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リーダーシップと言葉を選ぶ丁寧さ

リーダーシップに関する世界的なベストセラーである「リーダーシップ・チャレンジ」を読み進めながら、リーダーシップを「自ら実践するために学ぶ」べく、そのヒントを綴っていきます。これまでのnoteはこちらのマガジンをご覧ください。

https://note.com/yasuoyasuo/m/m9210cdb1acbf

今回は「3章 手本を示す」からです。

あなたの言葉は、メンバーのものの見方に大きな影響を与える。それゆえに、リーダーは心して言葉を選ばなければならない。

~『リーダーシップ・チャレンジ 3章 手本を示す』 より~

言葉の節々まで意識を研ぎすます

舞踊やダンスを美しく魅せるポイントは、指先やつま先だと聞いたことがあります。表情やダンスの切れなどは言うまでもなく、プロフェッショナルとはどこまで末端まで完璧を目指そうとする意識を研ぎ澄ませるかという意味だと受け止めています。

リーダーが何気なく使う言葉の端々にこそ、その人の価値観が表現されているというのが非常に重要な示唆です。表現方法だけではなく、使われる名詞にもリーダーのこだわりが詰まっているはずです。

例えば弊社では社外のパートナー会社さんやその所属社員の方を「協力会社さん」や「ビジネスパートナーさん」と呼びます。決して「外注」や「下請け」という言葉は使いません。こうした使い方を社内から排除します。これは我々自身が顧客からそう呼ばれることによってどういう感情になるかを知っているからです。

実際同業他社さんも殆どこうした慣習をもっているかと思いますが、稀にそういう言葉に出くわすときがあります。大胆さや豪傑さを表現したく敢えて乱暴な言葉を使うというリーダーシップの示し方もあるかもしれませんが、私はあまり賛成できません。

また月次の全社朝礼のことを「LOVE会」と呼んでいます。当初はみんな恥ずかしい素振りもありました。ただ約8年経ってすっかり定着しました。元々は当時我々の略称である「ARI」の「I」にかこつけて「AR愛」というスローガンをつけていたことに紐づくのですが、私の前職の朝礼の名前を拝借したのは今言える秘密です。各社員が現場に分かれて会社を感じあえる機会が少ない我々の業界にあって、月に一度ぐらいは互いに愛を感じあえるようにと提案しました。ビジネスの世界で「愛」とかめちゃくちゃ恥ずかしいですが、堂々と言い切ってこそ命名の意図も伝わるというものかと思っています。

実行や現実こそが大切であることは間違いありません。たかが言葉かもしれませんが、されど言葉だと信じています。正直面倒くさいと思う場面も多々あるのですが、その度に自身の影響力が自分が想像している以上にあることをいつも思い返します。周りから見えないところに細心の注意を払うことが、実はリーダーシップに求められる丁寧さなのではないかと思っています。

『リーダーシップ・チャレンジ』が示す「模範的リーダーシップの5つの実践と10の原則」

模範となる
1.自分の言葉で語り、共通の理想を確認することで、価値観を明らかにする
2.共通の価値観に従って行動することで、手本を示す

共通のビジョンを呼び起こす
3.心躍るような崇高な可能性を想像し、未来を描く
4.共通の夢に訴えて、人々を引き入れる

プロセスに挑戦する
5.自発的に行動し、革新的な改善策を外部に求めることで、チャンスを模索する
6.小さな勝利を積み重ね、経験から学ぶことで、実践しながらリスクをとる

人々を行動にかりたてる
7.信頼を築き、絆を強めることで協働を育む
8.意思決定の権限を与えることで、人々の能力を高める

心から励ます
9.卓越した成果を褒め、貢献を認める
10.共同体精神をつくりだし、その価値と勝利を讃える

「#毎日リーダーシップ」とは?

みんながリーダーシップの本質を知り、何らかの領域でリーダーシップを発揮できるようになれたら最高だなと思い、日々学んだり考えたことをこのハッシュタグ「#毎日リーダーシップ」でつぶやいています。良ければフォローしてみてくださいね。

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