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お金持ちはなぜ喧嘩をしないのか?

世の中には「金持ち喧嘩せず」という言葉があります。

若干お金持ちの方を揶揄したような意味合いも感じさせますが、私は結構本質的な意味がある言葉だと思っています。なぜなら実社会における余計なトラブルを防ぎ物事を円滑に進めるコツがそこから感じ取れるからです。

私が思うお金持ちが喧嘩しない理由は以下の3点です。

①お金持ちは、無駄な喧嘩をすることが結果として経済的合理性に欠けることを知っているから
②お金持ちは、余裕があるので他人をゆるすことができるから
③現実的にトラブルの多くはお金で解決できるから

プロジェクトやチームを率いるリーダーも、ここから多くを学ぶことができるではないかと思いました。少し考えてみたいと思います。

「金持ち喧嘩せず」の法則はチームにもあてはまる

チームの経済的余裕を確保することは、組織の健全性、チーム全体がリーダーシップを発揮しやすいを空気を維持するのに非常に重要です。プロジェクト管理で言えば、予算さえあれば多くの不慮のトラブルにも対応しやすくなるし、チーム内のいざこざも防ぐことができるかもしれません。

見栄えの良いスローガンやミッション・ビジョンの整備も大事ですが、経済的な環境が整い、常に健全に仕事に向き合える環境が整ってはじめて機能します。顧客に押し込まれて厳しい予算でしか受注できなかった案件をやることになったチームは、もうリーダーシップを発揮する以前の難しさがあります。

リーダーシップが機能する前提を整える

リーダーシップを発揮する上で、チームのお金や経済環境を整備する仕事から逃げてはいけません。リーダーはチームの仕事の大前提を固める部分が最初の仕事なのです。後から取り返せない仕事は絶対に力を抜いてはいけません。

メンバーの立場でもこれは明確に意識すべきです。売上や予算を確保するなどお金の問題を解決できる人はチームに欠かせません。そうしたメンバーへの感謝は決して忘れてはいけません。

チームのお金や経済性に関する問題を責任者など特定の人に押し付けて、組織論やあるべき姿を論じることは、極めて幼い行為であることを自覚しましょう。

単なる喧嘩がいかに経済合理性が低いかを知る

チームで仕事をする上で、本気になるがあまり意見の衝突はあるでしょう。もちろんこれは別に何の問題もありません。

ただ感情的になり過ぎた会話、売り言葉に買い言葉のやり取りは、チームにとって極めて経済合理性が低い行為です。こんなやり取りを繰り返してチームがお金持ちになれるはずがないことをみんなが知りましょう。

お金の話から逃げない

誤解があるといけませんが、ここで言うお金の話というのは「個人のお給料」の話ではありません。組織のキャッシュフローやチームとしての予算や収支という意味です。また「これはリーダーはお金持ちの方が良い」「収入の多さがリーダーシップの前提条件となる」という意味の話がしたいわけではありません。ご理解頂ければと思います。

「お金お金」なんて誰も言いたくないのは間違いありませんが、お金の話を心配せずに仕事に集中できることがいかに大切であるか、その状況に腐心してくれている人への感謝の念を忘れないようにしましょう。そして互いに人を許せる余裕を持つことが、チームの経済的成功につながることも知りましょう。

つまらない喧嘩をせず、互いに許し合い、皆が自分のやるべきことに集中できるチーム。きっとチームの経済的な成功にもつながるはずです。

(アイキャッチ画像:https://unsplash.com/)

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