韻律よ ぼくをなだめておくれ

はすにかまえた
あくび 流れた
策士 高下駄
悪意 孕めば
楽には なれない
着信 生レバア

血みどろ あんた
ギャングスタアにガンジャ
音楽と洗礼 全国行脚
バンギャのように 首を振れ
版画のインクみたいに浮世を埋める
あたしの、ことば
みぞみぞ ゆめゆめ おもうな
本気になりゆく 祭りの余興じゃ
書き込みを終え 勝鬨の声
深まる意識 ぴりぴり 教えて生き字引

いざ狂った文字たちと踊ろうぞ
情けなさに泣こうと
道の険しさに転ぼうと
過去の情けない己へのお焼香
あどけない咆哮 窓辺から暁光
嘔吐 嘔吐 嘔吐 ひざまずいて
おお おお おお
救いを 続きを 篩を 逝くひと
たちすくんで さけんでいるのだ

そらには くもが千切れ
こころのうすぐらいに棕櫚がひしめく
ああ また雨が降るのか
だれぞの 靴の香
古着の割に綺麗なプルオーバー
季節も宇宙も うつろう なか
お前だけが変わらずにいられるわけは

ああ ああ
こころがさけんでいるのだ
わたしのこころが
またかわってゆくのだ
また かわりつづけて

あいしているよ

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