中川政七商店の「ふきん」を買うときのアドバイス
中川政七商店で働いていると、必ずと言っていいほど聞かれることがあります。
何が一番売れているんですか?
これは簡単にお答えができます。
「ふきん」です
中川政七商店のお店に来ていただいたことのある方はご存じだと思います
たくさんのふきんを作っています。
そうたくさんある。
沢山あるんです。
だから絶対聞かれます。
どれ選んだらいいんですか?
確かに多い店舗だと種類になり、初めて見る人にとっては分からないです。
何が違うの?そもそもふきんってどう使うの?なんで金額帯がちがうの?
など店頭でお悩みの方が少なからずいらっしゃると思いますので
中川政七商店の代表商品「ふきん」についてお話しします。
そもそもかや織って?
ふきんには必ずかや織という表記があります。
まずかや織ってなに?ですよね。
漢字で書くと蚊帳。そう昔蚊をよけるために使用していたものです。
「風は通すが蚊は通さない」という蚊帳に使われるための粗い薄織物です。
僕はトトロのイメージ。さつきとめいが寝るときに。
今ではほぼ使われていないと思います。
元々奈良で作られていて、立派な工芸だったのですが
時代とともに使われなくなっていきました。
そこでせっかくの技術をもう一度生活のなかで使ってもらえることはないか?と考えられたのが「かや織ふきん」です。
ちなみにかやをひらがなにしているのは会社で統一させてもらっています。
中川政七商店のビジョンにもある、「日本の工芸を元気にする!」
を象徴するような商品なのです。
なんでかや織がふきんにいいの?
わざわざかや織で作っているのは、かやの特性がふきんに適しているから。
かや織ふきんには特徴が大きく2つあります
①すぐ乾く速乾性
②よく水分を吸う吸水性
①すぐに乾く
先ほどお伝えしたように、かやは目の粗い織物です。
目が粗くて薄いため、すぐ乾きます。
(中川政七商店HPより)
ふきんが濡れて乾かないと臭くなったり、衛生面もちょっと気になりますよね。このかや織ふきんは、風を通すため天気の良い日だとすぐに乾いてくれるので家事にも大活躍です
②よく水分を吸う
薄手なんですが、折りたたんで使ってもらうと分厚くなり、よく水分を吸ってくれます。
厚手のものより水分を取り込みやすいので食器の拭き残りなどきになりません。私も4人家族で洗い物をするのですが、1回分の食器は全部拭けます!
しかも使い込んでいくと、すごくふわふわになっていくので、使い込んでいくほどに使いやすくなります。なんだか愛着もわいてきます
(中川政七商店HPより)
さて、ここからは重要な選ぶポイント。
私も入社前までは分かりませんでした。ジャケ買いでなんとなく。という形で買っていました。(それも楽しいです)
みなさんにはきちんとしたものを選んでいただければと思います
選ぶポイント①サイズ・用途
まず大きな違いとして大きさがあります。大きく分けて2つの大きさです。
代表的な「花ふきん」は約58×58cmの大判となります。2枚重ね。
花ふきんはかなり大判になるので知らないで買うとビックリするかも。僕もびっくりした一人です。入社前購入した時「えっタオル?」ってなりました。
大判のため食器を拭くの本当に楽です。くるむように拭いたり、大きな食器も簡単に拭けます。鍋や調理器具も大丈夫です。
薄いので細かいところも拭けます。通常グラスの中など拭きにくいのですが花ふきんならどんどん入っていくので奇麗に拭くことができる。
(中川政七商店HPより)
もう一つ「かや織ふきん」は約40×30cmのサイズ。こちらは5枚重ね。
一般的なふきんのイメージでいうなら「かや織ふきん」になります。台拭きにしようしたり、キッチンで使用したり。万能タイプです。使い切って最後にお掃除用具としても使うことができます。程よい目の粗さですが、綿100%なのでキッチンやテーブルを傷つけることもありません。
またこれはあまりちゃんと知られていないのですが、漂白剤でのメンテナス方法も違います。花ふきんは生地を染めているので、酸素系漂白剤をお使いください。かや織ふきんに関しては塩素系漂白剤をお使いいただけます。(一部例外があります)
なのでキッチンやダイニングテーブルを拭くものなどはかや織ふきんを使うなど漂白剤の違いによっても使い分けることが可能です
選ぶポイント②シーンによって
これは好みがあると思うのですが、シーンによって選ばれるのも良いかと思います。例えばわかりやすい例で
ご贈答用「遊中川花ふきん」
ご自宅用「中川政七商店花ふきん」
実は花ふきんは「遊中川」「中川政七商店」の2種類があります。
中身は同じものなのですが、パッケージとデザインが違います。
遊中川の花ふきんはパッケージがたとう紙で包装されており、ちょっとした手みやげから、内祝いや御中元・御歳暮まで幅広くお使いいただけます。
中川政七商店の花ふきんも、手みあげなどに使用していただけますが、パッケージも中が見えるようになっており、「よく吸ってすぐ乾く」など機能性がわかりやすくなっています。
僕自身は、子供もいるといろんなものをこぼしたり(ジュースとか)色味のついたものを拭くことが多いので、ふきんの色味も濃い色が多い中川政七のものを家では使うことが多かったりします。
選ぶポイント③デザイン
かや織ふきんにはたくさんのデザイン種類があるので見ているだけでも楽しいですが、ここでは特に人気な商品をピックアップします(全店舗のランキングとかではありません)
花束ふきん
たたむと花束のように見えるデザインのふきん。白のダリアとピンクのバラ、赤いポピーなど、花言葉が「感謝」の花をメインに描きました。
母の日の贈りものや、感謝の気持ちを伝えたい時、ちょっとした餞別などに使っていただけます。
この花束ふきんは本当にいろんなギフトに使っていただけます。年齢問わず喜んでいただけて、台所も明るくなります。ギフトに迷ったらぜひ花束ふきんで!
かや織ふきん 金物 籠物 焼物
江戸時代から伝わる「ものづくし絵」を参考に、「籠物」、「焼物」、「金物」というテーマで家の中にある道具をデザインしたふきん。「ものづくし絵」とは、おもちゃ絵という子どものおもちゃのひとつで、同じ分野に属するモチーフを集めて描かれた昔の百科事典にもあたるものです
こちらは家の中の道具をちりばめたデザインになっていて、ライフスタイルにぴったりはまります。道具を眺めながら親子で楽しく料理を楽しむこともできます。たくさんある道具で知らない道具もあるかも?
ごあいさつふきん
人生の節目に、ご挨拶や感謝の言葉と共に贈る「ごあいさつふきん」。気持ちが明るくなる鮮やかな色のふきんをシンプルなパッケージで。
パッケージのメッセージをお熨斗の代わりに、あえてギフト包装なしで、そのままお渡しいただくのもオススメです。
いろんなご挨拶のシーンで活躍してくれるごあいさつふきん。パッケージにメッセージが入っているので男性でも使いやすいです。僕もよくお世話になっている人や、ごあいさつなどに使うことが多いです。
メッセージは「ありがとうございます」「お世話になりました」「ほんのきもちです」「よろしくおねがいします」の4種類です
限定ふきんがある?
かや織ふきんには実は限定商品があります。それが「地域限定」と「季節限定」のふきんです。
地域限定はその地域しか買えないものがあります。
例えば昨年11月にオープンした渋谷スクランブルスクエア店では「かや織ふきん 渋谷スクランブル交差点」を販売しています
こんな風にぜひその地域でしか買えない商品を探してみてください!
季節限定ふきんはその季節をモチーフに作っています
例えば桜の時期になると富士山ふきんが桜のイメージになります。日本の四季に合わせてたくさんの商品がでるので、チェックしてみてください!
いろんなふきんを楽しんでほしい
いかがでしたでしょうか?すこしでも参考になればと思いますが、みなさんぜひ店頭もしくは中川政七商店WEBサイトにていろんなふきんに出会ってみてください!