(むねがぎりぎりといたむのでね)
、、、分割
音がつんざく
兎の追いかけていく文脈
書かれる前は浴室よりも純白で
潤沢な濃淡に特筆すべき点がある
共感、オルタナティブさという粉末
寝静まった夜に書き
起きてはまた書く
永らく 笑わずにいた反の動
あんのじょう資本主義とは話が合わず
かなしかったはず
さがしまわる アラビアガム
、、、吾ら、急がない
ただしさで埋め尽くされた場
さかしさの旨 うつろうて華奢
翳した不敬 仏間では釈迦
かねしだいのよのなかの怖さ
欲に埋もれて 息もできぬわクロオクに
瓶詰めのメチルアルコホル
ああ 重たいったらない
まだ足らない?
煎餅布団に腹這いで
烟草を吸ってから、櫂
こぐとしても ただの揶揄い やゆ
靴底で擦る端境 喰む
引いても けして 足さない かず
またこんな時刻
繰り返すおんなじ夜
誰かが得をし 誰かが損害を食う
しかしそれはこの部屋とは
直接 かかわりのないこと
いなくなったひとのことが
慕わしいと思うのは
不健康なことでしょうか
時計の天板を開いて
針を逆にまわしてはみたんだ
もう何度も 何千回も
そんなことは 試してみてるのだよ
わたしだって
射精は毎日しなくともいいが
文字はかかねば 息もたえだえだ
ここ さいきんは とくに
(むねがぎりぎりと痛むのでね)