前回の
と前々回の
に続いてコホートベース学習についての理解を深めていきたいと思います。初回のサイトからリンクを辿り、今回は次のサイトを見ていきます。今までと同様にDeepLで訳しながら見ていきます。
共同学習の力:これまで以上に重要
今日のスキル・ベースの経済では、人々はこれまで以上に早く学ぶことを望んでいる。現在、2,000億ドル以上がさまざまな形態の職場トレーニングに費やされており、そのコンテンツは膨大な量にのぼる。何万本ものビデオ、コース、記事、ツールが、人々の学習を助けることに特化している。そして、ますます多くのコンテンツが「仕事の流れの中で」学習できるようにデザインされている。
確かにYoutubeなども含めて簡単に学ぶための情報は溢れています。これらは短い時間で学ぶこともできるので、スキルを身につけるには最適だと思いますが、実践知まで身につけるところ、学習の継続性と応用性に課題がありそうです。
ただ単にコンテンツを消化してもしょうがなくて、身につけるには人との関わり合いが大事だと述べています。
まさに教えることは学ぶことで、単純に勉強するだけではあまり定着しないけれど、「概念化」「思い出し」「使用」→「記憶の道筋」ができるということのようです。
教師の役割は最も価値のある「共同作業」や「集団ベースの学習」に生徒たちを導き、「学びに命を吹き込む」ことにあると述べています。これは慧眼だと思います。教師は教えるのが仕事(役割)ではなく、生徒や学生の「学びに命を吹き込む」のが役割だというのです。
学習プラットフォーム:どのように失われたか
このあたりはCBL(Computer Based Learning)として今の残っていますが、これだけだと学びには不十分という気はします。
確かにこの指摘も大事でして、現在の学習コンテンツはコンテンツが主でそこにコミュニケーション機能やグループ機能を追加したものになっています。「主」が「勉強」か「コミュニケーション化」で見える景色がだいぶ異なりそうです。
コホートベース学習の専用のプラットフォームがないためにうまく行っていないけれど、コホートベース(コラボレーションラーニング)がうまくいくと、学習定着率は50%向上し、90%以上の修了率があると述べています。
これは面白い図です。eラーニングから始まって擬似クラス、掲示板的な議論、Moocsなどの大規模オープンコース、PBL(プロジェクト学習)などのアクティブラーニングからコホートベースラーニングに至る流れがよく分かるようになっています。
ここでミクロ学習とマクロ学習という言葉が出てきました。自習や読書はミクロ学習でグループ学習やコホート学習はマクロ学習ということのようです。
プラットフォームはどう変わるか
学習基盤(プラットフォーム)の話です。コホートベース学習の基盤として大事なポイントとしては「教師、ファシリテーター、専門家が優れた学習の基盤にある」というところだと思います。学習チャンピョン、ラーニング・チャンピョンと読んでいます。
人とのコラボレーションがすべての学習の基盤であるということのようです。
LXPとはLearning Experience Platformで学習体験プラットフォーム、より学習者にカスタマイズした学習環境を提供するもの。比較対象としてはLMS(Learning Management System)学習管理システム。
学習コンテンツがあっても誰も見続けない→「学習の深さ」が足りない。けれどメールを見るなどの時間はかかっているとのことです。
この流れでコホートベース学習の基盤の話に進むようです。
コホートベース学習のプレットフォームは、「学習」プラットフォーム以上の、対面式イベントと同じように、人を集め、課題やアイデアを共有させ、戦略的な解決策に向けた連携を生み出す、ということのようです。またLXPの機能もあり、個別最適化されたマイクロ・ラーニングの機能もあるとこのことです。
何を考慮すべきか:多くのプラットフォームが存在する
文化を重視することを忘れない
学習する組織といったところでしょうか。まとめるとこの記事自体は学習プラットフォーム(主に360ラーニング)の話でコホートベース学習に最適化したプラットフォームやツールが有るとマクロ学習の効果が高くなるということのようです。
最後に360ラーニングについて
外部的には社内研修などのLMSを提供しているベンチャーと言う事のようです。内実はコホートベース学習のシステムを作っているのかもしれません。