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ありがとう家内制手工業、こんにちは産業革命
はじめまして。ヘルステックスタートアップのUbie(ユビー)株式会社のなかでUbie Product Platform(以下、UPP)において、製薬企業様とのビジネスを行う製薬事業に所属している髙原と申します。
※私の自己紹介はこちらの記事をご覧ください。
昨年の5月に入社して以来、目まぐるしく日々を過ごしています。今日は久しぶりに筆を取って、今のUbie(主に私の所属している製薬事業)で何が起こっているのかお伝えさせていただければと思います。
Ubie、成長しています。
Ubieの設立が2017年、症状検索エンジン「ユビー」のサービス開始が2020年。それぞれ6年と3年が経ちました。ベンチャー企業の創業から5年の生存率は10%とも15%とも言われるくらいなので、まずは最初の関門はクリアできたのかな、と思っています。
先日、症状検索エンジン「ユビー」のインフォグラフィックを公開しました。累計利用回数は1億回を超え、月間700万人の方が利用していただけるサービスにまで成長してきました。それに伴い、私の所属している製薬事業も加速度的に成長しています。
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Ubieの製薬事業について
「患者・医師の行動変容を促す」ことを提供価値として、製薬企業様との協業を開始しています。現在ではグローバルメガファーマの半数以上の製薬企業様と取引実績があります。
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業界の中でのプレゼンスもおかげさまで向上しつつあり、この夏にUbieが実施した製薬業界のカンファレンス、「Ubie Pharma Summit」は国内最大規模となる500名以上の参加者が集まり、成功裏に終えることができました。
成長とともに大きくなってきたひずみ
製薬事業が立ち上がった頃は、進行中の取り組みの数も今ほど多くなく、また、製薬企業様やユーザーにどのような価値を届ければご満足いただけるかという、”探索”を行う時期でした。なので、職人的なスキルを持ったメンバーが手を替え品を替え、幅広い領域をカバーしながらデリバリーを行なっていました。 ※素早い検証が重視されるフェーズでは職人的な個人に依存するのは間違いではないと考えています。
それがある程度市場に受け入れられている(=案件数の増大)状態になるにつれて、物理的に対応することができない、様々な案件やプロダクトの状況を認知する負荷がとてつもなく上がるという状況にここ1年ほどでなってきました。このままでは
デリバリー可能なメンバーがごく一部に限られてしまう(採用後、即戦力化が困難)
結果としてメンバーが疲弊し、チームとして存続できなくなってしまう
という状況になっていってしまう事が明らかだったので、喫緊の課題としてスケーラブルな組織やプロダクトに生まれ変わる必要が生じました。2022年後半から2023年初頭にかけての事だったと思います。
ひずみを解消するために
ひずみ解消のためにいくつかの策を同時多発的に取り組んでいます。
組織再編・チームガバナンスの整理(責任分界点の明瞭化)
デリバリープロセスの見える化と型化・標準化・自動化
ロールの明確化
組織再編・チームガバナンスの整理(責任分界点の明瞭化)
業務効率化をするために、広がりすぎた個人の関心領域を絞り、明確にするということに主眼に置き、組織再編とチームガバナンスの明確化を行いました。(前提として、組織の中での情報は透明化されています。)具体的には、先行して社内の医療機関事業で導入をしていたチームトポロジーというフレームワークに基づいた組織改変を行いました。この組織改変もチームの枠組みを根底から変えるかなり大掛かりなものだったのですが、ものの1〜2ヶ月で行ってしまうところが、手前味噌ながらユビーならではのスピード感だったなと感じています。
デリバリープロセスの見える化と型化・自動化
同僚、shachiのnoteに詳しいですが、デリバリープロセスの徹底的な型化、標準化、自動化を現在進行形で行なっています。これは、1点目のチームガバナンスの明確化を行ったことで加速した側面が強いです。従来は、個人でカバーできる領域が広いメンバーがそれぞれの当事者意識でタスクを持ちすぎていたことで抜本的な改善にリソースが回せないという問題があったのですが、自分の領域ではないところは相手にtrustして任せる。というマインドにもつながり、根本的な業務改善が進んできました。
ロールの明確化
これは、チームガバナンスの整理と一体であるのですが、チームを構成するメンバーのそれぞれのロール(人格)とその責任範囲を明確にしました。例えば、AさんはXとYとZいうロールを持っているけど、今は、Xというロールの人格で話しているよ。という感じです。そうすることで、自分がやっている仕事が、どの人格の責任範囲からも乖離している場合は、それは闇工数、ひずみであると気づく事ができるようになったと感じます。
※元々Ubieはホラクラシーというロールとそれに紐づく権限を明確にするフレームで動いていましたが、個人的には以前よりも強く意識するようになりました。
キーとなっていく役割
Ubieの製薬事業は、製薬企業との商談はUbie Pharma Innovation(以下、UPI)が担っており、彼らがヒアリングした顧客ニーズが全ての出発点になります。そのニーズに合わせたソリューションを実現させるために、UPIとUPPで一体になってプロジェクトデリバリーを推進します。その中で、一連のひずみの解消を推進し、今後のキーマンとなっていく役割(ロール)を現在、積極的に募集しておりますので、ご紹介させていただきます。
BPM(Business Process Management)
デリバリーマネージャー
事業開発オペレーション
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上記3職種の関係性を表すと下記のようになります。
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BPMは最も俯瞰的な視点で全体を見て、他組織との橋渡しも担いながら、どこにROIが高い改善ポイントがあるのかを探り、その実行をリードします。デリバリーマネージャーは、プロジェクトデリバリーのリードを行い、事業とプロダクトの間を取り持つバランサーの役割を担います。事業開発オペレーションは、開発チームに所属し、プロジェクトデリバリーの実行を行いつつ、エンジニアやPdMとともにプロダクトの改善にも関わります。
現在、製薬事業をさらなるスケーラブルにするため、ここで述べさせていただいたもの以外にも複数の取り組みを行っています。例えば、UPIにおいてもビジネスプロセスの型化を行うポジションがオープンになっているなど、全社をあげてこの動きを推進しています。(コチラも積極募集中です)
最後に
スタートアップでの爆発的なスケールの経験は、誰もがしたいと思いながらも、そう何度もできるものではないと思います。それも、これまでに世の中になかった新しい価値観をもたらしうる事業ならなおのこと。今、Ubieではそのチャレンジをする権利を得た状態だと言えると思っています。
成功は保証されていません、失敗してしまうかもしれません。もちろん、簡単な仕事ではありません、楽な仕事でもありません、フリーライダーが生き残れる職場でもありません。しかし、業界に大きな革命を起こすため、まずは、僕ら自身の革命をともに進めてくれる方とぜひ、お会いしたいと思っています。一緒に働きましょう!
まだまだ始まったばかりです。
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