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助けあいの文化を生む3つのポイント

リーダーは頼りあえる環境をつくること。そのためには共通の目標や役割を設定し、助けあいの習慣を支え、協力を促すことが必要だ。
~『リーダーシップ・チャレンジ 8章 協働を育む』 より~

問題解決に多様なスキルが求められ相互協力が不可欠である今日、チームに助けあいの文化を築くことは、リーダーにとって非常に重要です。

「あなたが人からしてほしいことを人にしてあげましょう。それは何倍にもなって返ってきます」ーこうした多くの道徳規範に記される黄金律は、一定の文化をもった人からすれば当たり前かもしれませんが、必ずしもそれを行動で示せる人達ばかりではありません。

またこうした自己犠牲や他者優先の文化は、「理想論」とか「正直者が馬鹿を見る」といった否定的な声もでがちです。

こうした助けあいのカルチャーを根付かせるには何が大切なのでしょうか?

私は以下の3点であると考えます。

①チームの利益を優先させることが、結果的に各個人の利益の最大化につながることを繰り返し理解させること

②チームの目標と計画にメンバーが所有感をもてるプロセスを持つこと

③リーダーがメンバー一人一人を最大限の心配りをもって大切に扱うこと

①チームの利益を優先させることが、結果的に各個人の利益の最大化につながることを繰り返し理解させること

例えばチームが不採算になってしまった状態で、仮にその中で大活躍した人がいたとしても個人業績を高く評価をすることは組織としてはどうしても難しいことは想像に難くないでしょう。(後から火消しに入ってくれたり、獅子奮迅を活躍したなどで特別な対応をすることもありますが)

またクリティカルパスの理論で言えば、自分だけが前倒しをしても、律速課程にいる人が遅延してしまえばプロジェクト全体としては遅延してしまいます。結果として自分の作業も計画通りには運べず、悪影響を及ぼすことになります。

チームで仕事をする以上、自分だけ成功すればよいということは決してありません。何よりそうした振舞は、多くのリーダーや仲間から疎まれます。結果今後の活躍の機会を失うことになるでしょう。長期的に見れば自身のキャリアを築く上で、全く合理的な振る舞いではないのです。

こうしたことを当たり前で済まさずに、丁寧に言葉にして伝えていくことが非常に重要です。

②チームの目標と計画にメンバーが所有感をもてるプロセスを持つこと

チームを優先させなくてはならないことは理屈ではわかっていても、なかなか理想通りにはいかないのが人間の難しさです。そもそもチームの目標や計画自体にまったく納得感がないメンバーに、チームの利益を優先するようにといっても、なかなか感情面で納得できないこともあります。

そういう意味でチームの目標や計画を作っていく場面に、メンバーを直接呼び意見を募るプロセスは非常に重要です。目標や計画の最終化は勿論リーダーの意思決定に委ねることになりますが、その判断の材料を提供できる立場にあったかどうかは、そのメンバーのその後の参画意識に大きく寄与します。所有感のない目標や計画ほどむなしいものはありません。時間がなかったり余裕がないとつい端折ってしまいがちですが、計画を立てる場面ではメンバーを巻き込むプロセスを必ず踏みましょう。

自身のコミットメントを自分の担当領域に対してではなく、プロジェクト全体の成功に対してもってもらう。こうした目標の握り方を仕事を通じて繰り返し行う必要があります。

③リーダーがメンバー一人一人を最大限の心配りをもって大切に扱うこと

「最後はリーダーがちゃんとみてくれているー」その安心感こそが、メンバーの心の最後の砦になります。

立場から来る義務的かつ表面的な声がけや気配りではなく、自己犠牲を強いてくれる貴重なメンバーを心から労わり感謝しましょう。そして具体的な言葉と気配りを忘れないようにしたいものです。

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以上、助けあいの文化を生むための3つのポイントを自分なりに考えてみました。またよろしければ皆さんのご意見も聞かせてください。

このnoteが皆さまのリーダーシップ向上に貢献できれば幸いです。

このnoteは?

リーダーシップに関する世界的なベストセラーである「リーダーシップ・チャレンジ」を読み進めながら、リーダーシップを「自ら実践するために学ぶ」べく、そのヒントを綴っていきます。

これまでのnoteはこちらのマガジンをご覧ください。

『リーダーシップ・チャレンジ』が示す「模範的リーダーシップの5つの実践と10の原則」

模範となる
1.自分の言葉で語り、共通の理想を確認することで、価値観を明らかにする
2.共通の価値観に従って行動することで、手本を示す

共通のビジョンを呼び起こす
3.心躍るような崇高な可能性を想像し、未来を描く
4.共通の夢に訴えて、人々を引き入れる

プロセスに挑戦する
5.自発的に行動し、革新的な改善策を外部に求めることで、チャンスを模索する
6.小さな勝利を積み重ね、経験から学ぶことで、実践しながらリスクをとる

人々を行動にかりたてる
7.信頼を築き、絆を強めることで協働を育む
8.意思決定の権限を与えることで、人々の能力を高める

心から励ます
9.卓越した成果を褒め、貢献を認める
10.共同体精神をつくりだし、その価値と勝利を讃える

「#毎日リーダーシップ」とは?

みんながリーダーシップの本質を知り、何らかの領域でリーダーシップを発揮できるようになれたら最高だなと思い、日々学んだり考えたことをこのハッシュタグ「#毎日リーダーシップ」でつぶやいています。良ければフォローしてみてくださいね。








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