

そんなこんなで僕は色々と考えた結果、その土地から逃げたわけです…。
半分は新しい仕事で移動したのですが、それも理由の一つにありました。

ありまして山口から大阪までランウォークですよ。
いやー懐かしい。

正直な話。
それから3年近く経ちますが、まだ女性と話すのは苦手なとこはあります。
相手が既婚者だったり、彼氏持ちだってわかると心が軽くなったりします。
あとは僕がイケメンで女の子にモテなくても良かったと思います。

仕事もあまり女性と話す仕事ではないのも救いです。

あれから彼女も出来たことはありますけど。
なかなか難しいもんで上手くいったことはないです笑

元々、他人に自分の話をするのが苦手なんで、こういったことを話せればよかったんでしょうけどね。
難儀な性格です。

まぁ、そのうちなんとかなるとは思いますけどね。

おわり