おいでやすこがさんのネタに学ぶコミュニケーションの勘所
今年も盛り上がったM-1グランプリ、ご覧になった方も多いと思います。
それにしても決勝のネタをYoutubeで公式で配信してくれるとは、長生きはするものだと思います。もし今年のM-1未チェックの方は公式チャンネルをご覧になってみてください。
中でも私のお気に入りは、おいでやすこがさん。特に決勝1本目のネタが好き過ぎて、最近は毎日見ています。
お笑いを言葉で説明するのも野暮な話なのですが、無駄に美味いこがけんさんの歌と、ハイテンションながら我々の気持ちをそっくりそのまま代弁してくれるおいでやす小田さんのつっこみが最高な一本です。
さてこのネタの背景にあるのが「期待のギャップ」です。お笑いの典型的なパターンだとも思うのですが、一見聞いたことがあるように見せかけて全然違う歌を歌う相方に
「きっっしょい歌!」「約束がちがうやろ!」「火曜まで待ったぞ」
とセンス良く畳みかけるところが最高に面白いのですが、この期待のギャップは実際の日常に登場すると、あまり笑いでは済まされません。
実際にチームで起こるネガティブな感情の多くは、この「期待のギャップ」から生まれていると言っても過言ではありません。誰かのミスや失敗などは、まじめにトライしてやった結果であれば、感情的な問題はそこまで大きくなりません。それよりも以下のようなやり取りが、感情的なザラツキを生みやすい典型例です。
「てっきり〇〇さんがやってくれると思っていた」
「ここは自分の担当範囲外だと思っていた」
「やるべきだと思っていたが、まさか明日までとは認識していなかった」
みなさんも過去何度かは、こうしたやり取りで苦い想いをした経験をお持ちかと思います。
こうした「期待のギャップ」を避けるために、自分が大事だと思っている3点をご紹介したいと思います。
1.5W1Hやアウトラインをはじめに確認・合意する
「誰が」「いつまでに」「どうやって」などの5W1H(時には5W2H)を確認することは、仕事の基本として認識されていると思います。
加えて是非そのタスクのアウトラインも最初に確認しましょう。アウトラインの大切さは、あのまこなり社長の動画のおかげで広く布教しましたが、これは期待のギャップを埋める上で非常に大切なアプローチです。
アウトラインとは、仕事の重要論点というかフレームのようなもので、マコナリ社長の定義を借りると
①ゴール
②現状の課題
③解決策
で表現できます。
詳しくは以下の記事と動画を是非ご覧ください。
2.途中で確認する
これも「ホウ・レン・ソウ」という言葉として広く認識されているかと思いますが、依頼した仕事は定期的に途中確認しましょう。依頼する側もされる側も、相互に確認し合うアプローチが効果的です。
3.上位職の人からアプローチする
特に若手や立場が弱い人からすると、細かい指示を聞くことがおっくうだったり、管理者の手間を煩わすことを避けようとするあまり、確認を遠慮し自分の解釈で仕事を進めてしまうことがあります。常に立場的に余裕のある側が丁寧にコミュニケーションすることを心がけましょう。
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以上、おいでやすこがさんの漫才ネタから、コミュニケーションの勘所を考えてみました。みんなで意識して、「会話が一方通行過ぎるやろ!」という突っ込みを現場からなくせる日を目指したいものです。
このnoteが皆さまのリーダーシップ向上に貢献できれば幸いです。
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