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その約束は誰のためか?

リーダーシップに関する世界的なベストセラーである「リーダーシップ・チャレンジ」を読み進めながら、リーダーシップを「自ら実践するために学ぶ」べく、そのヒントを綴っていきます。これまでのnoteはこちらのマガジンをご覧ください。

今回は「3章 手本を示す」からです。

信頼を得るにはどうしたらいいのか?それには、やると言ったことをやる、つまり言行を一致させるのがいちばんだ。「手本を示す」ことは、その「行動」の部分である。それは、人に説くことをみずから実践し、一度やると決めたら最後までやりとおし、約束を守り、言葉どおりに行動することを意味する。

~『リーダーシップ・チャレンジ 3章 手本を示す』 より~

その約束は誰のためか?

少し恥ずかしい話をします。つい先日携帯電話の使い方のことで高校生の娘と少し(結構かも)揉めたことがありました。色々と話し合った結果、私が子供たちに指導するために1年前ぐらいに自らにも課した自宅でのネット利用ルールを私自らが守れていなかったことに対して、ずっと不満があったことが一つ根っこにあることがわかりました。夜12時以降ネットを使わないという正直カッコをつけて無理なルールを掲げていたのです。(どうしても夜型人間です)

できる約束しかしないのは寂しいですが、見栄や外聞から明らかにできない約束をしてしまうことは信頼関係を壊してしまうことは言うまでもありません。

ここにリーダーシップの難しさの本質の1つがあります。リーダーには注意を払うべき対象が沢山あるものですが、その中から自分が絶対に達成すべき目標、守るべき価値観やルールを極限にまで絞り込んで、自身のリソースを集中させることが不可欠です。

打ち出す約束の大きさは人から期待を集めますが、果たせなかった約束の数だけ期待を失います。このギリギリの勝負に向けた勇気こそがリーダーシップへの挑戦です。それは不言実行から有言実行の世界への招待そのものなのです。

先の恥ずかしい失敗については、結果もう一度約束を取り直すことで解決しました。娘は別に私の利用制限などは別に求めおらず、ただ自分が責任を持つので一定の利用を委ねて欲しいという当たり前の要求でした。話し合った結果、最低限のルールだけを設け娘に運用を託すことで、改めてルールを握りなおしました。

大切なことは、その約束が誰のためのものか?何のためのものか?ということではないでしょうか?リーダーが示す約束がメンバーに与える影響は、リーダー本人が思っているよりも大きいものです。自身のエゴを満足させるためではなく、本当に組織全体のためやメンバーのためになることかどうか、そしてそれが本当に実現可能なのかどうかを、時にはメンバー自身の声も聴きながら、よく協議して決めることが効果的であるということを先の例から学びました。

模範的リーダーシップの5つの実践と10の原則

模範となる
1.自分の言葉で語り、共通の理想を確認することで、価値観を明らかにする
2.共通の価値観に従って行動することで、手本を示す

共通のビジョンを呼び起こす
3.心躍るような崇高な可能性を想像し、未来を描く
4.共通の夢に訴えて、人々を引き入れる

プロセスに挑戦する
5.自発的に行動し、革新的な改善策を外部に求めることで、チャンスを模索する
6.小さな勝利を積み重ね、経験から学ぶことで、実践しながらリスクをとる

人々を行動にかりたてる
7.信頼を築き、絆を強めることで協働を育む
8.意思決定の権限を与えることで、人々の能力を高める

心から励ます
9.卓越した成果を褒め、貢献を認める
10.共同体精神をつくりだし、その価値と勝利を讃える

「#毎日リーダーシップ」とは?

みんながリーダーシップの本質を知り、何らかの領域でリーダーシップを発揮できるようになれたら最高だなと思い、日々学んだり考えたことをこのハッシュタグ「#毎日リーダーシップ」でつぶやいています。良ければフォローしてみてくださいね。

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